ドル/円、156円台へ続伸…今後の利下げペースを巡りパウエルFRB議長の発言に注目(NY市場の見通し)2024/11/14 #外為ドキッ

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ドル/円、156円台へ続伸…今後の利下げペースを巡りパウエルFRB議長の発言に注目(NY市場の見通し)2024/11/14 #外為ドキッ
 

ドル/円、156円台へ続伸…今後の利下げペースを巡りパウエルFRB議長の発言に注目

欧米時間のドル/円予想レンジ:155.000-157.000円

東京市場のドル/円は、156円台へ上昇する展開。米議会選挙において上院に続き下院で共和党が過半数を確保する見通しとなったことで米長期金利が上昇する中、午後には156.14円前後まで上値を伸ばして7月23日以来の高値を付けました。

米金利先物市場では、12月の25bp(0.25%ポイント)利下げを8割ほど織り込んでいます(利下げ無しの織り込みが2割弱)。そうした中で、NY市場終盤にはパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が予定されています。今夜発表される米10月生産者物価指数(PPI)や前日の米10月消費者物価指数(CPI)の結果なども踏まえて今後の利下げペースにどのような見解を示すかが焦点となります。発言を受けて市場の利下げ観測に変化があるとドル/円相場にも影響があるでしょう。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、赤三兵(陽線が三本連続)が出現する中で心理的節目の155.00円を突破しました。RSIが70ラインに向けて上向いているように堅調地合いが続いており上値模索の展開となっています。目先はチャートポイントが見当たらずキリ番(156.50円、157.00円など)を意識した相場展開となりそうです。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

11/14(木)
19:00 ユーロ圏9月鉱工業生産
19:00 ユーロ圏7-9月期GDP・改定値
21:00 クーグラーFRB理事講演
21:30 ECB議事録
22:00 マン英MPC委員講演
22:30☆米新規失業保険申請件数
22:30☆米10月生産者物価指数
23:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
25:00 EIA週間原油在庫統計
27:30 シュナーベルECB専務理事講演
28:00☆メキシコ中銀政策金利
29:00☆パウエルFRB議長講演
30:00☆ベイリーBOE総裁講演
30:45 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演

11/15(金)
08:50☆日本7-9月期GDP・速報値
09:30 ジョーンズRBA副総裁講演
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

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経済指標カレンダー

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外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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ドルはやや伸び悩んだが高値圏を維持

昨日のドル/円は約2%上昇、一時7月30日以来となる154.70円前後まで上値を伸ばした。米大統領選の開票速報で序盤から共和党候補のトランプ氏が優勢との見方が強まると、米金利高、株高、ドル高のトランプ・トレードが進んだ。また、米議会選では上院で共和党が過半数議席を獲得、下院も共和党が優勢とあり、トリプル・レッドの可能性が高まっている。なお、米国株式市場の主要3指数であるNYダウ平均、S&P500種、ナスダック総合指数はそろって史上最高値を更新した。本日は米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策発表を行う。市場は25bp(0.25%ポイント)の利下げを完全に織り込んでおり、注目は12月以降の利下げペースについてになる。このところの米経済指標をみると、10月雇用統計こそ弱い結果となったが、これはハリケーンとストライキの影響によるものとの評価だ。一方で、消費は引き続き底堅く、インフレも米連邦準備制度理事会(FRB)が重視するコアCPIは3%台で高止まりしている。本日のFOMC後の定例記者会見でパウエルFRB議長が利下げペースの鈍化を想起させる発言をすれば、ドル/円は156円台を試すことも考えられる。

トランプ氏の米大統領返り咲きを受けて米国株は主要3指数が揃って大幅高となり史上最高値を更新。米国債売りが活発化し、長期金利は大幅に上昇した。ドルはやや伸び悩んだが高値圏を維持。ストレートドルの下落が一服する中、株高を受けてクロス円は一時の下げから持ち直した。

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

米大統領選の開票が進み、民主党ハリス候補の敗北が濃厚になる中、一部の米メディアが共和党トランプ候補の当選確実を報じた。これを受けてトランプ氏が勝利を宣言。「米国がかつて見たことのない政治的勝利だ。米国の全てを直していくつもりだ。米国を再び偉大な国にする」と述べた。開票中にトランプ氏の大統領返り咲きを織り込む形で米長期金利とドルが上昇していたため、当選確実の報道や勝利宣言に対する直接的な反応はなかったが、大統領府に加え上下院とも共和党が支配する「トリプル・レッド」の可能性が高まる中でドル全面高の地合いが継続した。

12日のニューヨーク外国為替市場では、FRB=連邦準備制度理事会が示した政策金利の見通しやパウエル議長の発言を受けて円安が進み、見通しの発表前に1ドル=155円台後半だった円相場は一時、1ドル=156円台後半まで値下がりしました。12日のニューヨーク外国為替市場では、FRBの会合のあとに示された政策金利の見通しが年内に1回の利下げが行われるとの想定で、ことし3月時点の見通しから減ったことから、FRBが利下げを早い時期に始めるとの見方が後退しました。また、この日、発表されたアメリカの先月の消費者物価指数の伸びが市場予想を下回ったことについてパウエル議長が記者会見で「進展が見られたものの、この時期に金融を緩和的にし始めることを正当化するには確信を得られていない」などと述べたことが利下げに慎重だと受け止められ、日米の金利差が意識されて円を売ってドルを買う動きが強まりました。このため、政策金利の見通しの発表前に1ドル=155円台後半だった円相場は一時、1ドル=156円台後半まで値下がりしました。

12日のニューヨーク株式市場ではハイテク関連銘柄が多いナスダックの株価指数は上昇し、史上最高値を更新しました。一方、FRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長が利下げに慎重だとの受け止めからダウ平均株価は小幅な値下がりとなりました。この日、発表されたアメリカの5月の消費者物価指数の伸びが市場の予想を下回り、長期金利が低下したことをきっかけにハイテク関連銘柄に買い注文が増えました。ナスダックの株価指数の終値は前日に比べて1.5%上昇して1万7608.44と史上最高値を更新しました。また、主要な500社の株価で算出する「S&P500」の株価指数も上昇し、終値で初めて5400を超えて史上最高値を更新しました。一方、FRBのパウエル議長の記者会見での発言が利下げに慎重だとの受け止めからダウ平均株価の終値は前日に比べて35ドル21セント安い、3万8712ドル21セントでした。

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