就活セクハラ深刻 相談絶えずnew!
こうした思いに至る背景には、就活セクハラの常態化、そして過去の経験がある。
A子さんの場合は事が深刻になる前に関係を断つことができましたが、このような就活セクハラは、過去に何度か事件にもなっています。例えば、ある企業の採用試験を受けた女子学生が、幹部社員から採用の見返りに不適切な関係を迫られたというケース。また、就職説明会に参加した女子学生が、人事採用の責任者から「作文を添削してあげる」とホテルの一室へ呼び出され、関係を迫られたという事件も世間を騒がせました。
例えば、厚生労働省ハラスメント実態調査結果(2020年)では、2017~2019年度卒業で就職活動(転職を除く)を経験した男女の中で、就活セクハラを一度以上受けたと回答した人の割合は、約4人に1人(25.5%)であったと報告されています。
その結果、41%の学生が就活中に「違和感がある」「不快だ」「やめてほしい」などと感じた言動を受けていたことがわかりました。これは、厚生労働省の就活セクハラに関する調査(25.5%)よりも非常に高い割合です。
「就活ハラスメント」「就活セクハラ」「就活オワハラ」これらは企業の採用担当者等が社会的に優位性のある立場を利用して就職活動中の学生に対して行われる決して許されない不法行為です。
多くの就活生は、OB・OG訪問などで、社会人と接点を持つ機会が増えることでしょう。OB・OGと話すことで、企業や業界を知るきっかけになります。しかし、なかには就活で知り合った社会人に個人的に呼び出されたり、採用の可否を匂わせつつ男女関係を迫られたりするという悪質なケースも報道されています。そのような、いわゆる「就活セクハラ」に遭遇しそうになったら、学生はどう対処すれば良いのでしょうか。採用と就活の最新情報に詳しい曽和利光さんに聞きました。
Business Insider Japanが実施した「就活セクハラ緊急アンケート」調査では、約5割の学生が就職活動中にセクハラ被害にあい、そのうち約7割が誰にも相談できずにいると回答した。内定への危機感、相談窓口を知らない、また過去に受けた性被害の経験から、相談しても変わらないという無力感を抱いていることなどが背景にある。
就活セクハラ深刻 相談絶えずnew!
就職活動中の大学生が企業の社員から受ける「就活セクハラ」の被害が相次ぎ、企業や大学が対策を急いでいます。リクルーターと就活生をつなぐスマートフォンの就活OB訪問マッチングアプリが普及するなか、大学生と社員が一対一で接する機会が増えているため。
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