アマゾンに公取立ち入り 問題解説

アマゾンが運営する「Amazonマーケットプレイス」で、商品ごとに優先的に表示する出品者の枠を割り当てる条件として、他の通販サイトより低価格で販売することや、商品の在庫管理や発送などをアマゾンが代行する物流サービスを利用することを求めていた疑いがあるという。公取委は米Amazon. com（アマゾン・ドット・コム）についても、通販サイトのアルゴリズム設計などに関与しているとみて、今後調査に乗り出す方針だ。

【解説】アマゾンに公正取引委員会が立ち入り検査 問題点は？

通販サイトの出品者に表示優遇の条件として不当に値下げなどを要求していた疑いが強まったとして、公正取引委員会は26日、アマゾンジャパン（東京・目黒）に独占禁止法違反（不公正な取引方法）の疑いで立ち入り検査した。関係者への取材で分かった。

アマゾンジャパンが運営するサイト上では、同じ商品が複数の業者から出品されている場合、おすすめとして、「カートボックス」と呼ばれる場所に一つの商品のみが目立つよう表示されます。

これに対してアマゾンジャパンは「公正取引委員会の調査に全面的に協力してまいります」とコメントしています。

アマゾンが運営する「マーケットプレイス」で複数の出品者が同一商品を扱う場合、商品を購入する「カートボックス」で1事業者だけが優先的に表示され、他の事業者は件数と価...

通販サイトの出品者に対して販売価格の引き下げや自社サービスの利用を強いた疑いがあるとして、公正取引委員会が2024年11月26日、アマゾンジャパンを独占禁止法違反（不公正な取引方法）の疑いで立ち入り検査したことが、関係者への取材で分かった。

関係者によりますと、アマゾンジャパンは「カートボックス」への掲載を希望する出品者に対し、他の通販サイトより低い販売価格を提示することや、アマゾンの有料の配送サービスや代金回収などを利用するよう要求していた疑いがあるということです。