「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
今日のドル円 テクニカル分析で環境認識(動画の内容 ポイントまとめ)
■相場の現状
1. 主な動き
– 150円割れ、約2円の下落
– 東京CPIを受けた円買い優勢
– 149.50円まで下値拡大
2. テクニカル分析
– 10日・20日線デッドクロス
– 148円が次のターゲット
– フィボナッチ半値と13週線が位置する水準
■来週の注目イベント
1. 日本関連
– 12/5:中村審議委員講演
– 12/6:毎月勤労統計
2. 米国関連
– 12/2:ISM製造業
– 12/3:JOLTS求人件数
– 12/4:ADP・ISM非製造業
– 12/5:失業保険申請件数
– 12/6:雇用統計
■重要ポイント
1. 終値ベース
– 150円割れ確認
– 週足での位置関係
2. サポート水準
– 148円が重要な節目
– 145円が次の節目
■市場環境
– 米感謝祭で流動性低下
– 利下げ観測(0.25%が66%)
– 原油価格との関連性
総じて、150円割れの確認と148円への下落可能性を睨みつつ、来週の重要イベントを注視する展開。
『最新のドル/円相場を解説』
『平日の月曜日~木曜日、17時からのライブ配信』ライブトレード 欧州時間を攻略だ!ドル円分析&取引
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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そしてもうドル円は触りません笑
今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)ではテーパリング(量的緩和の縮小)こそ発表されませんでしたが、利上げの見通しが予想より早まり、米国長期金利が急上昇しました。それによりドル円も上昇し、ここ1か月くらい続いていたレンジの上値をブレイクしていきました。
◆児山将のワンポイントアドバイスみなさんがドル円に取引通貨ペアをシフトするなか、あえて英ポンドを選択。勝負の行方が大きく分かれそうですね。150円割れでの底堅さが目立つ値動きですが、ポンドドルはドル高により大きく下落しています。なお、三菱UFJ銀行では、ポンドの売り場が到来したとの見方を示しました。同銀行ではポンドドルのターゲットは1ポンド=1.3200ドルということで、150円から2〜3円下がることを示唆しています。理由としては、英国中央銀行の利上げ期待は行き過ぎであり、短期的に経済悪化のリスクがあるとしています。
◆児山将のワンポイントアドバイス数秒間の勝負であれば、是非ともレートパネルから取引動向を感じ取ってみてはいかがでしょうか。チカチカと光るレートを見ていると、取引の激しさや売り買いのどちらかに偏っていたり、相場が拮抗していたりすることが分かります。特に、超短期売買であれば、値動き回数と変動スピードを見ることで、損切りを引っ掛けて動いているかどうかを知り、瞬間的な変化を捉えることができるようになるかと思います。特にドル円であれば、100円ちょうどの節目前後や、110.50銭というオプションや売買注文が集まりやすい節目で、「損切りで動く相場」となりやすいといわれています。
前日27日(水)のNYで、ドル円が150円45銭まで急落した流れを受け、昨日の東京時間朝方でも150円台後半までドルが売られましたが、その後はジリ高に転じています。NY市場が感謝祭のため休場となり、商いも低調な中、欧州市場午後には151円95銭までドルが買い戻されています。ただ、ユーロ円ではドル円が円安に進んだ割には戻りは限定的でした。追加利下げの可能性が高まるユーロの上値は重い展開でした。
2週間ほど持ち越しているドル円ですが、ついに決済しました。先週(9月13日週)は利益が乗っていたにもかかわらず、週末の上昇により利益がなくなり、決済できませんでした。その反省から、今週(20日週)は利益が出たタイミングで逆指値の利益確定注文を設定しました。含み損が1万4000円ありましたが、この取引でプラス3万5000円になりました。
本日のドル円は150円50銭〜152円程度を予想します。
来週の戦略ですが、各通貨ペアとも大きく上昇しており、このまま上に抜けていくのか、それとも反発するのかに注目していきたいと思います。そしてもうドル円は触りません笑。とりあえずはポンド円やカナダドル円の売りを検討していきたいと思います。
慶応義塾大学の2Gは、「比較的狙った動きをしてくれた」と、達成感に浸る。明治大学の佐藤諒さんは2週間ほど持ち越しているドル円を決済。1万4000円の含み損を解消して、さらにプラスを確保した。一橋大学のボンゴレさんはニュージーランドドルが下げたところを指値買いで奏功。メキシコペソにも再挑戦。同志社大学のFOXさんはスキャルピングに集中。自分のスタイルを模索しながらも利益を得た。
◆今週の流れ20日からの週は、リスク動向をめぐって神経質な相場展開となった。中国不動産大手の中国恒大の債務・経営問題がクローズアップされた。ポイントとなる23日の人民元建て社債利払いが実施されることとなり、市場はひとまず安堵感を広げた。週前半に下落が続いた株式市場は一気に上向きに転じている。また、米FOMC(米連邦公開市場委員会)会合を無難に通過できたこともリスク選好の動きにつながった。今回はテーパリング(量的緩和の縮小)開始が見送られたが、次回11月会合での開始が示唆された。利上げ開始見通しについてはこれまでの2023年から22年中へと前倒しされ、米経済回復が印象付けられた。ノルウェー中銀がG10としてはパンデミック初の利上げを発表、次回会合での追加利上げも示唆した。一方、トルコ中銀は予想外の利下げを発表し、リラが対ドルでの最安値を更新した。ドル円は109円手前から110円台後半へと上昇という形で終わった。
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