【米雇用統計直前!ドル円予想】これ以上の円高は難しい?ドル円の行方は“アメリカ次第”か【外為マーケットビュー】
動画配信期間:公開日から2週間
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
動画の内容 抜粋・まとめ
日本の政治動向と市場反応
衆議院選挙の結果
– 自民党・公明党の与党敗北
– 予想に反して円安方向に進行
– 政治的不安定化への懸念
国民民主党の影響
– 積極財政政策の提案
– 給付金上限を103万円から175万円に引き上げ
– 約7.6兆円規模の財政支出予想
– 財務省からの牽制
– 連立ではなく政策協力の方針
日銀金融政策決定会合の影響
植田総裁の姿勢変化
– 「時間的余裕」という表現の使用中止
– 円安進行(153円台)への警戒感
– 利上げに対する柔軟な姿勢示唆
市場の反応
– 一時的な円高反応
– 日本の利上げ余地の限定性
– 今後1-2回の利上げが限度との見方
今後の注目イベント
本日の米雇用統計
– 失業率予想:4.1%
– 非農業部門雇用者数:11.3万人
– ハリケーンの影響を考慮
米大統領選挙の展望
– 11月5日火曜日実施
– 結果判明は日本時間水曜日昼頃の可能性
– 過去の大統領選、支持率の比較
– クリントン vs トランプ:5-6%の差
– バイデン vs トランプ:8-10%の差
– 現在のハリス vs トランプ:接戦
トランプ政権誕生の場合の影響
想定される政策
1. 関税引き上げ
2. 大規模減税
3. ドル高対策(長期的課題)
市場への影響
– 共和党が上下院支配の場合、政策実現性が上昇
– 減税による財政拡大
– ドル高傾向の継続可能性
今後の為替見通し
円相場の展望
– 日銀の利上げ効果は限定的(0.5%程度)
– アメリカの政策が主導的要因
– ドル円の上昇傾向継続の可能性
注目ポイント
– 米雇用統計の結果
– 大統領選挙の帰趨
– 議会のねじれ状況
– 日本の政治的安定性
結論
当面の為替市場は、米国の政策動向が主導的な役割を果たすと予想されます。日本の政治的不安定さと日銀の限定的な政策対応可能性を考慮すると、特にトランプ政権誕生の場合、ドル高・円安傾向が続く可能性が高いと考えられます。トレーダーは米国の政治・経済イベントを注視しつつ、慎重なポジション運営が求められます。
動画目次
0:00 今回のダイジェスト
0:36 日本の政治動向と市場反応
2:12 日銀会合の影響
4:07 米雇用統計の注目点と影響
4:47 米大統領選挙の展望と影響
6:29 今後の為替見通し
6:55 【PR】「外為どっとカレー」プレゼントキャンペーン
7:17 【PR】口座開設特別キャンペーン
お知らせ:YouTubeでも外為マーケットビューを配信中
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
志摩力男 氏
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
米雇用統計直前ドル円予想 2025年ドル高シナリオ米大統領選 トランプ勝利はFRB利上げを連想
一方、ドル円が140円を下抜ける場合は、前回のレポートで取り上げた138円または137円のトライが焦点となろう。
現時点で新たなレジスタンスポイントの候補に挙がるのが「152.00」である。この水準は、昨年10月から今年4月にかけてレジスタンスの水準としてもサポートの水準としても意識された経緯がある(下の週足チャート、赤矢印を参照)。現在は、レジスタンスのラインへ再び転換するかどうか?この点を意識する局面にある。本レポート掲載時点で52週線が150.10台で推移している(下の週足チャート、青ラインを参照)。ドル円がこの移動平均線を上方ブレイクする場合は、152.00をトライするサインと捉えたい。
米国経済が底堅さを維持したまま、米ドル高政策を掲げるトランプ候補がアメリカ大統領選挙で勝利する場合、外為市場では「2016年の再来」と言わんばかりに、米ドル高が進行することが予想される。
米ドル高の進行、そして日銀の追加利上げ観測の後退による円安が重なる場合は、152円の上方ブレイクを想定しておきたい。このケースでは、今年7月の高値と9月の安値のフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準153.40レベル、そして76.4%の水準156.67レベルのトライが焦点として浮上しよう。
25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続落した。前日比259ドル安の4万2114ドルで終えた。11月5日投開票の米大統領選挙は接戦になると予想されているが、金融市場では共和党候補のトランプ前大統領の勝利を見込んだ「トランプ・トレード」が進む。金利上昇が株式相場の重荷となり、ダウ平均は週間で1000ドルあまり下げた。
ゆえにハリス候補の勝利で米ドル高となっても、トランプ候補勝利のそれと比べて米ドル高は限定的となることが予想される。
特に、共和党のトランプ候補がアメリカ大統領選挙で勝利する場合は、米ドル高が予想外に進行するシナリオを考えておきたい。このケースでのドル円は、140円や短期サポートラインの維持よりも、「どの水準までドル円が上昇するのか?」この点が焦点となりそうだ。
だが、パウエルFRBは9月のFOMC以降緩和サイクルへ転じている。利下げはその国の通貨を減価させる要因である。米ドル高政策を掲げるトランプ陣営と政策決定でネックとなり得る議会のねじれの可能性を考えるならば、ハリス候補勝利のケースでは、FRBの利下げによる米ドル安の圧力が米ドル高の相殺要因となりやすい。
この点について、まずは民主党とハリス候補が掲げる政策から考えてみると、対中国政策の強化、移民の抑制などは共和党とトランプ陣営が主張する政策と若干の違いはあれど、ほぼ同じである。大きな違いは法人税の引き上げであるが、この点は米国の株式市場に大きな影響を与えても、米ドルへの影響は限定的となることが予想される。
コメント