【見通し】NY株見通し-小売株の決算と金融当局者の発言に注目 引け後にはエヌビディアが決算を発表

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【見通し】NY株見通し-小売株の決算と金融当局者の発言に注目 引け後にはエヌビディアが決算を発表

今晩は小売株の決算と金融当局者の発言に注目。昨日はウクライナ・ロシアを巡る地政学リスクが意識され軟調にスタートしたものの、決算発表を控えたエヌビディアの大幅高などでナスダック総合とS&P500が上昇して終了し、ダウ平均も450ドル安まで下落後、120.66ドル安と下落幅を縮小して終了した。好決算や強い見通しを発表したウォルマートの上昇も相場を支えた。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の15.58ポイントから一時17.93ポイントまで上昇したが、16.35ポイントで終了し、引き続き不安心理が高まったとされる20ポイントを大きく下回って推移した。

 今晩の取引では引け後に発表されるエヌビディアの決算を控えた様子見姿勢の強まりが予想されるが、寄り前には小売りのターゲット、TJXの決算が発表され、足もとの消費動向に注目が集まる。また、バー米連邦準備理事会(FRB)副議長の議会証言やボウマンFRB理事の講演などFRB高官の発言も多数予定され、利下げを巡る当局者の発言にも要注目となる。引け後のエヌビディアの8-10月期決算は前年同期比2倍以上の増収増益決算が予想されているが、新型AIチップの受注・出荷見通しを巡りジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)の発言に注目が集まる。

 今晩の米経済指標・イベントはMBA住宅ローン申請指数、週間原油在庫、米20年債入札など。要人発言はバー副議長、ボウマンFRB理事、クックFRB理事、コリンズ米ボストン連銀総裁など。企業決算は寄り前にターゲット、TJXカンパニー、引け後にエヌビディア、パロ・アルト・ネットワークスなどが発表予定。(執筆:11月20日、14:00)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

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見通し NY株見通し小売株の決算と金融当局者の発言に注目 引け後にはエヌビディアが決算を発表

・2023年は労働者のストライキに加え、EVトラックの不振、自動運転によるロボタクシーに対する当局の調査など、苦しい年になりましたが、2024年は明るい見通しをもっています。CEOは「(同社が独自開発した)『アルティウム』バッテリーによるEVのブレイクスルーの年にする」とコメントしています。また、米政府がEV普及策の規制を緩和したことも安心感を生んでいます。

同社の今期2024年11月-2025年1月の売上高見通しが市場予想をクリアできない場合、半導体株を中心に全体相場が大きく崩れる恐れもあります。

・11月-1月は売上高が前年比33%増の8.5億ドル、EPSは同2倍の0.95ドルで市場予想を共に上回りました。同社CEOは「極めて好調な決算」と強気コメント。ARR純増は同27%増の2.8億ドルとなり、市場予想を上回りました。顧客サイズと契約が拡大しています。また、会社側の2-4月期の売上高とEPS見通しも市場予想を上回り、業績モメンタムは健全と思われます。株価は同業のパロアルトネットワークスの売上見通しが予想を下回ったことに連れ安していましたが、業績の状況が異なることが確認されて反発しています。

・4/12(金)の1-3月期決算の発表を受けて株価は大きく下落しました。1-3月期の純金利収入が市場予想をわずかに下回ったこと、通期の純金利収入見通しを約900億ドルで据え置いたこと、調整後の経費は910億ドルと従来見通しから引き上げたことが嫌気されたようです。

・10-12月期決算は、売上が前年同期比26%増、EPSが同36%増と好調でした。1-3月期の売上見通しは前年同期比24%増で市場予想を上回り、2024年の売上見通しも前年比22%増で、市場予想をわずかながら上回りました。昨年後半にAI機能を付加して価格を引き上げた製品を投入しており、これが順調に拡大すれば、売上の加速が可能と期待されています。

注目のFOMCの結果は政策金利据え置き、メンバーの金利予測で年内3回の利下げ予想が維持された。パウエル議長は、インフレ率は目標に向けて鈍化しており見通しは不変、最近の高い数字は季節要因もあり過度に心配する必要はない、失業率は今後上昇、雇用が強いこと自体は利下げを遅らせる理由にならない、と述べハト派姿勢を示した。

・1-3月期の調整後EPSは前年同期比8%増で市場予想を上回りました。調整後EPSはFPL(フロリダの電力事業)が同7%増、NEERが同11%増と両事業とも堅調です。中期の業績見通しとして、2026年にかけて調整後EPSは年率6~8%の成長、配当は年率約10%の成長を見込んでいます。

しかし、前回8月28日の2024年5-7月期決算発表では売上高が前年同期比2.2倍と予想を上回ったものの、8-10月期の売上見通しが前年同期比約80%増と2倍に届かなかったことで株価が一時的に急落しました。

マイクロソフト(MSFT)など米国巨大IT企業の旺盛なデータセンター向け設備投資がいまだ高水準なこともあり、エヌビディアが再び市場予想を超える驚異的な業績見通しを発表する可能性も十分に考えられます。

14日(木)、オランダの最先端半導体製造装置メーカーASMLホールディング(ASML)がAIブームで今後5年間の増収率が年平均8~14%に達すると強気の見通しを示したことで多少持ち直しました。

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