日テレが基幹4局を統合へ 思惑は
日テレと系列4ブロック(北海道東北、中部、近畿中四国、九州)の基幹局である4局は、国内人口の減少やメディアの多様化などに対応するための成長戦略の策定を進めてきたが、今回の経営統合について、「新たな協力体制を構築して経営基盤を安定させ、将来にわたり良質な情報や豊かな娯楽を安定的に視聴者の皆様に提供し、地域社会に貢献するという社会的責務を果たしていく決断をしました」としている。
FYCSHDの株式は日本テレビホールディングス(日テレHD)が20%以上を保有し、筆頭株主となる。読売新聞グループ(グループ本社、東京本社、大阪本社、西部本社)は15%以上を保有し、第2位の株主となる。
読売テレビ放送(大阪市)などは29日、日本テレビ系列の札幌テレビ放送、中京テレビ放送、読売テレビ放送、福岡放送の4社が共同で「読売中京FSホールディングス(略称:FYCSHD フィックスホールディングス)」を来年4月1日付で設立すると発表した。同社は持ち株会社として、4社を子会社とし、経営統合する。テレビ離れが進む中で、経営体力のある4社をまとめることで、日テレ系列の「強靱(きょうじん)化」を図るという。
札幌テレビ、中京テレビ、読売テレビ、福岡放送の4社は共同株式移転方式で持ち株会社を設立し、その完全子会社となる。持ち株会社の代表取締役会長に中京テレビの丸山公夫会長(70)、代表取締役社長に日本テレビホールディングス(HD)の石沢顕社長(68)が就く予定。日テレHDは新会社の筆頭株主として株式の20%以上を保有し、持ち分法適用会社とする。読売新聞グループは約15%の株式を持ち第2位株主となる見通しだ。4社の株主には現在保有している株式に代わって新会社の株式を交付する予定だ。
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日本テレビ系列基幹局の札幌テレビ放送(札幌市)、中京テレビ放送(名古屋市)、読売テレビ放送(大阪市)、福岡放送(福岡市)の4社は29日、2025年4月1日に認定放送持ち株会社「読売中京FSホールディングス(FYCS)」を設立し、経営統合すると発表した。4社は持ち株会社の下で新たな協力体制を構築して経営基盤を安定させ、日テレや系列各社とともに魅力的なコンテンツを作っていくとしている。
FYCS社の会長には中京テレビ会長で日テレ出身の丸山公夫氏が、社長には石澤顕日テレHD社長が就任。また来年1月1日付で、石澤氏は日テレHDと日テレの社長を辞任して日テレHDの取締役副会長(非常勤)に就任。日テレ社長には、福田博之副社長が昇格する。
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