「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
今日のドル円 テクニカル分析で環境認識(動画の内容 ポイントまとめ)
■ドル円相場の動向
– 上値が重たい展開で、152円付近まで下落
– 昨日の153円台からの利益確定売りが出る
– 1ヶ月で139円台から153円台まで13円の円安進行
■主な下落要因
– 加藤財務相の円安けん制発言(11時頃)
– 米長期金利の低下
– 利益確定売りの増加
■テクニカル分析
– RSIが70台でやや弱含み
– 10日・20日線は上向き、80日線も突破維持
– 上昇トレンドは継続も、一時的な調整局面
■注目イベント
– 21時半:米新規失業保険申請件数(予想24.2万件)
– 22時45分:米PMI発表
– G20財務相・中央銀行総裁会議
■重要な価格帯
– 上値:152.40-50円が抵抗ライン
– 下値:151.80-152.00円がサポートゾーン
– 突破後:151.50円、151.00円が次の節目
■留意点
– 衆議院選挙後の為替介入警戒感
– 海外市場での円安けん制発言の可能性
– 労働市場指標を通じた利下げ観測への影響
総じて、上値の重たい展開が予想されるが、152円を割り込むかどうかが当面の焦点となる。
『最新のドル/円相場を解説』
『平日の月曜日~木曜日、21時からのライブ配信』ドル円153円から続伸か?21:30に米新規失業保険申請件数|FXのナゼに答える配信
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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次にドル円相場の季節的な動きを見てみましょう
次にドル円相場の季節的な動きを見てみましょう。
この時の動きが中東紛争、原油や金価格の高値更新と絡まっていることは興味深いですが、この時の投機的な円売りに対して、前年のように財務省が円買い介入に踏み切らなかったことは、当局の日ごろの対応からは不思議な感じがします。ただ、逆に円買い介入もなく、ドル円相場が一定の高値をつけたことは、象徴的な動きだったと言えるのかもしれません。
その後は、植田日銀総裁が、国会において「年末から来年にかけて、よりチャレンジングになる」との発言したことで、再び早期の金融政策変更の思惑が高まったこと。また、今年最後のFOMCでは、政策金利が据え置かれ、加えて2024年のFF金利見通しが、再び6月時点の4.6%に引き下げられたことがサプライズなり、12月14日には、140.97まで売りに押されましたが、ドル円相場は、比較的堅調な姿で、2023年の取引を終了しようとしています。
それでは、ドル円の季節性を鑑みながら、テクニカルを中心に、具体的な戦略を提案させて頂きます。
それでは、以上を踏まえてドル円相場の2024年の見通しと戦略についてお話します。
ただ、市場の思惑とは全く異なり、植田総裁が、最初の会合以降、しぶとく金融緩和政策を維持することを表明し続けたことで、6月30日には、145.07の高値まで再び円安が、大きく拡大しました。しかしながら、6月のFOMCで、2022年3月から続けてきた利上げ姿勢から一転、政策金利の据え置きを決定したこと。また、日銀が投機筋の日本国債売りのパワーに負けて、YCCの上限を撤廃したことなどから、137.25まで調整売りに晒されました。これもFOMCが7月に再利上げを決定、加えて9月のFOMCでは、2024年のFF金利見通しを、6月時点の4.6%から5.1%に一気に0.50%、サプライズ的に引き上げたことから、米10年物国債利回りが、5%に迫る上昇、ドル円相場は、2022年の高値151.95に迫る151.91の高値まで上昇しました。
2023年のドル円相場は、2022年に続いて、再び大きく円売りが拡大しました。
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