東京市場オープニングコメント
「ドル・円は主に156円台で推移か、米利下げ終了の思惑でドルは底堅い動きを保つ見込み」
14日のドル・円は、東京市場では155円35銭から156円14銭まで上昇。欧米市場では155円52銭まで下落した後、156円42銭まで上昇し、156円30銭で取引終了。本日15日のドル・円は主に156円台で推移か。米利下げ終了の思惑でドルは底堅い動きを保つ可能性がある。
報道によると、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は11月14日、「経済は、利下げを急ぐ必要性についていかなるシグナルも発していない」、「現在目にしている経済の強さにより、慎重な決定を行うことが可能になっている」などの見解を伝えた。パウエル議長の発言を受けて2年債利回りは上昇し、12月の利下げ確率は低下した。市場参加者の間からは「利下げは11月で終了した」との声が聞かれている。今後発表されるインフレや雇用関連の指標が弱含みとなった場合、12月利下げの確率は再び高まるものの、利下げは12月で一段落し、政策金利は2025年以降、長期間据え置きとなるケースに備える必要がありそうだ。
《午前8時現在》 ドル・円: 155.80円-157.00円 155円台後半でドル買い興味
ユーロ・円: 164.00円-165.50円 164円近辺でユーロ買い興味
豪ドル・円:100.50円-101.50円 100円台半ば近辺で豪ドル買い興味
通貨別分析
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時間外取引を含めた取引レンジは67.92ドル-69.39ドル
【ニューヨーク時事】14日のニューヨーク外国為替市場では、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を受けて円売り・ドル買いが勢いづき、円相場は一時1ドル=156円41銭と7月下旬以来約4カ月ぶりの円安水準に下落した。午後5時現在は156円23〜33銭と、前日同時刻比78銭の円安・ドル高。
13日発表の10月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.6%上昇と、市場予想と一致した。米連邦準備理事会(FRB)が12月も利下げに動けるとの見方が広がり1ドル=154円台前半まで上昇する場面もあったが、円買いは限定的だった。
14日の東京外国為替市場で、対ドルの円相場が一時1ドル=156円台まで下落し、7月下旬以来およそ4カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。米大統領と議会の上下両院の多数派を共和党が握る「トリプルレッド」が確実となり、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが広がった。
米労働省が11月13日発表した10月消費者物価指数(CPI)は、前年比+2.6%となった。家賃などの住居費の上昇を背景に、伸び率は9月実績の+2.4%を上回った。ただ、市場予想と一致し、12月利下げの可能性は十分残されているとの見方が広がった。なお、トランプ政権への移行によって2025年以降のインフレ見通しは大きく変わる可能性があることを市場は引き続き警戒しているようだ。利下げは12月で一段落し、政策金利は長期間据え置きとなるケースを想定してドルは底堅い動きを保つとみられる。
13日のドル・円は、東京市場では154円51銭から155円15銭まで上昇。欧米市場では154円34銭まで下落した後、155円62銭まで上昇し、155円47銭で取引終了。本日14日のドル・円は主に155円台で推移か。米長期金利の高止まりを受けてドルは底堅い動きを保つ可能性がある。
NY原油先物12月限は小幅高(NYMEX原油12月限終値:68.70 ↑0.27)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+0.27ドル(+0.39%)の68.70ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは67.92ドル-69.39ドル。アジア市場で67.92ドルまで売られたが、米国市場の中盤にかけて69.39ドルまで反発。ドル高を意識した売りは一巡し、需給ひっ迫を警戒した買いが入った。通常取引終了後の時間外取引では主に68ドル台後半で推移。
トランプ氏は週内にも次期財務長官の候補を絞り込むとみられる。候補の一人とされるスコット・ベッセント氏がドル安を志向しないとの考えを示している点も、ドル高圧力となっている。
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