ドル円上昇どこまで続く?IMMポジション動向の変化がカギとなるか 2024/10/24 今井雅人氏

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ドル円上昇どこまで続く?IMMポジション動向の変化がカギとなるか 2024/10/24 今井雅人氏
 

IMMポジション:ドルショートへの変化が相場の転換点となる可能性【マット今井 実践トレードのつぼ】

収録日:2024/10/24

元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。

目次

0:00 今回のダイジェスト
0:30 市場期待の変化と現状:IMMポジション動向
2:40 今後のドル/円見通し
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3:50 【PR】口座開設特別キャンペーン

動画要約・まとめ

市場期待の変化と現状

当初の市場期待

 - 年内の大幅な米利下げ期待
 - 積極的な米利下げシナリオへの期待感

期待後退の要因

 1. 雇用統計が市場予想を上回る
 2. 消費者物価指数が市場予想を上回る
 3. アメリカ長期金利の上昇傾向

ポジション動向の変化

IMMポジションの特徴的な変化

 - 数年続いていたドル円のロングポジション
 - ここ2-3か月でドルショートへの転換
 - 現在も主要通貨でドルショートポジションが継続

日本の金融政策との関係

 - 当面の政策変更可能性が低下
 - 他国の金融政策への注目度上昇
 - 特にアメリカの金融政策が主導的役割

今後の市場展望

短期的な見通し

 - ポジション調整が継続
 - ドル高傾向の持続

重要イベント

 1. 来週の米雇用統計
 2. FOMC
 3. アメリカ大統領選挙

トレード戦略

– ポジション変化の監視が重要
– 荒っぽい相場展開の可能性に注意
– 調整相場としての認識

結論

現在の市場は、過度な利下げ期待の修正局面にあります。IMMポジションがまだドルショートに偏っている状況で、この調整が続く可能性があります。トレーダーは毎週のIMMポジション発表に注目し、ドル売りポジションへの変化を警戒する必要があります。

重要なイベントを控える中、市場の変動性が高まる可能性もありますが、基本的にはポジション調整の動きが続くと予想されます。特にドル高傾向は、ポジション動向が変化するまで継続する可能性が高いと考えられます。

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株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。

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[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル ドル円上昇どこまで続く?IMMポジション動向の変化がカギとなるか 2024/10/24 今井雅人氏

ドル円上昇どこまで続くIMMポジション動向の変化がカギとなるか 2024 10

AIによるドル円レート予測は、その精度や利便性から今後さらなる発展が期待される。特に、機械学習技術の進化により、より複雑で非線形な関係性を捉えることが可能になってきており、今後も予測精度の向上が見込まれる。また、自然言語処理技術の進化により、ニュースや経済レポートなどのテキストデータから市場センチメントを読み取ることも可能になりつつある。これにより、AIはさらに総合的な判断を下せるようになるだろう。

一方で、AIによる予測には限界があることも認識する必要がある。前述の通り、その予測は過去のデータにもとづいているため、予期せぬイベントや市場の突発的・構造的な変化に対応することが難しい。たとえば、2020年の新型コロナショックのような事態が発生した場合、AIによる予測はその影響を十分に織り込むことができない可能性がある。また、AIによる予測モデルの多くは、その内部構造や予測プロセスがブラックボックス化しており、予測の根拠や理由が明確でないことがある。したがって、AIによる予測を過信することなく、その限界を十分に理解したうえで活用することが重要である。

一方、FRBは9月の利下げが確実視されるものの、11月6-7日のFOMCは11月5日の大統領選直後の開催であること、9月の利下げ効果を確認する可能性があること、来年1月20日の新大統領就任式の前に景気下支えに動く可能性もあり、12月17-18日のFOMCで追加利下げも想定されます。

年末に向けて日米金利差が縮小することは明らかではあるものの、絶対的な金利差に着目した場合、ドル円の下値メドはどの程度に留まるのか、今後のデータ次第であること、日米の政治スケジュール(日本は年末あるいは遅くとも来年2月までに総選挙が行われれる見通し/米国は1月の新大統領がハリス候補となるか、トランプ候補になるか、それぞれの影響)も含めて2025年の相場を占う上で今秋から年末に向けた動きが注目されます。

【米月雇用統計】米8月雇用統計に向けてドル円の堅調は継続・・?

過去データの分析を行うことで、ドル円レートの変動パターンや傾向を把握し、楽観・悲観シナリオにもとづく予測では、将来起こりうる事象を想定し、それがドル円レートに与える影響を検討する。この2つのアプローチを組み合わせることで、過去の傾向と将来の可能性を総合的に考慮した予測が可能となる。

このAIが作成した2024年度の世界の地政学、経済、政治動向に関する悲観シナリオを改めて読み込ませたうえで、「悲観シナリオにもとづき024年6月末、9月末、12月末のドル円レートを予測してください」と指示したところ、AIは、前提条件として世界的に政治的緊張が高まること、経済的不安定性が増大すること、地政学的リスクが増大することという3点を挙げたうえで、2024年6月末185円、2024年9月末210円、2024年12月末230円という予測を算出した。これらの予測値は、世界経済の先行き不透明感、日米金利差の拡大、世界的なリスク回避、日本経済の悪化、地政学的リスクの高まりといった要因が組み合わさることで円売り・ドル買いが進むという見通しが背景にある(図表 5)。

先週末のパウエル議長の講演では利下げ幅や先々についての具体的言及はなかったものの事実上、9月の利下げ開始が予告されたこととなり米10年債利回りは3.84%近辺から3.79%台へ低下したことを受けて週明けの東京市場では143円45銭まで円高が進行しています。9月17-18日のFOMC 及び 9/19-20日の日銀金融政策決定会合に向けた日米の指標を受けて、ドル円は23年1月16日の安値(127円23銭)と23年3月24日の安値(129円64銭)を結んだライン1を回復できるか、あるいは8月5日の安値(141円70銭)を下抜け週足雲の下限(140円77銭)、さらに140円割れを試すことになるか注目されます。

店頭外国為替証拠金取引においては、預託した証拠金の額を大きく上回る額の取引を行うことも可能ですが、外国為替相場や金利の変動等により、預託した証拠金の額を上回る損失が生じる可能性もあります。取引証拠金として、想定元本の4%(「法人口座」は法令等で規定する方法で算出した為替リスク想定比率)以上の額の必要証拠金を予め預託いただく必要があります。取引レート、両替レートおよびスワップポイントの売値と買値には差が生じます。取引手数料は無料、受渡手数料は1万通貨につき500円、顧客報告書発行手数料は無料(郵送の場合のみ、1件につき1,100円)です。売・買いずれかの建玉数量の合計が1百万通貨を超える建玉を保有している通貨ペアの強制ロスカット時の約定価格には、マークアップした価格が適用されます。マークアップの額は取引要綱でご確認ください。取引に際しては、「店頭外国為替証拠金取引説明書」等の内容を十分にご理解いただき、ご自身の判断と責任においてお取組みください。

さらに、リアルタイムデータの取り込みや高速処理により、AIは人間よりも迅速に判断・予測することができる。急速に変化する市場環境において、素早い意思決定を可能にすることに加え、人間の感情や先入観に左右されることがないため、AIはより客観的で公平な判断ができる。これらの利点を活かすことで、AIによるドル円レート予測は、投資家の意思決定をサポートする強力なツールとなり得る。

7月までの相場展開であれば、「150円割れはドル買い」が市場コンセンサスになっていましたが、前述の通り、8月15日に149円38銭へ反発した際も積極的にドル買いを進める勢いはなく、むしろ戻り売り優勢となったことが、「相場の流れ」が大きく変化し象徴的だったと言えそうです。実際、シカゴIMM投機筋のポジションは7月2日時点で184,223枚の円売りと2007年6月以来の最大規模まで拡大。しかし、8月13日時点では2021年3月以来の円買い(23,104枚)に転じるなど、1ヵ月半の間に円売りポジションを解消したことが明らかになりました。さらに、先週19日にはカナダ企業による本邦大手コンビニに対する買収提案が報じられ、時価総額ベースで4兆6千億円規模に達すると見込まれ、海外企業による日本企業に対する過去最大規模とされました。そのため、日本の通貨当局による6月から7月に実施された円買い介入規模(5.5兆円)に近いとの数値が一人歩きし、米労働統計局による非農業部門就業者数の年次改定で大幅に下方修正されるとの報道も重なったことで過去の経験則に基づきプログラム売買に敏感に反応する「アルゴ取引」が過度に円買いに反応した可能性も指摘されています。すなわち、買収提案報道に関しては「買収を検討」の段階にありながらも、すぐさま時価総額そのまま全額為替ヘッジの円買い対象になるとする先走った動きであること、さらに、就業者数の年次改定の大幅な下方修正に対してもFRBは「金融政策は今後のデータ次第」とし、先週末23日のジャクソンホールでのパウエル議長の講演でも「利下げのタイミングとペースは今後のデータやリスクバランス次第」と述べており、今後のデータが重要視されることには変わりはないと思われます。

9月の政策会合に続く10月30-31日の日銀金融政策決定会合までには10月のサービス価格の改定が行われる可能性(通常、4月や10月に改定される傾向が強いとされます)に加え、10月の日銀支店長会議の後であること、10月25日発表の東京都区部10月消費者物価指数が発表された後であること、などを考えれば、これらのデータを基に追加利上げに動く可能性があるかもしれません。

マーケットビューを利用するためにはiOS10以上が必要です。

以上のように、AIは過去データの分析による予測と楽観・悲観シナリオにもとづく予測の2つのアプローチを組み合わせて、ドル円レートを予測していることがわかる。

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