ファストフード店 高価格帯に秘策
[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – 経済 ファストフード店 高価格帯に秘策
ファストフード店 高価格帯に秘策
例えば、客単価が500円程度のファストフード店は、1日の回転率が20回程度と高い数値が必要であり、平均滞在時間に換算するとおよそ7分程度しかありません。
ファストフード店の比較軸を「価格」と「高級感」で考えたとき、モスバーガーは高価格で高級感のある軸に分類されます。そこがモスバーガーのポジショニングです。素材やメニューに差をつけることで価格帯にもちがいを出し、「安くて庶民的」が主軸のファストフード市場において独自のポジションを取りました。
また、モスバーガーは国産の素材を使用することにこだわりました。「安全で安心なものを食べたい」というニーズに応えることで、ファストフード店の「安いけど体に良くないジャンクフード」というイメージの払拭に成功しています。
ファストフード店で提供されるメニューは「早くて手ごろな価格」が一般的です。「仕事や家事、部活などの合間にさっと食事を済ませたい」「リーズナブルな値段で外食したい」というニーズにマッチすることがうかがえますが、「早くて手ごろなメニュー」というだけだと、他の競合他社も提供している価値です。
確かにハンバーガー業界では、鮮やかなV字回復を遂げた首位のマクドナルド、「発酵熟成肉黒毛和牛バーガー」といった話題商品をヒットさせたファーストキッチンなどの3番手以降の既存店、出店相次ぐアメリカ発高級バーガー店などで、話題性においては埋没している感がありますが、依然としてモスバーガーは根強い人気があるのです。調査サイト「しらべぇ」による「好きなファストフード店ランキング」でもモスバーガーはマクドナルドを抑えて1位になっています。
コメント