FX「金融政策特集、利下げのポイントは11月CPIの前月比の数値」トルコリラ見通し

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FX「金融政策特集、利下げのポイントは11月CPIの前月比の数値」トルコリラ見通し

 

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FX「金融政策特集、利下げのポイントは11月CPIの前月比の数値」トルコリラ見通し

(通貨11位、株価首位)   
予想レンジ トルコリラ/円4.2-4.7

*利下げは12月か、1月か
*利下げ時期は来週発表の11月CPIの内容が握る
*中銀声明は緩和を示唆
*今週は3Q・GDPの発表
*4か月連続経常黒字、源泉はインバウンド
*非居住者の外貨預金増加
*G20サミット、トルコがロシアとウクライナ間の停戦提案
*リラ円は11か月以上、4円台で推移
*トルコ中銀、今年末と来年末のインフレ見通し引き上げ
*トルコ長期ソブリン格付けを「BB-」に引き上げ
*リラの持続的急騰はないだろう 急騰時にはリラ売り介入あり
*IMFの2024年成長見通しは3.0%
*BRICS加盟に意欲、中国との経済関係を強めている
*エルドアン大統領、第三次世界大戦に警鐘を鳴らす
*エネルギー自給を目指している

(11月のリラ円は伸び悩む。株価は年初来で世界最強に)
11月のトルコ・リラはここまで3位だが、対円で0.68%高とその差は小さい。
10年国債利回りは29.6%で30%を割り込んでいる。イスタンブール100株価指数は上昇し年初来29.31%高で現在は世界最強。

(中銀への金融緩和期待)
トルコ中銀は11月の金融政策決定会合で、予想通り金利を50%に据え置いた。声明には、12月から始まる緩和サイクルへの期待をさらに後押しする変更が含まれている。12月または1月に利下げを実施することが見込まれている。
利下げに踏み切れば、リラは下落するが、長期債の価格上昇や株価の上昇で海外からの資金が流入すればリラを支える(南アランドのように。政策の信頼感が必要)

(中銀声明、緩和示唆)
a) 10月の基調トレンドの低下、
b) 国内需要のさらなる減速が10月の「近づいている」から「ディスインフレ水準に達している」と修正したこと、
c) 前回の声明では第4四半期に発生すると予想されていたサービスインフレの改善の兆候がより顕著になっていること、
d) 「インフレ期待と価格設定行動は改善する傾向にある」との認識(これらの要因によるインフレの上振れリスクも指摘されている)、
e) インフレ改善のペースに関連する不確実性の高まりに関する警告の削除を挙げ、より肯定的なインフレ評価を発表した。

(月間インフレの動きが重要)
トルコ中銀は、最近の金融政策委員会において、利下げのタイミングに関する強力な政策指針を維持している。月間インフレ率の基調的傾向に大幅かつ持続的な低下が見られるまで、金利を長期間高く維持することを約束し続けるとともに、インフレ期待が予測範囲に収束することに引き続き重点を置いている。

(11月のインフレデータ(12月3日発表)に注目)
全体的に、中銀の発表は、緩やかな利下げサイクルに近づいていることを示唆しており、12月の利下げが現実的な可能性になったことを意味している。新年の賃金上昇をめぐる不確実性は、中銀が1月の会合まで待つことを望むとの見方の一因となっている。しかし、エルドアン大統領の声明は、最低賃金の調整は予想インフレ率に基づくことを示唆しており、これはこの点に関して明確になるはずだと見ている。したがって、11月のインフレデータ(12月3日発表)にネガティブなサプライズがない限り、中銀が12月に慎重な動きで利下げを開始すると見方が多い。

(3Q/GDPに注目)
 予想は前年比1.9%増、前期は2.5%増であった。
借入コストの大幅な上昇が消費者の購買力を圧迫したため、家計支出は急激に減速している。 IMFはトルコ経済が今年3.2%、2025年には3.3%成長すると予想している

テクニカル分析(トルコリラ/円)

微妙に下落

 日足、中位に近熊で戻す。11月6日-25日の上昇ラインがサポート。11月20日-25日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向く、20日線横ばい。11か月4円絡みが続く。
週足、8週連続陽線。ボリバン2σ中位超えてからは横ばい。11月4日週-11日週の上昇ラインがサポート。7月8日週-11月11日週の下降ラインが上値抵抗。5週線が20週線を上抜く。
 月足、2σ下位で推移。8月の月足の下ヒゲは長かったことが効いている。10月は陽線。11月もここまで陽線。8月-10月の上昇ラインがサポート。7月-10月の下降ラインを上抜けば中位へ向う。
年足、9年連続陰線。その間52円から4円台へ沈む。再び円との熾烈な最下位争いをしていたが7月の大規模円買い介入もあり円に抜かれた。

 

メルハバ

エネルギー自給自足を目指す

 エルドアン大統領は「我々は完全なエネルギー自給自足の達成を目指しており、国内の鉱物生産量を20年以内に2,700億リラ相当に増加させるとともに、鉱物生産量の輸出を7倍に増やす計画だ。またアックユ原子力発電所のプロジェクトを推進しており、稼働後は電力需要の10%を満たすことが見込まれている」と述べた。

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