東京市場オープニングコメント
「ドル・円は主に152円台で推移か、米長期金利の続伸を意識してドル売り縮小の可能性」
12日のドル・円は、東京市場では151円96銭まで下げた後、152円77銭まで反発。欧米市場では151円81銭まで下げた後、152円69銭まで反発し、152円64銭で取引終了。本日13日のドル・円は主に152円台で推移か。米長期金利の続伸を意識してドル売りは縮小する可能性がある。
欧州中央銀行(ECB)は12月12日に開いた理事会で中銀預金金利を0.25ポイント引き下げ、3.00%とし、主要政策金利は3.15%に引き下げた。ラガルドECB総裁は記者会見で「為替レートを目標にしていないが、為替とその変動はインフレに影響を与える」、「金融政策の決定において制約的との文言はなくなり、適切な決定が取って代わる」と述べた。なお、インフレ目標について「2025年には2%になる見通しであり、われわれの予測に明確に反映されている」との見方を伝えている。市場参加者の間からは「ECBは2025年も利下げを行うだろうが、欧州経済が大幅に悪化しない場合は数回程度にとどまる」との声が聞かれている。
《午前8時現在》 ドル・円: 152.00円-153.50円 152円近辺でドル買い興味
ユーロ・円: 159.00円-160.50円 159円近辺でユーロ買い興味
豪ドル・円: 96.50円- 98.00円 96円台半ば近辺で豪ドル買い興味
通貨別分析
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ドル円上昇!米国一強ムード!ドルや米国株が堅調
ユーロ円は反発。終値は161.37円と前営業日NY終値(159.78円)と比べて1円59銭程度のユーロ高水準。日銀の年内利上げ観測後退を受けた円売りが優勢となり、22時過ぎに一時161.56円と11月26日以来の高値を付けた。ユーロドルの伸び悩みにつれた売りが出ると160.97円付近まで値を下げたものの、下押しは限定的。2時前には161.50円付近まで再び強含んだ。
ドル円上昇!米国一強ムード!ドルや米国株が堅調。スイスが大幅利下げ。スイスフランやポンドが軟調。
米ドルカナダドルは一時1.4228カナダドルと2020年4月以来約4年8カ月ぶりの高値を付けた。米金利上昇に伴う米ドル買いが入ったほか、米加間の通商摩擦懸念を背景にカナダドル売りが進んだ。なお、一部通信社が報じたところによると「カナダ政府はトランプ次期大統領が関税を課した場合にはウランと石油に輸出税を導入することを検討している」もよう。
ユーロドルは6営業日ぶりに反発。終値は1.0501ドルと前営業日NY終値(1.0468ドル)と比べて0.0033ドル程度のユーロ高水準だった。欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測を背景に足もとで相場下落が続いていただけに、週末を控えたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが先行した。ユーロ円やユーロポンドの上昇につれた買いも入ると、22時過ぎに一時1.0524ドルと日通し高値を付けた。 ただ、前日の高値1.0531ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て、一時1.0482ドル付近まで下押しした。 なお、ユーロポンドは一時0.8322ポンドまで上昇した。欧州時間発表の10月の英国内総生産(GDP)や英鉱工業生産、英貿易収支が軒並み予想を下回ったことで、英経済の先行き不透明感が高まりユーロ買い・ポンド売りが進んだ。
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