下影陽線引け。売り圧力が強まるも、90円前半の90日線から日足一目・雲の下限が支持帯として働いた。91円台を回復し、基準線や転換線を上抜けている。
転換線は91.20円台で基準線を下回ってきた。今週の転換線は91円手前で下げ止まるため、暫く昨日の下ヒゲが支えになることを想定。上値は、92円前半の200日線から半ばの7日高値が抵抗帯として意識される。
レジスタンス1 92.47(11/7高値)
前日終値 91.43
サポート1 90.80(19日レンジの半値)
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル面でも相当難しい判断が迫られそうです
次に戦略の前提としては・NZ準備銀行は利上げを継続するも、来年ペースを鈍らせる可能性がある一方、日銀が金融正常化に舵を切る可能性が残ることで、NZ日の金利差縮小リスクがある。・日本の国際収支の悪化が続き、こういった面が円の上値を抑える可能性ある。・テクニカルからNZドル円の月足のスロー・ストキャスティクスは不透明で、ダイバージェンスの可能性が指摘されるが、一方ドル円は下値圧力がある。・注意点としては、やはりウクライナ情勢です。もし、プーチン大統領が核の使用などに走った場合、リスクオフの動きに注意ですが、一方で早期に停戦合意となった場合は、リスクオンの動きが強まるので、このようなケースは、相場に動きに逆らわないことが重要となりそうです。
過去日銀総裁人事は、財務省と日銀の出身者がたすき掛けで総裁に就く慣例がありましたが、黒田総裁の評価は高かったとしても、財務省畑の出身であり、現実的にも異例の2期10年となる過去最長の就任期間に、インフレ目標やデフレの克服ができたとは言えません。次の総裁としては、特に次の総裁には、現在行っている異例規模の国債買入や世界的に唯一マイナス金利を導入している日銀の出口戦略が大きな課題となりそうです。テクニカル面でも相当難しい判断が迫られそうです。その面では、副総裁を経験した日銀プロパーの2名となる可能性が高く、その場合本当の意味で、日銀が利上げスタンスに変貌する日が訪れるかもしれません。そうなるとドル円相場にも大きなインパクトを与えると思います。
この真意は不透明ですが、直近では東京市場で、10年物国債の取引が成立しない日があったり、国債入札で応札が募集に満たない「札割れ」が発生したりと、日本の国債市場で流動性の低下が発生していました。確かに日銀が、日本国債の発行残高の半分も買ってしまっていることで、市場流動性が低下するのは必然といえますが、あくまで市場の健全な育成を司る金融当局としては、由々し難い事実であり、今回の措置はあくまで、流動性を確保するためのテクニカルな措置であったともいえそうです。そうなると日本銀行が、現在のマイナス金利政策を放棄し本当の利上げに踏み切ると考えるのは時期尚早なのかもしれません。
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