日経平均株価は大幅反発。開始早々に4桁高となった後は伸び悩んだが、743円高と値幅を伴った上昇となり、5日移動平均線(38552円 10/3)付近で取引を終えた。前日に25日移動平均線(37569円 同)近辺まで調整を入れ、これを割り込むことなく切り返した格好。終値(38552円)で75日線(38258円 同)を上回った。
RSI(9日)は前日の60.1%→59.9%(10/3)へ低下。9/2の戻り高値は既に超えており、8/5安値を起点とした上昇二段上げ目に入ったことを確認した。当面の重要な上値水準となるのは7/18の下げで開けたマド上限(41054円)となる。
上値メドは、9/27高値(39829円)、心理的節目の4万円、7/17安値(41054円)、心理的節目の42000円、7/11安値(42102円)などがある。下値メドは、心理的節目の38000円、200日移動平均線(37834円 同)や25日移動平均線、9/12高値(36902円)、9/18高値(36675円)、9/17安値(35828円)、9/11安値(35253円)などがある。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル分析を始めて20年
みずほ証券エクイティ調査部の三浦豊シニアテクニカルアナリストは、足元の日本株はテクニカル面から見ると「短期間でかなり下げており、いつ反発に転じてもおかしくない」との認識だ。
それでは本日の締めくくりに、「ゴールデン・クロス(買いシグナル)」「デッド・クロス(売りシグナル)」を確認しましょう! 大和証券のオンライントレードの「多機能チャート」には、テクニカル分析に強くなる機能がたくさん揃っています。
いよいよ今回からテクニカル指標編がスタートします!第1回を飾るのは、「移動平均線」です。
テクニカル指標とは、株価の値動きをよりよく理解するための指標のことですが、その数ある指標の中でも最も多く使われているのが「移動平均線」です。
みなさん、こんにちは!シニアテクニカルアナリストの佐藤光です。テクニカル分析を始めて20年。私が20年かけて学んだ「テクニカル分析」のエッセンスを全12回にわたってお伝えします!
過去の上昇幅と下落幅から相場の「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を判断するテクニカル指標であるRSI(相対力指数)も17.6%まで低下。前週末の段階で「売られ過ぎ」を示す30%を既に割り込んでいたが、5日の暴落でさらにその度合いは一段と強まった。
土信田氏は20年3月以降の各上昇場面ではその後の底値がほぼ上げ幅の38.2%押しだったと指摘。新型コロナ後の中期的な上昇トレンドが崩れた場合は、20年3月から24年7月までの上げ幅の38.2%押し水準(3万2468円)が目安という。ただ、同水準も達成するなど既にテクニカル分析の範囲を超える勢いで下げているとし、こうしたケースでは「セリングクライマックスになることが多い」と話している。
大幅な調整局面となっている日本株相場をテクニカル分析の面から見ると、「売られ過ぎ」を示唆する指標がそろってきている。
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