ユーロ円今週の予想「下値トライの動きが継続。」FXチャート分析 2024/12/2

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ユーロ円今週の予想「下値トライの動きが継続。」FXチャート分析 2024/12/2

【ユーロ円週間予想】下値余地を探る動き。162円台で越週すれば下値リスクがやや後退。157円割れの越週で一段安へ。

 直近の日足は陰線引けとなり上値を急角度で切り下げる流れを変えていません。158.00-10の下値抵抗には跳ね返されましたが、トレンドが弱い状態にあるので、大幅な反発にも繋がり難いと見られます。160.50超えで終えた場合は11/20に付けた164.76を直近高値として上値を急角度で切り下げて来た流れから上抜けて、下値リスクが若干後退しますが、この場合でも10/31に付けた166.69を基点とするレジスタンスラインが163円台後半に位置しており、これを上抜けて終えるまでは下値リスクを残します。また、158.00±10銭の抵抗を下抜けて終えた場合は156~157円台の抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きが強まり易くなります。さらに155円台を守り切れずに終えた場合は、新たな下落リスクが生じて150.00前後まで下値余地が拡がり易くなります。日足の上値抵抗は158.90-00,159.60-70,159.90-00,160.40-50に、下値抵抗は158.00±10銭、157.50-60,156.70-80,156.10-20にあります。21日、120日、200日移動平均線は163.16、164.23,164.89に位置しており、収束するこれらを下抜けて短・中期トレンドは“ユーロ弱気”に変化しています。

 一方週足を見ると、4週連続陰線引けとなり、上値を切り下げる流れが継続中です。また、直近の陰線が160円台を維持出来ずに越週しており、反発余地が限られ易くなっています。158.00±10銭、157.50-60に強い抵抗があることや、ユーロが対ドルで下げ渋りの傾向にあるため、急落地合いにも繋がり難いと見られますが、ユーロが対ドルで1.0330を下抜けた場合や、157円割れで越週した場合は、2022年3月に付けた124.40を基点とし、9月に付けた直近安値155.15を結ぶサポートラインも下抜けるため、一段の下落リスクが生じます。この場合は155.80-90、155.00±10銭にある週足の横サポートを切り崩しつつ150円方向への一段の下落へ。今週の週足ベースで見た上値抵抗は159.60-70,160.00-10,160.50-60,161.40-50に、下値抵抗は158.00±10銭、157.50-60,155.80-90、155.00±10銭、152.50-60にあります。31週、62週移動平均線は164.91と162.80に位置しており、これらを下抜けて中期トレンドも“ユーロ弱気”に変化し始めています。

 今週の戦略は、ユーロ買いは様子見か155.00-10の押し目があれば軽く買い狙い。損切りは154.50で撤退です。売りは159.10-20で戻り売り。上値余地を159.60-70近辺まで見て置く必要があります。損切りは160.10で一旦撤退です。

 上値は、158.60-70に軽い抵抗が、159.10-20,159.60-70、159.90-00に強い抵抗が出来ており、上値余地が限られる展開が予想されますが、全てクリアし、さらに160.30-40,160.60-70の抵抗を全て上抜けて終えれば、日足の形状が改善して下値リスクが若干後退します。この場合でも、10/31に付けた166.69を直近高値とするレジスタンスラインが163円台後半に位置しており、これを上抜けて終えるまでは下値リスクを残します。下値は、158.00±10銭、157.50-60,157.00±10銭、156.50-60,155.80-90に強い抵抗がありますが、155.50以下で終えるか、週足が155円台を割り込んで越週した場合は、新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり、150円方向への一段の下落リスクが生じます。

© 2024 オフィスフレア/川合美智子
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最新のユーロ円チャート 

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル ユーロ円今週の予想「下値トライの動きが継続。」FXチャート分析 2024/12/2

ユーロ円今週の予想 下値トライの動きが継続 FXチャート分析

2024年12月のユーロ円見通し。当月始値 158.43、最低 148.19、当月最高 159.28。平均 154.09。月末 150.45。変更 -5.0%。

2028年12月のユーロ円見通し。当月始値 179.34、最低 177.99、当月最高 183.41。平均 180.36。月末 180.70。変更 0.8%。

2025年7月のユーロ円予想。当月始値 139.29、最低 138.74、当月最高 142.96。平均 140.46。月末 140.85。変更 1.1%。

2028年8月のユーロ円見通し。当月始値 170.21、最低 170.21、当月最高 176.13。平均 172.52。月末 173.53。変更 2.0%。

2026年6月のユーロ円見通し。当月始値 154.35、最低 151.12、当月最高 155.72。平均 153.65。月末 153.42。変更 -0.6%。

つまり、2024年~2025年の年末年始において、円は米ドル反落の受け皿として役割を発揮する可能性がある。ユーロや英ポンドなど諸外貨が各々の事情で鈍い値動きを見せるなら、利上げ周期入りの円が選ばれやすいかもしれない。そのあたりを興味深くフォローしていきたい。

2028年11月のユーロ円予想。当月始値 177.17、最低 176.65、当月最高 182.03。平均 178.80。月末 179.34。変更 1.2%。

2026年9月のユーロ円予想。当月始値 156.71、最低 156.71、当月最高 163.83。平均 159.67。月末 161.41。変更 3.0%。

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2025年12月のユーロ円見通し。当月始値 151.19、最低 151.19、当月最高 156.62。平均 153.33。月末 154.31。変更 2.1%。

2028年7月のユーロ円予想。当月始値 173.08、最低 167.66、当月最高 173.08。平均 171.01。月末 170.21。変更 -1.7%。

日足のストキャスティクスやRSIの動向も考えるならば(下のチャート、赤矢印を参照)、日米の株式市場で調整の反落相場が続く場合は、ドル円と同じくユーロ円も下値のトライを警戒する必要がある。

2026年10月のユーロ円見通し。当月始値 161.41、最低 158.88、当月最高 163.72。平均 161.33。月末 161.30。変更 -0.1%。

2028年3月のユーロ円予想。当月始値 172.87、最低 172.87、当月最高 179.53。平均 175.54。月末 176.88。変更 2.3%。

EUの加盟国は全27ヵ国で、うち20ヵ国がユーロを法定通貨とし「ユーロ圏(ユーロゾーン)」と呼ばれる巨大な経済圏を形成しています。欧州最大の経済規模を誇るドイツ、フランスがユーロ圏経済を牽引し、大きな影響力を有しています。そして、EU最大の特徴であり成果として挙げられるものが「単一市場」の成立です。これは国境の概念をなくし、1つの国とした域内での「人・物・サービス・資本」の移動の自由を保障するものです。単一市場において重要な要素といえる「人の自由移動」は、「シェンゲン協定」によって規定されており、現在は一部のEU加盟国を除き、EFTA(欧州自由貿易連合)加盟国のスイスなどを加えた、欧州27ヵ国が参加しています。これにより、地域全体の経済活動の活性化や効率化、競争力の強化に加え、貿易や投資の拡大など多くの便益がもたらされ、EU及びユーロ圏の経済成長の根幹を担っています。EUの組織運営や政治・立法に関しては、「欧州理事会」や「欧州議会」、「欧州連合司法裁判所」といった、さまざまな機関が組織され対応を行います。また、ユーロ圏の金融政策は、欧州中央銀行(ECB)によって単一の金融政策として運営され、2019年からはラガルドECB総裁をトップに舵取りが行われています。

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