【テクニカル】日足テクニカル・ポンド円=15日レンジの半値が抵抗か、90日線が下値めど

【テクニカル】日足テクニカル・ポンド円=15日レンジの半値が抵抗か、90日線が下値めど

大陰線引け。198円半ばの11日高値の手前から反落。196円後半の日足一目・転換線や基準線を割り込んで下げ足を速め、1カ月ぶりの安値となる194円前半まで急落した。

 本日は194.60円台に位置する200日線を念頭に置いた取引き。大幅下落の揺り戻しがあったとしても、15日レンジの半値196.38円付近までか。下値を試した場合は、まずは90日線が位置する193円前半を目指す展開が見込まれる。

レジスタンス1  196.38(11/15レンジの半値)

前日終値     194.76

サポート1    193.38(90日移動平均線)

(小針)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【テクニカル】日足テクニカル・ポンド円=15日レンジの半値が抵抗か、90日線が下値めど

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆中

津田 隆光(つだ たかみつ) チーフマーケットアドバイザー 日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主にコモディティ分野のマーケットに従事し、2008年1月マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。社内外で各種テクニカル分析レポートを執筆する傍ら、セミナー講師やYouTube(M2TV)出演、ラジオ番組(ラジオNIKKEI)コメンテーターなどを務める。 【執筆レポート】 「テクニカル・ポイント」など 【出演動画】 YouTube(M2TV)「マーケットView虎視眈眈」

押し安値や戻り高値を見つけるためには、フィボナッチリトレースメントや移動平均線、レジスタンスラインとサポートライン、オシレーター、チャートパターンなど、さまざまなテクニカル指標や分析手法を駆使することが重要です。これらの手法を組み合わせて使うことで、より精度の高いエントリーとエグジットポイントを見つけることができます。

FXにおける「雲」は、日本で生まれたテクニカル分析手法である「一目均衡表」に用いられます。一目均衡表でもっとも大事な要素であるため、しっかりと身につけておく必要があります。雲はトレンドを判断するために必要となるローソク足の支持線や抵抗線となってくれるものであり、トレンドラインはローソク足の安値同士・高値同士を結ぶことによって見えてきます。たとえば、買いポジションを持っている人が多い相場状況である場合には、相場が下がってほしくないといった心理状態を表しています。そうした投資家たちの心理を表すものとして、雲が形成されます。

テクニカル分析用のインジケーター(テクニカル指標)は海外発のものが多いなかで、一目均衡表は日本人によって考案されたものになります。海外にも逆輸入されているもので、「ichimoku」として親しまれています。一目均衡表の優れている点は視覚的に判断しやすく、現在の相場状況が上向きであるのか下向きであるのかといった方向感と強弱が分かります。多くのテクニカル分析がチャートの縦軸である「価格」を重視しているのに対して、一目均衡表では横軸である「時間」にも注目しています。それによって、価格とともに相場が変化していくタイミングを示唆しています。一目均衡表を正しく判断することによって、エントリーポイントを見逃しにくくなるのではないでしょうか。

上述した「(各通貨ペアの)年間予想レンジ」を含めた3つの世界戦略通貨ペアにおける「24年大予想」に関しては、あくまでテクニカル分析とシーズナル分析を合わせた上で勘案した本稿執筆(23年12月20日)時点での「蓋然性(がいぜんせい)」を記載したもので、将来を予言するものではありません。よって、日々変わり得る相場材料に関しては、当社の「マーケット情報」(=レポートやM2TV[YouTube]など)を適宜ご確認いただくようお願いします。また、実際のトレードに関しては、別途「トラリピ戦略リスト」をご参考にしていただければ幸いです。

一目均衡表はすべてを習得するのが難しいテクニカル指標であると言われています。一目均衡表の考案者である一目山人による解説本は全7巻があるものの、一部の本は絶版になっており、現在完全に習得した人はほとんどいないとされています。ただし、時間論・波動論・値幅観測論などの理論があるものの、実際の使用にあたっては、一目均衡表を完全に習得する必要性はあまりなく、おおまかな概念の理解とシグナルさえ押さえておけば充分役立てることが可能です。

トレーダー間の判断の違いに対処するため、多くのトレーダーが共通して意識するツールやテクニカル分析手法を活用してみましょう。

米ドルが買われ、株式市場は過去最高値更新を繰り返し。来年からのトランプ政権は何でもできる状況を、金融市場が徐々に理解先週(11月4日~)の米大統領選は、トランプ氏が圧勝し、また同時に選挙された上下院も共和党が多数となりました。これにより、米大統領と上下院を共和党が支配するトリプルレッドとなりました。また、前トランプ政権の時に任命した最高裁判事により、最高裁も保守派共和党の判事が過半数となっていて、来年(2025年)1月からのトランプ政権は、何でもできる状況となっています。こうした政治状況は、トランプ氏の目指す政策が議会の抵抗なく進められる可能性を高めていますし、仮に反対派が裁判を起こしても、最高裁でトランプ氏の政策が支持される可能性が高いことを示しています。つまり、来年からのトランプ政権は、かなり強力に何でもできる状況が揃っているということです。こうした状況は徐々に金融市場でも理解されており、株式市場は最高値更新を繰り返し、為替市場では米ドルが買われています。ユーロ/米ドルは11月の米大統領選を控えて、1.0760ドルを底に少し戻す動きに。売りポジションの巻き戻しが入った私のメルマガでは、米大統領選の10月からチャートの動きに従い、ユーロ/米ドルの売り戦略を取ってきましたが、日足は10月23日(水)安値1.0760ドルを底に、少し戻す動きになりました。この点は先週の当コラムで書いたように、11月の米大統領選を控え、売りポジションの巻き戻しが入ったものと思われます。現時点の相場はトランプ氏と共和党圧勝で動いていますが、1週間前はまだ混沌としていました。報道メディアや賭けサイト、政治分析サイトなどでは、トランプ氏とハリス氏の接戦が伝えられ、「歴史上稀に見る接戦」とまで言われていました。ただ、こうした選挙情勢の分析があれば、トレーダーも一定程度のリスク回避をする必要があります。もし、大きく逆に動いたら急速に損失が生じるからです。よって、相場に関わる人なら10月後半の巻き戻しは当然と言えます。また、その戻しが半値付近までで、ポジションをニュートラルに戻したことも先週のコラムで書きました。ユーロ/米ドルはトランプ当選で一時的に下げた11月6日の値幅を超えて、下げ始めた!相場が売りに傾いてきた可能性直近のユーロ/米ドル日足を見ると、日本時間11月6日(水)に選挙開票が進むと、一気に米ドルが買われ、ユーロ/米ドルは下落しました。ただ、この動きはトランプ当選に浮かれた、ワッショイの動き(お祭り的な動き)と思われ、その後数日はこの11月6日(水)の値幅内の動きが続きました。おそらく、冷静な市場参加者はトランプ氏の動き、今後の政策などを分析していたはずです。また、ダウ理論の基本を知っている人からすれば、11月6日(水)安値を下抜けない段階で仕掛けるのは、リスクがあることがわかっています。ワッショイは一時的な動きかもしれないからです。こうした膠着のあと、ユーロ米ドル日足は昨日(11月11日)になって、11月6日(水)の値幅を超えて下げ始めています。こうなると、ダウ理論では売り手が増えて安値更新されて下げていますし、酒田五法の包み線で考えても、これを下抜けて下げています。相場が売りに傾いてきた可能性が出てくるので、売り仕掛けする人が増えていきます。ユーロ/米ドルは4月安値1.0600ドル、2023年安値1.0488ドルを下抜ければ、2022年安値0.9899ドルに向けて下げる可能性そうして、ユーロ/米ドルは4月安値1.0600ドルに向かっています。本日(11月12日)のメルマガでも書いたように、ここを下抜けると、ユーロ/米ドルはさらに下げる可能性が強まります。ユーロ/米ドル月足を見ると、ダウ理論では2022年の高値1.1494ドルと安値0.9899ドルでレンジができています。その後は理論どおり、このレンジの間での推移がずっと続いていることがわかります。2022年高値1.1494ドルの下に、2023年高値1.1275ドルがあり、今年はこの2023年高値1.1275ドルの上抜けを試しに行きましたが、9月高値は1.1213ドルまでで、上抜けできませんでした。つまり、ユーロ/米ドルの買い手は、これ以上は上がらないことが確かめられ、その後ユーロ/米ドルは下方向へ動き出しています。下方向には、まず直近の注目点となっている4月安値1.0600ドルがありますが、ここは今年の安値です。そして、この下には2023年安値1.0448ドルがあります。前述のとおり、今年9月に2023年高値抜けを試してダメだったので、次は2023年安値1.0448ドルを下抜けできるかが注目点です。仮に、この2023年安値1.0448ドルを下抜けるようだと、ユーロ/米ドル月足は、2022年安値0.9899ドルに向けて下げる可能性が出てきます。拙著やメルマガでお伝えしていますが、相場が動く直接的理由は売り手が多いか、買い手が多いかだけです。ということは、昨年高値超えができず、買い手が買いを諦めた動き(=売り)と、トランプ米大統領誕生に向けた積極的な米ドル買いの動き(=ユーロ/米ドルの売り)が重なると、ユーロ/米ドルは売り手優勢となる可能性が強まります。まずは今年安値1.0600ドル、そして、2023年安値1.0448ドルを下抜ける動きになってくるかが、ユーロ/米ドルの注目点と思われます。トランプ政権の誕生を前に、相場は徐々に動き出している可能性。ダウ理論はタイミングをチャートから理論的に示してくれるただし、方向が合っていても取引タイミングが合わないと、相場で利益は得にくいです。ファンダメンタルズ分析は取引タイミングを示さないので、個人投資家に難しく、私はシンプルなテクニカルをおすすめしています。相場取引で特に重要なのが、エントリーのタイミングと損切り位置で、ダウ理論はこれをチャートから理論的に示してくれます。トランプ政権の誕生を前に、相場は徐々に動き出している可能性があります。値動きの事実を見ることで、他の市場参加者が何を考えているのか、どう仕掛けているのかを推測するためにも、テクニカルを試してみることをおすすめします。

昨日、相場をサポートした21日線は今日現在、下の1時間足チャートにプロットしたフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準2,493付近で推移している。2つのテクニカルラインが重なる2,490レベルの下方ブレイクは、2,480レベルをトライするシグナルと捉えたい。

一目均衡表の主要指標をはじめ主なトレンド系テクニカル指標は軒並み上方向を示唆したまま。上昇継続の流れにある。ただ、すう勢を示す5日移動平均線など短期的なめどとなる指標からもかい離しているため、調整が入る場合は相応に大きめ反落となる可能性も視野に入れつつ臨みたい。

一目均衡表は、テクニカル分析用のインジケーターです。雲を見るうえで理解しておくべき一目均衡表の特徴や習得すべき必要性について説明します。

2021年8月:認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得 | 2022年11月:国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得 | 10代後半からトレードの世界に飛び込み、プロトレーダーとして独立。金融機関向けテクニカル分析レポート執筆中。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。

このケースでは、2,480ドルを目先の下限と想定したい。このチャートポイントは7月17日の高値水準であり、8月22日の下落相場を止め「サポート転換」が確認された経緯がある(上の日足チャートを参照)。また、8月15日の安値と8月20日の高値の半値戻しの水準でもある(下の1時間足チャートを参照)。テクニカルの面でも、2,480レベルは重要なサポート水準といえよう。

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