日銀の保有国債 13.6兆円の含み損
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日銀の保有国債 136兆円の含み損
日銀が27日発表した2024年9月中間決算によると、保有する国債の含み損は9月末時点で13兆6604億円となり、前年同期の10兆5000億円を上回り過去最大となった。
他方、日本銀行が保有する国債の2023年度の平均利回りは+0.289%だった。運用資産全体の利回りは0.298%だ。日本銀行が民間金融機関から受け入れる日銀当座預金の付利金利(利息)は、3月に-0.1%から+0.1%へ引き上げられた。政策金利である無担保コールレート翌日物の目標は、それを上限とする0~+0.1%である。
YCCの微修正をアナウンスしても、公開市場操作で「国債買い入れオペ」を行えば、それは量的緩和を意味しますから、円安の圧力がかかるのは当然です。実際、本日のドル円レートは、143円台 (8月2日11:28時点)に突入しました。植田総裁をトップとする日銀執行部の戦略は、騙し騙し、国債買い入れを減らしながら、長期金利を事実上の上限である1%近傍に(市場メカニズムに任せて)誘導することに思いますが、暫くの間は、市場との攻防戦が続きそうですね。日銀の手腕に期待します。
しかしながら、経済、物価、あるいは金融市場の動向次第では、償還前の国債を売却し、評価損を出す可能性はゼロとは言えない。この点から、日本銀行の自己資本13.6兆円の7割にも達する巨額の国債含み損の発生は、将来の日本銀行の財務の安定性への不安を生じさせ、通貨の信認低下、円安などにつながるリスクを秘めているだろう。
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