前日欧州時間から本日アジア時間のマーケット動向と個人資家動向をまとめました。市場参加者の動向を確認し、FX取引をする上での情報としてお役立てください。
FX投資家フローと市況
前日オープンから本日15時までのUSDJPYの値動き(ローソク足)と個人投資家動向です。(画面下のグラフは各時間帯の個人投資家の売買を表しており、青いバーが売数量、赤いバーが買数量です。)
11日、トランプトレード(米債売り・米金利上昇・ドル買い)の継続や、日銀が公表した10月30-31日開催の金融政策決定会合決定会合で出された「主な意見」で「市場が安定に向かっていると評価してよいかは留保が必要」「内外の不確実性の高まりに鑑みると、金融政策運営をより慎重に行っていく必要ある」「この先の政策金利の引き上げ、時間かけて慎重に行う必要」との主張があり、12月の日銀の利上げ期待が後退し円売りが進行、NY時間序盤にドル円は153.957円まで上昇した。
本日アジア時間、序盤にドル円は153.475円まで下落するも、実需のドル買いフローを受けてドル円は154.055円まで上昇した。その後は「トランプ氏、国務長官に対中強硬派ルビオ氏指名」との報道で中国株が急落、日経平均も追随売りとなり、リスクオフの円買いが進行し、ドル円は153円ミドルレベルまで下落している。
取引金額
外為どっとコムのFX取引サービス「外貨ネクストネオ」の取引を円換算した取引金額です。
市場シェア上位
外為どっとコムのFX取引サービス「外貨ネクストネオ」取り扱い通貨30通貨ペアの内、取引量が多かった上位10位です。
ポジション金額
外為どっとコムのFX取引サービス「外貨ネクストネオ」ポジションの円換算金額です。(青いバーが売建玉、赤いバーが買建玉です。)
ポジション増減
外為どっとコムのFX取引サービス「外貨ネクストネオ」主要通貨ペアのポジション増減(前日比)です。
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FX個人投資家動向 トランプトレードのドル買いと日銀利上げ期待後退の円売りで154円へx203c昨日のドル円プレーヤーは上げ局面で売りを仕込むx203c 2024年11月12日
昨日のドル/円は終値ベースで約0.7%上昇。東京時間には需給のドル買いが持ち込まれたほか、欧州時間にはドイツの政局不透明感によるユーロ売り・ドル買いの動きが支えとなった。また、NY市場では退役軍人の日で債券市場は休場となったが、トランプ次期政権が成長を押し上げるとの期待からNYダウ平均が史上最高値を更新したことでドル/円は一時153.96円前後まで上値を伸ばす場面も見られた。 ドル/円は米大統領選直後こそトランプ・トレードの巻き戻しで反落する場面もあったが、次期政権への期待から米国株や暗号資産が連日で最高値を更新するリスクオンの地合いに支えられ、再び上昇している。本日も152円台半ばから下では押し目買いの意欲が強くなりそうだ。一方で上値は、大統領選直後の高値154.71円前後から心理的節目の155.00円が目先の目途となりそうだ。
野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストはリポートで、米債休場で目立った新規材料がない中、ドル高基調を維持したと指摘。米消費者物価指数(CPI)の発表を13日に控えて小動きを予想した上で、ドル・円は「短期的に155円を試す可能性が残り、上値リスクを警戒すべき」との見方を示した。
12日朝の東京外国為替市場で円相場は1ドル=153円台後半と、前日夕からやや円安水準で推移。トランプ前大統領の米大統領選勝利以降、利下げ期待の後退を背景にしたドル買いが続いている。
11日のブルームバーグ・ドル指数は一時0.7%上昇し、2023年11月以来1年ぶりの高水準となった。米国債券市場はベテランズデーで休場。金利スワップ市場では来年1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)までに1回の追加利下げを織り込んでいる。
米国のトランプ次期大統領は今週中に財務長官の候補者リストを絞り込む方針で、同ポストにはウォール街の経歴を持つ人物を起用する方向だと一部メディアが報じた。財務長官候補として、米投資銀行キャンター・フィッツジェラルドのハワード・ルトニック最高経営責任者(CEO)や、ヘッジファンド界の大物であるジョン・ポールソン氏、著名投資家ジョージ・ソロス氏のマネージャーを務めたスコット・ベッセント氏などが挙がっているとのこと。
ユーロ/ドルが約7カ月ぶりに1.062ドル台まで下落した動きにつれてユーロ/円も163.58円前後へと下落。米国のトランプ次期大統領が対外強硬派のライトハイザー前米通商代表部(USTR)代表に新政権下で同ポストに復帰するよう打診したとの報道を受け、米国の輸入関税引き上げに対する警戒感が高まった。ドイツの政局不透明感と相まってユーロ安要因となった模様。
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