来週の為替予想(米ドル/円)「イベント前の調整警戒、ローソク足も不穏な形」ハロンズ FX 2024/10/26 #外為ドキッ

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来週の為替予想(米ドル/円)「イベント前の調整警戒、ローソク足も不穏な形」ハロンズ FX 2024/10/26 #外為ドキッ
 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2024年10月25日 12時35分

イベント前の調整警戒、ローソク足も不穏な形

米ドル/円、一時153円台

トランプ氏が米大統領選挙で勝利すれば、関税賦課や拡張的な財政策から米金利が上昇するとの思惑が支えになって、米ドル/円は153.185円まで上昇幅を広げました。また、日銀の追加利上げが後ずれするとの思いが燻ったことも、米ドル/円が上昇する材料となった面もあります。もっとも、短期的なところで上昇スピードが速かったほか、本邦の複数当局者から円安けん制発言が聞かれたこともあって、上昇一巡後は151.58円付近まで押し戻されました。

(各レート水準は執筆時点のもの)

FX実践解説、前日から一転してドル安相場「いざ、勝負!」(2024年10月24日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

トランプトレードの巻き戻し警戒

足もとの米ファンダメンタルズや米大統領選への期待感から、米国の年内利下げ見通しは、0.25%をベースにして1.6回程度まで後退しており、11月か12月のどちらかで利下げを見送る可能性を3割程度織り込むなど、米利下げに対する見方が変わってきています。また、賭けサイトの「ポリマーケット」では、トランプ氏の勝利を64%前後まで織り込む格好になっており、引き続きトランプトレードへの期待は強そうです。本邦の衆院選の結果次第である点は否定しませんが、こうした環境は米ドル/円を目先、下支えすると見られます。

米大統領選挙支持率

米大統領選候補者の支持率
出所:Polymarket、ファイブサーティエイト

ただ、米大統領選を巡っては気になるデータも市場では囁かれています。これは、大統領選が行われる年に、選挙前の3カ月間にS&P500が上昇したときは80%以上の確率で与党候補が勝利するというものです。同指数は今年8月から280p超上昇していますので、この法則に従うならハリス氏勝利の確率はかなり高いことになります。実際にファイブサーティエイトでは、ハリス氏支持が46.6%、トランプ氏支持が45.8%(24日時点)とハリス氏が優勢です。こうした結果を見るにおいて、勝利がどちらに転ぶかはまだ分からないと思われ、そのため、選挙前にトランプトレード(金利高・ドル高)の巻き戻しが入る素地はあるように感じます。米ドル/円は底堅さを感じつつも、調整への警戒が徐々に高まっているように感じています。

また、雇用統計については、天候不良や航空大手ボーイングのストライキなどネガティブ材料が散見されるため、前月のような強いデータからは一転して弱さが目立つ指標結果になるとの見通しが優勢です。この点も、米国の利下げ期待剥落のムードを後退させて、米ドル/円の重しとなるかもしれません。

孕み線出現の影響は(テクニカル分析)

米ドル/円は、200日線を上抜けて、日足一目均衡表では三役好転の状態となり、買いシグナルが点灯しています。しかしながら、ダマシも多いと言われますが、ローソク足は高値圏で孕み足が出現したため、目先、高値警戒感がくすぶりやすいと感じます。151.404円付近の200日移動平均線を割り込んでくるようなら、148.315円(執筆時点)の21日線付近まで調整して、反発の力を蓄える展開が見通せます。逆に、孕み足がダマシとなるようなら、155.00円を目指して下値を切り上げていくことになりそうで、目先は神経質な値動きが続くのではないかと、考えています。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足チャート

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:148.000-155.000

10/28 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

200日線を越えてからの上昇スピードは少し速かったように感じました。やはり、200日線を挟んで通貨強弱が変わると見る投資家は多い様子で、ポジションのアンワインドが出たんでしょうね。

 
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[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 来週の為替予想(米ドル/円)「イベント前の調整警戒、ローソク足も不穏な形」ハロンズ FX 2024/10/26 #外為ドキッ

来週の為替予想 米ドル 円

図表4は、AIが予測した各シナリオにおけるドル円レートの推移と、各シナリオの発生確率を示している。AIの分析によると、最も発生確率が高いのは「現状維持シナリオ」で40%となっている。これは、短期的には急激な変化よりも緩やかな推移が予想されることを示唆している。次いで高い確率が割り当てられているのは「日米金融政策収束シナリオ」で30%である。この二つのシナリオで全体の70%を占めており、AIは比較的安定した市場環境が継続する可能性が高いと予測していると解釈できる。一方、「グローバル経済混乱シナリオ」には20%の確率が割り当てられており、世界経済の不確実性も無視できない水準で存在していることを示唆している。

次に、AIに対して「想定内の複数のシナリオを前提に、2024年9月末、12月末、2025年3月末のドル円価格を予測してください。またその根拠も教えてください」と指示したところ、AIは留意点として「これらの予測は、現時点での情報と過去のトレンドに基づいています。実際の為替レートは、予期せぬ経済イベントや政策変更によって大きく変動する可能性があります」としたうえで、現状維持シナリオ、日米金融政策収束シナリオ、グローバル経済混乱シナリオの3つを挙げ、2024年9月末、12月末、2025年3月末の価格予測と根拠を示した(図表2)。

日銀は30、31日の金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決める公算が大きい。7月利上げ後の金融市場の動揺を経ても、経済・物価は見通しに沿って推移しているとみる一方、米国経済はなお不透明感が大きいとの見方も強く、追加利上げのタイミングを慎重に探るとみられる。足元の円安に動きについては植田和男総裁が24日、「日本の物価にどう影響するか丹念に分析して見極めていく。時間的余裕はあると考えている」と述べた。

本節では、最新のAI技術を活用し、ドル円相場の将来予測を行う。まず、1996年10月から2024年6月末のドル円データをAIに読み込ませ、「情報を分析し、洞察してください」と指示したところ、AIは読み込ませたデータが1996年10月28日から2024年6月30日までのドル円レートの週次データであることを認識し、長期トレンド、主要な変動期、変動幅、近年の傾向、周期性、ボラティリティごとに洞察を加えた(図表1)。AIによる分析結果をみると、1996年10月から2024年6月までのドル円データについて、それぞれの観点から詳細に分析されている。これは人間のアナリストによる分析と比較しても遜色なく、むしろより客観的で包括的な視点を提供しているといえる。特に、データの周期性やボラティリティの変化に関する指摘は興味深く、為替市場の構造的な変化を示唆している可能性がある。

これらのシナリオは、現在の経済状況を踏まえた妥当なものであり、特に日米金融政策の動向がドル円相場に与える影響を重視している点は適切と考えられる。ただし、各シナリオにおける価格予測の幅がやや狭い印象があり、実際の市場ではより大きな変動が起こる可能性も考慮すべきだろう。

さらに、AIに対して「想定外の複数のシナリオを前提に、2024年9月末、12月末、2024年3月末のドル円価格を予測してください。またその根拠も教えてください」と指示をした。AIは前提条件として「これらは通常では考えにくい状況ですが、金融市場に大きな影響を与える可能性のあるシナリオです」としたうえで、日本の急激な金融政策転換、米国経済の急激な悪化、地政学的ショック、技術革新による経済構造の激変の4つのシナリオを挙げ、2024年9月末、12月末、2025年3月末の価格予測と根拠を示した(図表3)。これらのシナリオは確かに「想定外」の要素を含んでおり、市場に大きな影響を与える可能性がある事象を適切に捉えている。特に、技術革新による経済構造の激変というシナリオは、近年のAI技術の急速な発展を考慮すると非常に興味深い。ただし、これらの想定外シナリオにおける価格予測は、その性質上非常に不確実性が高いため、具体的な数値よりも、各シナリオが市場にもたらす可能性のある影響の方向性や大きさに注目すべきである。

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