値上げのテーマパーク 逆に客増加
埼玉&千葉80駅「中古マンション値上がり率」ランキング!6位大宮、2位本八幡、1位は?
4月に大人1日券を500円値上げするなどの価格改定により、1人あたりの売り上げは2.9%増加した。中国人など訪日外国人客の比率は9・6%となり、前年同期と比べ3.4ポイント上昇した。
USJは19年1月10日にも実質的な値上げをしている。混み合う時期に応じて価格を変える「変動価格制」を導入し、これによりチケット価格は時期によって異なるようになった。たとえば、今年のゴールデンウィークのピークとなる5月2~5日の大人1日券の価格は8900円だが、連休最終日の6日と平日の7日、8日は7800円と一気に1100円も下がる。このように価格が変動するため比較が難しいが、導入前の価格(7900円)より高い日が多く、全体では値上げの色が濃い。
通常、値下げ販売を行なわないコンビニですが、最近では期間限定で「おにぎり値引きセール」を実施しています。みなさんも美味しいおにぎりを安く買うことができれば大満足でしょう。単純に考えれば、価格を下げると顧客の満足度は高くなり、逆に価格を上げると満足度は下がるように思われます。しかし、ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の入場料は、だんだんと値上げされています。このような入場料の値上げによって、顧客満足度は低下するのでしょうか?答えは「NO」です。値上げによって満足度は上がるという典型的な事例です。どんなに魅力的なアトラクションがあっても、それらに乗るために何時間も待たなければならないのでは、人々の満足度は大きく低下してしまいます。そこで、テーマパークなど人が多く集まる場所では、入場者数の調整がとても大切になります。入場料を上げることによって、人混みを緩和し、待ち時間を減らせば、値上げをしないときと比べ値上げをした場合の方が、より顧客満足度が高くなるのです。このように「値引き=満足度アップ」と単純な構図が成り立つわけではないのです。
JRグループは日本を観光目的で訪れる訪日外国人旅行者を対象に鉄道での日本周遊に便利で割安なジャパン・レール・パスを販売しているが、10月1日購入分から大幅に値上げした。例えば普通車用7日間パスは2万9650円から5万円に69%値上げとなった。外国人旅行者の購買力が上昇するなかで、相対的に安すぎた価格を是正した形だ。
2016年度以降は値上げによって利益率が上昇しているが、稼いだ金は年々積み重なるためROEの数値は一進一退である。
こうしたことを総合的に考えて、TDRの今回の値上げは成功すると筆者は考える。入園者数は減る可能性があるが、減ったとしても一部にとどまり、一方で来園者1人当たり売上高が大きく高まり、オリエンタルランドの収益性は向上するだろう。
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