【最新号】
オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
・NY原油先物市場は続伸。終値は前営業日比+1.84ドルの1バレル=69.94ドル(12月3日)。
・12月2日に発表された豪10月小売売上高は前月比+0.6%と市場予想(+0.4%)を上回った。
・11月27日に発表された豪10月消費物価指数(CPI)は前年比+2.1%(予想:+2.3%、前月:+2.1%)だった。また、CPIトリム平均は+3.5%で前月(+3.2%)から伸びが加速した。10月30日に発表された豪7-9月期CPIは前年比+2.8%(予想:+2.9%、前四半期:+3.8%)で予想以上の鈍化だった。
・11月14日発表の豪10月雇用統計は、雇用者数が1.59万人の増加と市場予想(2.50万人増)を下回った。失業率は4.1%で予想通り前月から横ばいだったが、労働参加率は市場予想や前月(67.2%)を下回る67.1%だった。
・11月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。声明は「インフレの上振れリスクに引き続き警戒する必要性」など、前回会合から大きな変化はなかった。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
豪GDPは堅調予想 豪ドルの反応は一時的?
2日に発表された豪10月小売売上高は前月比+0.6%と市場予想(+0.4%)を上回る好結果だった。豪州の小売売上高の総額を比べると4‐6月から7‐9月期は約1.1%増加している。豪州のGDPは個人消費が約5割を占めることから、好調な小売売上高の結果は豪経済の支えとなる。一方で、昨日発表された豪7‐9月期の純輸出(対GDP比)は市場予想の前期比+0.3%を下回る+0.1%だった。ただ、これは資源価格の下落が主な要因だ。これらの材料から本日発表される豪7-9月期国内総生産(GDP)は前期から堅調な成長を示すと市場は予想(前期比+0.5%)している。市場予想を上回ることになれば、豪ドルは買いで反応するであろう。ただ、現在の豪ドル相場はトランプ次期米大統領の対中政策や中国の景気動向により強く反応を示しやすい。そのため、豪7‐9月期GDPの結果を受けた豪ドルの反応は一時的なものとなりそうだ。
豪ドル/円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
09:30 豪州7-9月期GDP
10:45 中国11月財新サービス業PMI
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは曇り空に雨がぱらつく。午前4時に豪ドル/円のRSIでシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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2027年4月の豪ドル円見通し
また、27日も陽線の出現確率がユーロ/円で92%、スイスフラン/円で96%とかなり高く、英ポンド/円は78%、豪ドル/円は73%、ニュージーランドドル/円は77%と、主要な通貨ペアの多くで陽線の出現確率が高い「円安」のアノマリーが確認できます。
2026年10月の豪ドル円見通し。当月始値 102.29、最低 97.73、当月最高 102.29。平均 100.38。月末 99.22。変更 -3.0%。
2024年前半の豪ドル円見通しを解説する前に、2023年はどのような相場だったのかをざっと振り返りましょう。
2026年11月の豪ドル円予想。当月始値 99.22、最低 97.72、当月最高 100.70。平均 99.21。月末 99.21。変更 0.0%。
第四に、豪州の貿易黒字の拡大が実需面から豪ドル相場を下支えすることが期待されます。
さらに、今年の最終営業日となる30日は、陽線の出現確率がユーロ/米ドル、英ポンド/米ドル、ニュージーランドドル/米ドルで81%、豪ドル/米ドルで71%と高く、米ドル/カナダドルは19%、米ドル/スイスフランは14%と低いので、ここにも「米ドル安」のアノマリーがあります。
第一週 12月10日(火曜日)の豪ドル円見通し: 為替レート 95.05、 最高 96.48、最低 93.62。 12月11日(水曜日)の豪ドル円予想: 為替レート 93.97、 最高 95.38、最低 92.56。 12月12日(木曜日)の豪ドル円見通し: 為替レート 93.63、 最高 95.03、最低 92.23。 12月13日(金曜日)の豪ドル円予想: 為替レート 93.63、 最高 95.03、最低 92.23。 12月16日(月曜日)の豪ドル円見通し: 為替レート 93.17、 最高 94.57、最低 91.77。
2027年2月の豪ドル円見通し。当月始値 98.79、最低 95.86、当月最高 98.79。平均 97.69。月末 97.32。変更 -1.5%。
AUDはハイリスクの通貨だと考えられています。しかし近年の動向としては、円安豪ドル高のため、投資家にとって最も安全な投資とされています。ターニングポイントとなったのは、COVID19へのオーストラリアの取り組みが「成功 」し、いち早くビジネスを再開させたことが要因となっているようです。
2029年1月の豪ドル円予想。当月始値 109.42、最低 109.42、当月最高 114.39。平均 111.48。月末 112.70。変更 3.0%。
2027年6月の豪ドル円見通し。当月始値 99.49、最低 97.35、当月最高 100.31。平均 99.00。月末 98.83。変更 -0.7%。
2027年3月の豪ドル円予想。当月始値 97.32、最低 97.32、当月最高 101.40。平均 98.99。月末 99.90。変更 2.7%。
2026年7月の豪ドル円予想。当月始値 97.33、最低 97.33、当月最高 101.75。平均 99.17。月末 100.25。変更 3.0%。
2027年4月の豪ドル円見通し。当月始値 99.90、最低 95.83、当月最高 99.90。平均 98.23。月末 97.29。変更 -2.6%。
2027年1月の豪ドル円予想。当月始値 101.85、最低 97.31、当月最高 101.85。平均 99.95。月末 98.79。変更 -3.0%。
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