「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
今日のドル円 テクニカル分析で環境認識(動画の内容 ポイントまとめ)
■ドル円相場の動向
– レンジ相場継続(153.07-153.45円の約40銭幅)
– 上昇トレンドは維持も、方向感に欠ける展開
– アセンディングトライアングル形成中
■テクニカル分析
– 10日・20日線は上向き維持
– RSIは70付近で推移
– 直近2日間は上下ヒゲの長いコマ足形成
■重要価格帯
上値:
– 153.80円が直近高値
– 突破で154円台、さらに155円も視野
下値:
– 152.70-80円がサポート
– 152.40円が週間安値
■本日の注目イベント
1. ADP全国雇用者数(21時15分)
– 予想:11.1万人(前回14.3万人)
– ボーイングのストライキ、ハリケーンの影響を考慮
– 予想との乖離幅が重要
2. GDP速報値(21時30分)
– 予想:3.0%(前回も3.0%)
– 景気の堅調さを確認
■取引戦略
– 経済指標の結果次第で方向性決定
– 上値方向のトレンド形成に期待
– 下振れは限定的との見方が優勢
総じて、経済指標の結果を受けて、154円台突破か152円台への下落かが焦点となる展開。
『最新のドル/円相場を解説』
『平日の月曜日~木曜日、21時からのライブ配信』動くか?21:15のADP雇用統計!ドル円売買戦略を説明
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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ドル円見通し 154円台突破か152円台への下落か米ADP GDPの行方を要チェック
RCPの直近の情勢分析(選挙人獲得予想)ではトランプ氏が219人、ハリス氏が215人の選挙人を獲得する予想で、予想のつかない残り7州の104人を奪い合っている状態です。
米10年債利回りは29日には、4.6%台に上昇し、1ドル=157.70円近辺の5月の円最安値を付けました。一方、日本の新発10年債利回りも上昇し、30日には一時1.1%を付けましたが、米金利も上昇しているため円高への反応は鈍いものでした。
10月27日に投開票が行われた衆議院選挙では、自民・公明の連立与党で215議席と、過半数(233議席)を大幅に下回る結果となった。事前に連立与党で過半数割れの可能性は意識されていたが、過半数の割り込み度合いが大きく、マーケットにとってサプライズだったと言えるだろう。選挙結果を受けて、翌28日の朝方から円売りが進み、米ドル/円相場は7月31日に日銀が追加利上げを行う前以来となる153円台後半まで上昇した。今回の選挙結果は長期的にみても追加的な円安要因となる可能性がある。
このように5月終わりから6月初めにかけて、米国の景気減速を示す指標が相次いだため、米長期金利は低下しました。しかし、米国株は、金利の低下にもかかわらず、景気の先行き不安から下落する一方、為替は金利低下と株安から素直にドル安円高に動いています。
また、4日には一部報道で、日本銀行が13~14日の金融政策決定会合で長期国債の買い入れ減額について具体的に検討すると伝わり、円の全面高となりました。1ドル=154円台後半になり、ドル以外の通貨に対しても大きく円高に動きました。
また、31日に公表された物価指標、米4月PCE(個人消費支出)コアデフレーターは予想通りでしたが、エネルギーと住居を除いたPCEスーパーコアの伸びが鈍化し、個人消費支出が低下したことから米10年債利回りは4.5%台に低下しました。指標発表後に1ドル=156円台半ばの円高になりましたが、月末要因もあり、157円台で5月を終えました。
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その後4月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が805.9万件と市場予想の835.5万件を下回ると、一段と円高が進み、1ドル=154円台半ばまで円高が進みました。4日には米10年債利回りは4.3%台前半まで低下しました。
さらに、6月3日公表の米5月ISM製造業指数を受けて、米10年債利回りが4.3%台後半へと一段と低下すると、さすがにドル安円高に反応しました。米5月ISM製造業景況指数は48.7と2カ月連続で好不況の分岐点である50を下回り、構成指数の新規受注や支払価格(物価要因)も低下したことから1ドル=155円台を付けました。
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