「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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今日のドル円 テクニカル分析で環境認識(動画の内容 ポイントまとめ)
■相場の現状分析
1. 全体的なドル円の動き
– 150円を中心としたレンジ相場
– 高値151.20円、安値148.60円
– 方向感に欠ける展開
2. 本日の米雇用統計
– 非農業部門雇用者数:20万人予想
– 失業率:4.1-4.3%予想
– FOMCへの影響大
■来週の注目イベント
1. 米CPI(11日)
– 総合指数の伸び加速予想
– コアは横ばい予想
– 12月FOMC(利下げ70%)への影響
2. 日銀関連
– 日銀短観(15日)
– 19日の政策決定会合
– 利上げ織り込み40%
3. その他
– ECB(12日):利下げ確実視
– カナダ中銀(21日)25bp or 50bp
■テクニカル分析
– 週足で移動平均線に挟まれる
– 上値:26週線
– 下値:13週線
– ブレイク方向で来週の展開決まる
■当面の注視点
– 米雇用統計結果次第で方向性出るか
– 米CPIデータの影響
– 週足移動平均線のブレイク
総じて、本日の米雇用統計と来週のCPIがドル円の方向性決定のカギに。
『最新のドル/円相場を解説』
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経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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本日のドル円は148円50銭〜151円50銭程度を予想します
中村日銀審議委員は5日午前広島市で講演を行い、「私としては、まだ賃上げの持続性に自信が持てない」と述べ、その上で「金融政策はまだ多くのデータを確認し、経済の回復状況に応じて金融緩和の度合いを慎重に調節していくことが重要な局面だ」と述べていました。中村氏は決定会合のメンバーの中では「ハト派」と見られていますが、事前予想通り追加利上げには慎重な姿勢を見せていました。ただ午後の記者会見では、「金融政策はデータに基づいて判断すべきであり、利上げに反対しているわけではない」とも述べていました。講演での発言を受け、ドル円はやや買われましたが、大きな動きにはつながっていません。一部通信社が、日銀内部では円安などによる消費者物価上昇の大きなリスクがない限り、早期の利上げは避けるべきだとの見方があると報じていましたが、筆者が懇意にしている日銀記者クラブ所属の記者も、同様な意見もあったとツイートしていました。噂の域を出ず、公式な見解ではないため何とも言えませんが、敢えてそのような見方をリークした可能性もあり、追加利上げに関しては依然として不確実な状況です。
鉄鋼・銅など金属資源の国際市場動向の影響を大きく受けるため、国際商品市場動向を要チェック。中国向けの資源輸出が経済のカギを握っており、中国の需要減退などのニュースに反応しやすい面も。かつて金利を狙った投機的な取引が多かったこともあり、世界的なリスク警戒感を誘うようなニュースに対する感応度が大きく、リーマンショックの際に、経済的にはほとんどン関係なかったにもかかわらず、ドル円以上に値を落としたこともあるため、大きなニュースには要注意。
本日のドル円は148円50銭〜151円50銭程度を予想します。
今年最後の会合が迫る中、追加利下げの有無を判断する上で重要な「11月の雇用統計」の発表を翌日に控えていることで、方向性の定まらない神経質な値動きに終始しました。ドル円は結局150円を挟みもみ合い。NY株は、今週上げ足を早め最高値を何度も更新したこともあり利益確定の売りに押され、債券はほぼ横ばい。金は下げて取引を終えています。
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