中国の書店などが東京進出 背景
一方で、アーティストたちが台湾と中国のイデオロギー争いに巻き込まれる事態も、往々にして起こった。例えば張惠妹は、民進党政権が生まれた2000年、陳水扁総統の就任式で中華民国国歌を披露したばかりに、中国当局から不興を買い、しばらく中国での活動を禁止されたこともある。中国でビジネスをする限り、当局の逆鱗に触れる言動や行動は控える、という不文律の下、台湾人アーティストたちは大陸で活動を続けていくことになる。
盒馬鮮生のように新たな場を提供し新鮮な体験を与えるか、蔦屋書店のように海外ブランドで呼び寄せるか。窮地に立つ中国の書店が試されている。
★2015年、出版図書は47万6000点、前年比増も「量から質へ」2015年、中国全国で出版された図書は計47万6000点で、前年比6.1%増。そのうち、再版点数は約21万5000点(同11.9%増)、新刊点数は約26万点(同1.8%増)。図書の再版と新刊の比率は、2014年の1対1.3から、2015年は1対1.2となった。中国のメディアを監督する国家新聞出版広電総局によれば、これは中国出版業が出版そのものの目標を「量から質へ」転換していることの表れだという。
中国大陸にしても、当時は自由な気風の中でアーティストを産む素地が整っておらず、海賊版の音源から流れるのは台湾人歌手の歌ばかり、という時代が続いたこともあり、中国のテレビやステージに登場する台湾人アーティストたちは重宝されたわけである。
しかし、2000年代以降は音楽CDの販売が頭打ちになり、アーティストたちは、ライブや公演などの活動で収益を確保するビジネスモデルに頼らざるを得ない時代に突入した。台湾でもそんな背景から、最近はバンドなどグループでライブ活動をするアーティストが主流になっている。すでに武道館公演を3回(2015年、2017年、2018年)果たした五月天(メイデイ)を始め、今年10月から11月にかけて、告五人、生祥楽隊といった台湾人グループがライブハウスなどで日本公演を果たしている。
日本各地の伝統的な技術を持つ店舗に入っていただく予定で、それぞれの店舗にワークショップなども開催していただきます。 誠品生活日本橋では、日本と台湾の商品を半々くらいの割合で取り扱い、日本と台湾、両者をつなぐ文化交流のプラットフォームにしていきたいと考えています。これまで台湾の人たちが日本を旅行し、美味しいものを食べ、その写真をSNSに投稿するようなことはよくありましたが、最近は日本の方が台湾に来る機会も非常に増えています。日本でこれほどタピオカミルクティーが人気になっていることも興味深く感じています(笑)。ただ、まだ知られていない台湾の文化もたくさんあるので、日本橋のお店はそれらを知って頂く場にもしていきたいですし、日本の素晴らしい工芸品やブランドなども、台湾、香港、中国に持っていきたいと考えています。
周杰倫のコンサート会場では、中国各省のファンクラブの横断幕を掲げるなど、東京まではるばるやって来たことをアピールする中国人のファンたちの姿もあった。
来日は3年前。中国で小学校に通う2人の娘が、朝から晩まで勉強に追われる姿に「将来、この子たちを熾烈(しれつ)な大学入試競争にさらしたくない」。より良い教育環境を求め、旅行に来て好印象だった日本へ一家で移住した。
自身も、北京での仕事に手詰まり感を覚えていた。政治とは無縁の生活を送ってきた。ただ、母国で仕事や日常生活で交わす会話は、中国社会に対する肯定的で聞こえの良い言葉ばかり。「中国の急速な発展を体現していて素晴らしい」「民族の自信を強化できて価値がある」。そんな言葉を耳にする度、息苦しさを感じていた。
今のところ、台湾人アーティストと華人プロモーターはおおかたウィンウィンの関係にあるので、それほど摩擦が起こることはない。日本で公演をする場合には、日本の会社が華人プロモーターから会場の確保などを請負うという形で関わることが多いが、日本側としても中国人が武道館を埋めてくれ、公演ついでに観光で金を落としてくれる、というメリットがある。このビジネスモデルが定着すれば、今後も中華圏の人気シンガーたちの公演を日本各地で開くことが定番となっていくだろう。
微博で330万超のフォロワーを持つアカウントが14日、在日中国人ユーザーのSNS投稿を転載した。同ユーザーは先日、中国に一時帰国した際に日本のアルバイト先の同僚たちのために土産としてお菓子を購入した。日本人は中国産への警戒心が強いため、日本でよく売られているような箱入りの洋菓子を選んだものの、「それでも日本人の同僚の恐怖を打ち消すことはできなかった」という。
一方で、中国ではオーディション番組を通してローカルの新人シンガーが発掘されたりしている。こうした番組では台湾のベテランアーティストたちが審査員として活躍することも多い。台湾からの「出稼ぎ組」がローカルアーティストへバトンタッチをしていく過渡期なのだろう。
旧来型システムの転換期に直面する中国の出版社――。それを乗り越えようとする“改名ラッシュ”はまだまだ続きそうだ。
本を割安で販売するネットショップや電子書籍より、リアルな店舗に足を運ぶのは本を買うことだけが目的ではなく、SNS映えの狙いや、ライフスタイルや体験を重視することにある。たとえば、併設されたカフェは、かつてブルジョワジーのイメージでこうした本屋で飲むドリンクはなんだかより一層おいしいと思われていた。しかし、中国で様々な話題のブランドが入れ替わり登場し、消費者は書店のコーヒーに余分なお金を払う意欲が低下し、回転率も悪くなっている。またデザイン文具に関しても買える場所が増えた上に、多くのオフィスはペーパーレス化していて必要がなくなっていった。本もカフェも文具も売れなくなり、人件費が上がった先にあるのはリストラだ。スタッフ削減や閉店の話題が次々と報じられている。
中国のSNS・微博(ウェイボー)で「日本人の中国産お菓子に対する態度」という投稿に反響が寄せられている。
コメント