大口投資家の動向は?「ドル円153円台後半まで上伸 円ネットショートに転じる 」【最新IMMポジション】2024/11/5

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大口投資家の動向は?「ドル円153円台後半まで上伸 円ネットショートに転じる 」【最新IMMポジション】2024/11/5

シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。

執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼IMMポジション ドル/円
円ネットショートに転じる

▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットショート増加

ドル/円

IMMポジション ドル/円

ポイント

【円ネットショートに転じる】
10月29日時点で円のポジションは、ドルに対して約2.5万枚の売り越し越し(ネットショート)。
ロングが取り崩され、ショートが大幅に積み増されたことから、8月上旬以来となるネットショートに転じた。
期間中のドル/円相場は、151円付近から一時7月末以来となる153円台へ上伸した。
衆院選では与党(自民・公明)が過半数議席を獲得できず、政局の先行き不透明感から日銀が金融政策の正常化に向けて動きづらくなったとの見方が出た。また、米大統領選では共和党のトランプ候補が優勢との見方から米長期金利が上昇し米ドルが買われた。そうした中で、投機筋の相場観は円強気から円弱気に転換したようだ。

ユーロ/ドル

IMMポジション ユーロ/ドル

ポイント

【ユーロネットショート増加】

10月29日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約5.0万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングは積み増されたものの、ショートが大幅に積み増されたことで、ネットショートは約2.2万枚増加。
期間中のユーロ/ドル相場は、ドイツやユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)が改善をしめしたことなどで上昇する場面も見られたが、米大統領選に絡む米ドル買いもあり、1.07ドル台後半~1.08ドル台前半で上値の重い展開となった。
欧州中銀(ECB)の連続利下げの甲斐もあり、ユーロ圏の経済指標に回復を示す結果みられるようになってきた。ただ、短期金利市場ではECBの追加利下げが今後も続くとの見方が強いことから、投機筋はユーロ売りの比率を大きくしたようだ。

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IMMポジション

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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