【見通し】今日の株式見通し=小動きか 米国株は上昇も円高進行は重荷
東京市場は小動きか。米国株は上昇。ダウ平均は123ドル高の44860ドルで取引を終えた。売りが先行して一時300ドル超下落したが、早い時間に下げ止まって反転し、終盤にはプラス圏に浮上。アマゾンが3%超上昇するなど、主力グロース株に買いが入った。S&P500とナスダックは終日プラス圏で推移した。11月開催のFOMC議事要旨は特段のサプライズはなかったが、米国株を下支えした。米国の10年債利回りは上昇している。ドル円は足元153円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて160円安の38330円、ドル建てが135円安の38355円で取引を終えた。
米国株は3指数ともプラスで終えたが、CME225先物は下振れスタートを示唆している。ドル円が円高気味で推移しており、日本株の上値を抑える要因となる。きのうの日本株はトランプ氏の関税賦課に対するSNS発信を受けて軟調となったが、26日の米国でも対象国で生産を行う自動車大手のGMが急落しており、「トランプ・リスク」はくすぶり続ける。一方、28日の感謝祭休場を前にしても米国株の堅調が続いており、下値は限られるとみる。きのうの日経平均が38000円は割り込まなかったも安心材料。弱めに始まったとしても売りは続かず、場中は前日終値近辺での一進一退が続くと予想する。日経平均の予想レンジは38200円-38550円。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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見通し 今日の株式見通し小動きか 米国株は上昇も円高進行は重荷
また、19、20日に開かれる日銀の決定会合は海外投資家の日本株への関心の度合いを左右する可能性がある。海外投資家は2024年上半期は日銀の金融緩和維持姿勢を評価して日本株を買い越したが、7月以降に追加利上げが材料視されるようになると売り越しが増え始めた。日本取引所グループが公表している東京証券取引所と名古屋証券取引所の合算データでは、7月以降の海外投資家の売り越し額は6日までに1兆8367億円に達している。日銀が決定会合に際して、経済や物価動向が見通し通りに推移すれば、「引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」との立場を崩さなかった場合、日経平均に下押し圧力がかかる可能性もありそうだ。
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