【見通し】NY株見通しー金融政策の見通しを巡り、FOMC議事要旨に注目

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【見通し】NY株見通しー金融政策の見通しを巡り、FOMC議事要旨に注目

今晩はFOMC議事要旨に注目。昨日は前日の株価下落の要因となった原油高や米債利回りの上昇が一服したことで主要3指数がそろって反発した。前日に398ドル安となったダウ平均は126.13ドル高(+0.30%)と反発し、S&P500も0.97%高となり、終値の過去最高値まで0.20%に迫った。ハイテク株主体のナスダック総合は1.45%高と大幅反発し、ダウ平均やS&P500をアウトパフォーム。半導体のエヌビディアが4.1%高、ブロードコムが3.23%高となったほか、アップル、メタ、テスラも1.5%超上昇した。

 今晩の取引では先行きの金融政策の見通しを巡り、取引時間午後に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に注目が集まる。9月17日-18日に開催されたFOMCでは0.50%の大幅利下げが決定されたが、議論の内容から大幅利下げの理由や、年内の追加利下げのヒントを探ることになる。

 今晩の経済指標・イベントはFOMC議事要旨のほかMBA住宅ローン申請指数、8月卸売在庫など。このほか、ボスティック米アトランタ連銀総裁、ローガン米ダラス連銀総裁、グールズビー米シカゴ連銀総裁の講演なども予定されている。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:10月9日、14:00)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

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見通し NY株見通しー金融政策の見通しを巡り FOMC議事要旨に注目

もう一つの注目は、2024年、2025年、そして長期(Longer Run)の金利見通しだと言える。ジャクソンホール会議では、金利が景気を刺激も抑制もしない水準である中立金利(Neutral Rate)についてパウエル議長から「中立金利の水準に確証を持つことができず、金融政策が景気にどれだけの抑制を掛けているか常に不確実性がある」との発言あった。この中立水準はSEPの長期見通しに反映され、直近の堅調な経済指標を考慮して、9月はこれまでの2.5%から引き上げられる可能性も考慮すべきか。そうなれば、6月のSEPで示された来年の100ベーシスポイント(bp)の利下げや、再来年の120bp利下げ見通しも幅が縮小する可能性にも要注意だ。

一方、9月19日〜20日に開催されるFOMCは経済見通し(SEP=Summary of Economic Projections)が発表されるため、ジャクソンホール会議以上に重要且つ具体的な材料が見込まれる。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)の市場戦略グローバル責任者ウィン・シン氏は「雇用統計が米金融政策見通しの劇的な再調整につながった」と指摘。その上で「ドルには中東の緊張激化を受けた逃避需要もある」と語った。

インフレ指標の伸び鈍化が再開するかには依然として懸念が残るものの、FOMCまでに発表される米国の経済指標がBTC相場の味方となる可能性は十分にあると言え、節目25,000ドルや2月高値25,200ドルが密集するエリアをサポートに戻りを試す余地はあるだろう。4日の週間見通しでも指摘の通り、BTCはRSIのダイバージェンスが出現しており、相場の下降トレンドが反転してもおかしくはない。

仮に長期の金利見通しの上方修正があれば、それはFRBが従来の基準よりも一層政策の引き締めを強化する必要性を示し、足元で頭打ちとなっている米国債利回りに上昇余地が生まれると言え、BTC相場には向かい風となろう。

これに対して、市場の利下げ見通しは9月頃開始、年内2回程度が依然としてメインシナリオと見られます。このFOMC参加者と市場の見通しのギャップが市場の変動要因となるリスクも考えられます。したがって、FOMC参加者の年末の政策金利の水準の見通しなどが公表される6月のFOMCへの注目は、必然的に高まりそうです。

加えて、8月29日に発表されたコンファレンスボードの消費者信頼感指数は、市場予想の116を下回る106.1となり、消費者の景気や所得に関する見通しは悪化した。また、9月のFOMCまでに8月の小売売上高の発表(14日)も控えているが、8月は前月の反動もあってか0.2%の伸びに鈍化することが予想されている。

SECによる現物ビットコインETF承認判断延期や、FRBによる長期の金利見通し引き上げの可能性など、9月はBTCにとって相場の支援となる材料が乏しいように見える。しかし、7月のJOLTs求人件数の下振れや、8月のADP雇用レポートの民間部門雇用者増加数の下振れ、加えて8月の失業率上昇と賃金上昇率鈍化など、これまでなかなか改善が見られなかった労働市場の逼迫状態に緩和の兆しが示された。7日には、第二・四半期の労働コストと非農業部門の労働生産性の確定値が発表されるが、市場では前期比で生産性向上とコストの伸び鈍化が見込まれている。

ダウ平均の構成銘柄ではないがエヌビディアが通常取引終了後に発表する2024年2〜4月期決算や5〜7月期見通しを見極めたいとして買いを手控える動きもあった。エヌビディアの業績はデータセンターや人工知能(AI)開発需要の勢いを映し、相場全体やハイテク株全般の先行きに影響を与える可能性がある。エヌビディアは反落して終えた。

モルガン・スタンレーのマイケル・ウィルソン氏は、より安全なディフェンシブ株との比較で景気循環株に対する判断を引き上げた。雇用統計が市場予想を上回ったことや追加利下げ見通しを根拠に挙げている。ゴールドマン・サックス・グループのデービッド・コスティン氏は、S&P500種の向こう1年の予想を従来の6000から6300へと引き上げた。現行水準から10%ほどの上昇を見込んでいることになる。

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