【週間イベント】
4地域の今後1週間のスケジュールをお届けします。
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 研究員 宇栄原宗平
目次
▼アジア・オセアニア(日本・中国・豪州・NZ)
日銀審議員の発言から追加利上げの可能性を探る
▼新興国(トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール)
トルコCPIが鈍化すれば年内利下げも?
北米(米国・カナダ)
重要イベント
12/2☆米11月ISM製造業景況指数
12/2◎ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
12/2◎ウォラーFRB理事講演
12/3◎クーグラーFRB理事講演
12/3☆米10月JOLTS求人件数
12/4☆米11月ADP雇用統計
12/4☆米11月ISM非製造業景況指数
12/4◎米地区連銀経済報告(ベージュブック)
12/4☆パウエルFRB議長講演
12/5◎米10月貿易収支
12/5☆米新規失業保険申請件数
12/6◎カナダ11月雇用統計
12/6☆米11月雇用統計
12/6◎米12月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
12/6◎ボウマンFRB理事講演
12/6◎ハマック米クリーブランド連銀総裁講演
12/6◎デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
米金先物市場における12月連邦公開市場委員会(FOMC)での25bp(0.25%ポイント)利下げの織り込みは7割弱、残りの3割は据え置き(利下げの見送り)を織り込んでいます。そうした中で、4日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演や6日に発表される米11月雇用統計の結果が注目されます。
北米のイベント
欧州(ユーロ圏・英国)
重要イベント
12/2◎ユーロ圏10月失業率
12/5◎ユーロ圏10月小売売上高
12/6◎独10月鉱工業生産
12/6◎ユーロ圏7-9月期GDP・確定値
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
ドイツを中心にユーロ圏の景気が冴えないことが欧州中銀(ECB)の利下げ観測に繋がっており、市場の一部では12月のECB理事会では50bp利下げもあり得るとの見方が出ています。フランス政局不安の要因となっている来年度予算を巡る与野党の交渉にも注目です。
欧州のイベント
アジア・オセアニア(日本・中国・豪州・NZ)
重要イベント
12/2◎豪10月小売売上高
12/2☆中国11月財新製造業PMI
12/3◎豪7-9月期経常収支
12/4☆豪7-9月期GDP
12/4◎中国11月財新サービス業PMI
12/5◎豪10月貿易収支
12/5☆中村日銀審議委員講演
12/6◎日本10月毎月勤労統計調査・現金給与総額
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
29日に発表された日本11月東京都区部消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで12月にも日銀が利上げに踏み切るとの思惑がやや強まりました。来週5日に中村日銀審議委員の発言から追加利上げの可能性を探ることになるでしょう。また、6日の日本10月毎月勤労統計調査の現金給与総額も材料視されそうです。
アジア・オセアニアのイベント
新興国(トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール)
重要イベント
12/2◎トルコ11月製造業PMI
12/2◎メキシコ11月製造業PMI
12/3◎トルコ11月消費者物価指数
12/3◎南ア7-9月期GDP
12/3◎メキシコ10月失業率
12/5◎南ア7-9月期経常収支
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
トルコのインフレ率は鈍化傾向にありますが、3カ月連続で予想を上回るなど鈍化ペースが緩やかになってきました。市場にはトルコ中銀が12月もしくは来年1月に利下げを開始するとの見方がくすぶっています。利下げの時期を巡り3日のトルコ11月CPIの結果が注目されています。
新興国のイベント
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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FX取引は世界中の市場が休みのため 原則土日は取引ができません
FXの世界に“お祭り”があることをご存じでしょうか? FXトレーダーなら誰もが知っているビッグイベント――それは通常第1金曜日に発表される米国の雇用統計。米国雇用統計とは米国の業種部門別の就業者数や失業率を、労働省がとりまとめ毎月発表しているもの。米国の景気動向がもっとも色濃く反映される重要指標で、金融政策に密接に関わっているだけに、実は為替市場だけでなく株式や金利などのマーケットからも注目されています。
現在、為替相場が変動する2大要因といえば「米国の景気動向」と「ユーロ圏における高債務国(ギリシャなど)の信用不安」。米国またはユーロのマイナス材料が出続けている状況においては、“不美人投票的”に日本円が買われて円高につながります。ですから、FXトレーダーならずとも米国の景気動向に注目しておいて損はないと思います。
FX取引は世界中の市場が休みのため、原則土日は取引ができません。
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