陽線引け。転換線は基準線を上回り、遅行スパンは実線を上回り、雲の上で引けていることで、三役好転の強い買いシグナルが点灯している。孕み線で反発して転換線を上回って引けており、続伸の可能性が示唆されている。
本日は200日移動平均線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同水準を下抜けた場合は手仕舞い。
レジスタンス2 155.22(7/30高値)
レジスタンス1 153.88(10/28高値)
前日終値 153.01
サポート1 151.57(200日移動平均線)
サポート2 150.50(10/22安値)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
それでは トルコリラ円のテクニカル面をチェックしてみましょう
テクニカル指標の組み合わせというと、複数の違うタイプの売買シグナルが重なって起こることが重視されがちです。しかし、テクニカル指標の中には、真逆のシグナルを発する相反するタイプも多く、そうした組み合わせは売買判断を混乱させるだけで有害無益です。
◇スロー・ストキャスティクスとは相場の買われ過ぎ・売られ過ぎを判断する分析手法。「Slow%K」と「Slow%D」の2本のシグナルからなるテクニカル指標で、図はSlow%KをSlow%Dが上方向に抜けた「ゴールデンクロス」の状況を買いサインとしています。
それでは、トルコリラ円のテクニカル面をチェックしてみましょう。 まず、日足チャートですが、16.15の安値からの反発も、上値は22.05の戻り高値からのレジスタンスと200日移動平均に押さえられています。
しかし、為替レートは「雲入り」して、今後は乱高下が予想されます。さらに、DMIのADXが急上昇しすぎており、これ以上トレンドが強くなるとは考えにくいですし、上昇力を示す+DIも下がってきています。 もし、この時点で買いのポジションを持っていたら利益確定すべきです。まだ売りシグナルを発したとはいえませんが、テクニカルを組み合わせることの利点は、エントリーだけでなく、適切なエグジット戦略を立てられることにあるのです。
◇ゴールデン・クロステクニカル分析において、上昇トレンドの判断材料とされるものです。基本的に、上昇傾向にある長期的な指標を短期的な指標が上抜けることをゴールデン・クロスと呼び、相場が上昇トレンド局面に入ったと判断されます。その逆に、長期的な指標を短期的な指標が下抜けることをデッド・クロスと呼び、相場は下落局面に入ったと判断されます。
◇ダイバージェンスとは逆行減少ともいう。価格が下落するとオシレーター系テクニカル指標(相場の強弱を見る指標)も下降するのが通常です。ただ、「価格は下がっているのにオシレーター系テクニカル指標は上昇を示唆している」という逆行した動きをすることがあり、時にそれが上昇局面への転換点のシグナルとみなされる場合があり、そのサインをダイバージェンスと呼びます。
◇フィボナッチ・リトレースメントとは「フィボナッチ比率」をトレードにあてこんだテクニカル手法です。「23.6%・38.2%・61.8%・76.4%」という比率を、フィボナッチ比率、または黄金比率と呼びます。多くの投資家がフィボナッチ比率で求められた価格帯を意識する為、相場に影響を与えると考えられています。チャートの高値・安値の間をフィボナッチ比率で区切られたラインを引くことで、サポートライン・レジスタンスラインを判断します。
テクニカル指標は決して未来を100%当てる予言者ではなく、自分の判断が正しいか間違っているかを示してくれる相談役です。相談役は多すぎると困り者ですし、少なすぎても心配です。的確で相性のいい組み合わせがもっとも大切といえるでしょう。
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