給食に昆虫食 徳島の企業破産へ
「食用コオロギ」を扱うベンチャー企業が自己破産を申請です。 徳島県の高校でおととし、希望する生徒にコオロギの粉末を使った給食を提供した「グリラス」。徳島大学発のベンチャー企業として2019年に設立。食料不足の解決策となる昆虫食の普及を目指し、食用コオロギの生産から加工・販売までを行い、コオロギの粉末入りのお菓子はコンビニなどでも販売されました。 しかし、SNSなどで否定的な意見が相次ぎ、企業イメージが悪化。大量の在庫を抱えたため食用コオロギの事業を縮小しました。東京商工リサーチによりますと、11月7日付けで徳島地裁に自己破産を申請していて、負債総額は1億5000万円あまりにのぼるということです。 グリラスの代表はMBSの取材に対し「厳しい状況を乗り越え、世界のタンパク質危機に貢献したいと思っていたが、力及ばず心苦しく思っている」とコメントしています。
同社は2022年11月、国内初の学校給食でコオロギ粉末を使ったコロッケを提供し話題を集めたが、これが結果的に逆風を招いた。昆虫食への期待と現実のギャップが浮き彫りとなる事態となった。
2019年に徳島大学発ベンチャーとして創業。粉末入りの菓子などをコンビニや「無印良品」などで販売していたが、22年11月に学校給食で粉末入りコロッケを希望者に提供したところ、SNSを中心に批判が殺到。これを機に経営が急速に悪化した。
食用コオロギの生産や商品開発を手がける徳島市のベンチャー企業「グリラス」が徳島地裁に自己破産を申請したことが21日、代理人弁護士への取材で分かった。コオロギ食は栄養価が高く食料危機を解決すると期待される一方、消費者の忌避感が強く、資金繰りが悪化した。申請は7日付。代理人によると、負債総額は約1億5千万円。
食糧問題の解決に貢献しようと食用コオロギの生産や商品開発に取り組んできた徳島大学発のベンチャー企業がSNS上で炎上したことをきっかけに大量の在庫を抱えるなどしたため、裁判所に破産手続きを申し立てたことがわかりました。破産手続きを申し立てたのは徳島大学発のベンチャー企業「グリラス」です。民間の信用調査会社「東京商工リサーチ」によりますと「グリラス」は2019年に設立され、世界で深刻さを増す食糧問題を解決するためタンパク質の解析や分析を行う技術などを用いて食用のコオロギの生産と販売を行っていました。美馬市の廃校を利用した生産拠点を中心に粉末状にした「コオロギパウダー」を生産しパウダーを使った食品を販売していましたが、県内の高校で希望する生徒に粉末を使った給食が提供されたことが、おととしから去年ごろSNS上で炎上したことをきっかけに全国販売を計画していた案件などが次々と中止になり、大量の在庫を抱えるようになりました。その後、畜産や水産向けの飼料生産などの事業を計画して国に対して設備投資などの補助金の申請を行いましたが、申請が通らず事業の継続を断念したということです。このため「グリラス」は今月7日に徳島地方裁判所に破産手続きを申し立て、その時点の負債総額は1億5339万円だということです。
だが、22~23年に県内の高校給食でコオロギの粉末を使ったメニューを提供したことについて疑問視する声がSNSで広がったことなどから、その後の販売計画などが中止となり、在庫を抱えたとされる。23年5月期の売り上げは約3800万円、最終損失は3億3900万円で、創業以来4期連続で赤字が続いていた。
徳島市を拠点とする食用コオロギの生産・商品開発企業「グリラス」が、徳島地方裁判所に自己破産を申請したことが明らかになった。申請は今月7日付で、負債総額は約1億5千万円に上るという。代理人弁護士が21日に取材で明らかにした。
「グリラス」は2019年に徳島大学発のベンチャーとして設立され、栄養価の高さや持続可能性を武器に昆虫食の普及を目指してきた。しかし、消費者の忌避感が根強く、交流サイト(SNS)では批判が殺到。同社への苦情が相次いだ結果、資金繰りが悪化した。
食用コオロギの生産や商品開発を手掛ける「グリラス」(徳島市)が徳島地裁に自己破産を申請したことが22日、分かった。東京商工リサーチなどによると、コオロギ粉末入りの食品を給食で提供したことで批判を受け、資金繰りに行き詰まった。負債総額は約1億5300万円。
食用コオロギを生産・加工する徳島大学発のベンチャー企業「グリラス」(徳島市)が事業を停止し、地裁に破産手続きの開始を申し立てたことが明らかになった。負債額は約1億5300万円。昆虫食への抵抗感からインターネットで批判を受けたこともあり、業績が低迷していた。7日付。
グリラスは2019年に徳島大発のベンチャーとして設立。
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