ラーメン290円を堅持 社長の信念
「会社とは社会貢献をすべき存在だと考えています。今、外食で昼ご飯を食べようとすると、700〜800円は当たり前で、少し気を抜くと1000円を超えますよね。うちの客単価はだいたい400円くらいです。800円の昼ご飯を、週に2回うちのラーメンにしたら月に3000円くらい浮くわけです。お客さんはそのお金で他のことができる。それが、人や社会の豊かさを産むのです」
時給1500円実現のために「ラーメン1杯」はいくらになる?
このままだと「ラッキーな金持ちの息子」ということになってしまいますが、村野さんがひと味違うのは、不義理をした川原社長と和解していることです。「美味しくない」とこきおろした「なんでんかんでん」のラーメンを、川原社長の公式チャンネルですすっており、良好な関係であることがうかがえます。ほっとする動画ですね。
伝説のテレビ番組「マネーの虎」は、成功した起業家、経営者たちが、起業を考えている志願者のプレゼンテーションを聞き、気に入った人や事業アイデアに投資する番組です。当時は飲食店起業の希望者が多かったのですが、議論が白熱し、時に社長同士が喧嘩を始めたり、志願者が罵倒されたり、とても面白い番組でした。
そんな現代に、ラーメンを1杯290円で提供する店がある。福岡県内に9店舗を展開する「博多ラーメン はかたや」だ。
澄川氏の言うように、福岡で育った筆者にとって、ラーメンは日常食だった。学校帰りなどに友人らとラーメンを気軽に食べており、食べ盛りの頃には「おやつ以上、食事未満」といった位置付けで、生活に密着していたように感じている。
なぜ、この時代に290円という安価でラーメンを提供するのか。そこには、社長である澄川氏の一つの信念があった。
堀之内社長が「全て600円?」と驚いた表情を見せる中、川原社長は「麺の原価で言うとそんな大したことないと思う」と言いつつ問題点を指摘します。「量が多ければいいのなら、どんなラーメン屋でも日本一になれるよ」とツッコミ。ここから村野さんと川原社長は、バトルに突入していきます。
村野さんは「大食いラーメン店」の開業資金として、虎たちに1000万円の投資を求めます。ただ、村野さんのプレゼン中の態度は視聴者から見ても褒められたものではなく、すぐに一部の虎が不快に思っていることが画面から伝わってきます。
後半記事『48年間「ラーメン1杯290円」を貫くラーメン店が【12時間ツーオペ営業】を実施する「シンプルな理由」』では、この価格を守り続けるための苦労と工夫に迫る。
この回には、5人の虎(席順に左から/堀之内社長・小林社長・加藤社長・川原社長・高橋社長)が出演していました。
昭和51年に1号店がオープンした「博多ラーメン はかたや」は、福岡県内の主に幹線道路沿いに店を構える、地元では「はかラー」の通称で老若男女に親しまれるラーメン屋だ。創業当初からラーメン1杯290円を貫いている。
当然、原価も上がっているはずだが、290円の激安価格を堅持する思いとは。同店を運営する昭和食品工業株式会社の社長である澄川誠氏を直撃した。
ところが、ここで高橋がなり社長が驚きの質問をします。
確かにこの値段であれば、学生でもマンガ雑誌を買うような気軽さでラーメンを食べられる。
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