今晩は上値の重い展開か。昨日はトランプ次期大統領が次期財務長官にヘッジファンド・マネージャーのスコット・ベッセント氏を指名したことが好感され主要3指数がそろって続伸。ダウ平均が取引時間中と終値の史上最高値を更新し、S&P500も取引時間中の史上最高値を更新した。ナスダック総合も3営業日続伸し、小型株指数のラッセル2000は3年ぶりに取引時間中の史上最高値を更新した。引け後の動きではトランプ次期大統領がメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すとし、中国については追加の10%課税を導入すると発表した。
今晩は上値の重い展開か。ダウ平均やS&P500が最高値更新を続け、高値警戒感が意識される可能性や、トランプ次期大統領がメキシコやカナダからの輸入品に対して25%関税を課すとしたことでインフレ圧力が高まることへの懸念などが上値の圧迫要因となりそうだ。今週は木曜日が感謝祭の祝日のため株式市場が休場で、金曜日も短縮取引となるため、薄商いが予想される中、水曜日に米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する個人消費支出 (PCE) 価格指数の発表も予定されており、重要指標を控えた様子見姿勢も強まりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは11月消費者信頼感指数、10月新築住宅販売件数、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨など。企業決算は寄り前にアナログ・デバイセズ、ベストバイ、引け後にHP、クラウドストライク、デルなどが発表予定。(執筆:11月26日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
見通し NY株見通しー上値の重い展開か 経済指標は新築住宅販売件数
27日11:12 オアNZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)総裁 「フォワード予測は2月の50bp利下げと整合性がとれている」 「軌道は8月よりも急激な金利低下を示唆」 「今日の会合では25bpや75bpの利下げは考慮しなかった」 「OCR(政策金利)は2025年末までに中立水準近辺に達する見通し」 「関税の引き上げはインフレを押し上げるというのがコンセンサス」
27日10:07 ニュージーランド準備銀行(RBNZ)声明 「経済状況が予測どおりに推移し続ければ、来年初めにOCRをさらに引き下げることができると予想」 「総合インフレが中間点に近づき、コアインフレ指標が中間点に収束していることから、委員会は金融政策の抑制を引き続き解除することに自信を深めている」 「2025年末時点の政策金利見通しは3.6%」 「2026年末時点の政策金利見通しは3.2%」
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