米雇用統計ではドル売り失敗【明快!テクニカルレビュー】
動画配信期間:公開から3カ月
大手銀行で為替・債券・スワップ市場のチーフディーラーとして活躍した経験を持つ百戦錬磨のプロトレーダー、井上義教氏が、毎週掲載される「FX ウィークリーテクニカルレポート」のレビューを明快に解説いたします!
目次
※収録:11月3日(日曜)
0:00 全体の市況について
0:30 ドル円分析
2:28 ユーロ円分析
3:16 ポンド円分析
4:03 豪ドル円分析
4:47 ユーロドル分析
6:17 ポンド米ドル分析
7:25 豪ドル米ドル分析
8:00 最新のトレード戦略
動画の要約・まとめ
1. 市場概況
先週は米雇用統計の発表や選挙など重要イベントが続く中、ボラティリティは比較的抑制されました。動きと停滞を繰り返す不安定な相場展開となり、特に木曜・金曜に大きな動きが見られました。
2. ドル円分析
直近の動き
- 木曜日:久々の陰線で円高方向に動く
- 金曜日:大きく反発し、円安傾向が継続していることを示唆
- 米雇用統計発表後も予想以上に底堅い動き(153円台まで回復)
今後の見通し
売りよりも買いのスタンスが有効と判断されます。ただし、他の通貨ペアの動向も考慮する必要があります。
3. 主要通貨ペアの分析
ユーロ円
- 週前半は堅調な動き
- 木曜日の陰線で勢いが低下
- 金曜日の戻りが鈍い(ドル円と比較して弱い)
- 中期移動平均線は上向き、長期は下向きで変化なし
ポンド円
- 期待外れの下落
- 中期移動平均線を割り込む
- 金曜日は反発するも、木曜の陰線の影響が大きい
- ドル円と比較すると出遅れ感
豪ドル円
- 他通貨ペアと異なる独自の動き
- 上値を試す動きは見られず
- 短期移動平均線に絡む展開
4. クロス円の相対比較
現時点で円を売る(通貨を買う)場合、チャート面からはドル円が最も有望と判断されます。ただし、各通貨ペアの特性を考慮した広めのスタンス取りが必要です。
5. 投資戦略への示唆
- 方向感が明確になるまで待機
- リスクを考慮した慎重な取引が推奨
- トレンドが形成された際の追随を意識
- 短期的な値動きよりも、中長期的な動きを重視
6. 総括
現在は買いのタイミングを待つ段階にあります。米大統領選挙など重要イベントによって形成される次のトレンドを見極め、そのトレンドに乗る戦略が有効と考えられます。
関連レポート
金(ゴールド)市場分析 2024/11/4
1. 直近の価格動向
- 強い相場展開が継続
- 水曜日まで上値を試す動き
- 木曜日に陰線、金曜日は小陰線で引け
- 週間ベースでは比較的安値圏での終了
2. テクニカル分析
- MACDが若干デッドクロス
- 短期移動平均線を下回って引ける
- 連続陰線を形成
- ただし、売りに転じたとは判断できない水準
3. 今後の見通し
天井をつけた可能性はありますが、全体としては依然として強い展開が続いています。金利上昇局面であっても、金は堅調な値動きを維持しており、単純に金利動向だけで判断することは適切ではありません。
4. 取引戦略
- 買いのスタンスは維持するものの、慎重な姿勢が必要
- スタンスを広めに取る
- 先週の高値を意識した取引が推奨
- 下値の確認後、高値を超えてきた場合に買いを検討
5. 注目ポイント
- 短期移動平均線の動き
- 高値更新の可能性
- 下値サポートの確認
- 米国金利との相関関係
6. 総括
現状は金の高値を更新する可能性を意識しつつ、買いのタイミングを慎重に探る段階にあります。下値のサポートを確認しながら、先週の高値を超えてくる展開を待つことが合理的な戦略と考えられます。
井上義教 氏
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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ドル円見通し 今は買い待機 米大統領選などで出来た次のトレンドに乗る
28日の米債券市場では長期金利は前週末比0.04%高い(価格は安い)4.28%で終えた。一時は4.30%と7月中旬以来の高水準を付けた。11月5日に迫る米大統領選でトランプ前大統領が勝利することを織り込む債券売りが出ているとの見方がある。国内金利にも上昇圧力はかかりやすく、株式の相対的な割高さが意識されやすいことも日本株の重荷となっている。
米大統領選挙を控えているほか、決算発表が本格化するなかで積極的な買いは手控えられていると考えられるが、押し目狙いの買いが入りやすい。昨日の日経平均株価はマドを空けての上昇となり、一時39400円台を回復した。ボリンジャーバンドの+1σ(39397円)を捉えてきたことで、いったんは利食いが入りやすい水準である。39000円辺りでの底堅さがみられるようだと、押し目買いの動きが強まる可能性もありそうだ。
*08:40JST アドバンテストの決算反応に関心が集まる 31日の日本株市場は、売り先行ながら底堅さが意識される相場展開になりそうだ。30日の米国市場はNYダウが91ドル安、ナスダックは104ポイント安だった。民間部門の雇用統計が予想を上回ったほか、7-9月期国内総生産(GDP)も前四半期から伸び鈍化も依然堅調な成長を示したため、ソフトランディング期待から買われる場面もみられた。ただし、見通しが予想を下回ったアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が売られたことで他の半導体株へ売りが広がったほか、スーパー・マイクロ・コンピューターの急落によってAI関連への警戒感が高まったことが嫌気された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円安の39295円。円相場は1ドル153円20銭台で推移している。
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