欧米市場オープニングコメント
「ドル・円は底堅い値動きか、米インフレ再加速にらみドル売り後退」
10日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。前日大幅高で利益確定売りが出やすい。ただ、中国政府の景気対策が好感され円売り継続の見通し。一方、明日の米インフレ指標は再加速が見込まれ、ドル売りは後退しそうだ。
前日は6日に発表された米雇用統計を消化する展開。前週は連邦準備制度理事会(FRB)当局者から一段の緩和に慎重な見解が聞かれ、米10年債利回りの上昇を手がかりにドル買い地合いを強めた。ユーロ・ドルは1.05ドル台半ばに失速し、ドル・円は151円台前半に強含んだ。本日アジア市場でドルは前日の堅調地合いの反動により売りが先行。ドル・円は151円半ばから弱含み、150円台に軟化する場面もあった。この後の海外市場は米金融政策にらみ。来週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げが見込まれ、ドルは積極的に買いづらい。ただ、明日の米11月消費者物価指数(CPI)は再加速が予想され、連邦準備制度理事会(FRB)は来年1月以降、一段の緩和を休止する可能性から過度なドル売りは後退しそうだ。一方、日本銀行による年内の追加利上げ観測は継続。半面、金利据え置きの見方も根強く、円買い後退ならドルをサポートする。
通貨別分析
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