今晩は上値の重い展開か。昨日はアルファベットが独占禁止法問題で大幅安なったものの、前日引け後に決算を発表したエヌビディアが一時大幅安となった後、プラス圏で終了したことや、トランプ次期政権の政策の恩恵が期待されるゴールドマン・サックスなどの金融株やキャタピラーなどの景気敏感株が上昇し、相場をけん引した。また、トランプ次期大統領が規制緩和に前向きとされるビットコイン価格は初めて99000ドルを突破し、大台の10万ドルに迫った。ダウ平均は461.88ドル高(+1.06%)と大幅に2日続落し、S&P500も0.53%高と4日続伸。ナスダック総合はアルファベットの下落が重しとなったが、0.03%高とわずかにプラス圏で終了した。週初来ではダウ平均が0.98%高、S&P500が1.33%高、ナスダック総合が1.56%高とそろって反発ペースとなった。
今晩の取引では重要イベントがない中、週末の取引となることや、主要3指数が週から上昇したことで上値の重い展開か。ビットコイン価格の動向や、11月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値などの経済指標をにらんでもい合う展開となりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは11月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値、11月ミシガン大消費者信頼感指数確報値、同1年先・5年先期待インフレ率確報値など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:11月22日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
見通し NY株見通しー上値の重い展開か 11月製造業
米国市場では、ダウ平均構成銘柄は30銘柄中22銘柄が上昇となりました。アイビーエム[IBM]、シャーウィンウィリアムズ[SHW]、セールスフォース[CRM]の3社が3%以上上昇し、指数を牽引しました。またホームデポ[HD]やメルク[MRK]、ゴールドマン・サックス[GS]等、計5銘柄が2%以上上昇しました。一方でアマゾン・ドットコム[AMZN]が2%以上下落しダウ平均構成銘柄で下落トップとなり、ボーイング[BA]が1%後半の下落となり続いています。ダウ平均構成銘柄以外では、農機具メーカーであるディア[DE]が8%上昇し大幅高となりました。2025年10月期の利益見通しは市場予想を下回るガイダンスであったものの在庫調整が進んでいるといったポジティブな面が評価されました。一方で、アルファベット[GOOGL]が4%以上下落する大幅安となりました。独占解消の是正案として米国司法省がインターネットブラウザである「クローム」事業の売却を要求したことが重荷となりました。その他の銘柄では、ネットフリックス[NFLX]が1%以上上昇し4日続伸、上場来高値を更新しました。半導体製造装置は買いが優勢で、アプライド・マテリアルズ[AMAT]は3%高、ラムリサーチ[LRCX]は4%以上上昇しました。
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