当面はドル買いを軸とした戦略が有効:ユーロドルの売りが有望か【マット今井 実践トレードのつぼ】
収録日:2024/11/14
元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。
目次
0:00 今回のダイジェスト
0:27 ドル高進行の背景
2:10 トランプ発言リスク:ユーロドルのススメ
3:04 ドル円展望
3:49 【PR】口座開設特別キャンペーン
動画要約・まとめ
ドル高進行の背景
政治要因
1. トランプ氏の勝利
– 積極的財政出動
– 減税政策の実施へ
– トリプル高(株・金利・ドル)の期待
2. 共和党支配の確立
– 上下院での過半数確保
– 政策実現の可能性上昇
– スムーズな政策運営への期待
経済・金融要因
FOMCの動向
– 11月:0.25%利下げ実施
– 12月:追加0.25%利下げ予定
– 市場は既に織り込み済み
インフレ動向
– CPI:2.6%(前月2.4%)
– インフレ上昇傾向
– 金利上昇・ドル高要因
為替市場の展望
ドル円
– 155円台後半まで上昇
– 160円が視野に
– トランプ氏の円安批判リスク
ユーロドル
– 1.04台までの下落予想
– ドイツ経済の弱さ
– 関税政策の影響懸念
トレード戦略
ユーロドルのショート
– 相対的に安定
– リスクが限定的
– 方向性が明確
ドル円取引
– 基本的にドル高方向
– 政治リスクに要注意
– 慎重なポジション管理
クロス円
– 動きの鈍化
– ドル相場への集中
– 限定的な取引機会
リスク要因
1. トランプ氏の為替発言
2. 円安批判の再燃可能性
3. 突発的な政策変更
結論
現状、ドル高基調は継続すると予想されますが、特にドル円取引ではトランプ氏の為替発言リスクに注意が必要です。ユーロドルのショートが相対的に安定した取引機会を提供する可能性が高く、当面はドル買いを軸とした戦略が有効と考えられます。
現状、ドル高基調が継続しており、特にユーロドルの売りが有望です。対円では、ドル円が相対的に強い展開となっています。トレードの際は、各通貨ペアの個別性を重視し、慎重なアプローチが必要です。来週の動向を見極めることが重要となります。
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株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人 氏
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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