ビームス設楽洋社長 2027年に退任
セレクトショップのビームス(東京・渋谷)を年商850億円規模の企業に育てた設楽洋社長は、事業などから撤退する際「その決断に責任を持つのがリーダー」と話す。面白がって働く個性的な社員が増えることがブランドの魅力を高めると考え、社員が「好きなことを仕事にできる」組織づくりに力を入れる。
「ビームス」創業者の設楽洋社長が2027年4月末で退任し、会長に就任すると複数のメディアが報じた。後任は未定。設楽社長は現73歳。遠藤恵司副社長は25年4月末で退任し、最高顧問に就任する。
設楽社長は1951年生まれ。76年2月に家業の新光の新規事業として「ビームス」1号店となる洋品店「アメリカン ライフ ショップ ビームス」を開業。83年電通を退社し、ビームスと新光の専務に。88年ビームス、新光、ビームスクリエイティブの代表取締役を兼任。2011年からビームスホールディングス社長を務める。
ビームスが2022年度から運用している人事制度では、社長の定年は75歳、副社長は73歳に設定されている。それに従い、ともに現在73歳の設楽社長と遠藤副社長は、設楽社長は75歳になる2027年4月に、現在73歳の遠藤副社長は2025年4月に退任することとなった。
なお、2027年度以降の新社長は発表されていない。
設楽洋 したらよう●1951年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、1975年 株式会社電通入社。プロモーションディレクター・イベントプロデューサーとして数々のヒットを飛ばす。1976年、同社勤務の傍ら、「ビームス」設立に参加。1983年 電通退社。自らをプロデューサーと位置付け、その独自のコンセプト作りによりファッションだけでなく、あらゆるジャンルのムーブメントを起こす仕掛人として活躍。セレクトショップ、コラボレーションの先鞭をつけたことで知られる。個性の強いビームス軍団の舵取り役。1997年 ニューヨークADC賞金賞受賞。2004年 デザイン・エクセレント・カンパニー賞受賞。2012年 JR東日本交通広告グランプリ、Yahoo! JAPAN I.C.A.ブロンズ賞受賞。
コメント