企業5割 すでに 年賀状じまい
「年賀状や喪中はがきの文化が簡略化していくことをどう考えていますか?」と質問したところ、『とても賛成である(34.9%)』『やや賛成である(46.3%)』『やや反対である(14.8%)』『とても反対である(4.0%)』という回答結果になりました。
年賀状については「年に一度くらい、ゆっくりと相手を思いおこしながら、手書きで伝えたいことを記す時間にしていた」と言う。「一部でもやめるのには少し寂しさはある」
店では「年賀状じまい」のはがきを10種類以上入荷しましたが、すでに8割が売り切れになっています。
そこで「年賀状じまいはどの程度しましたか?」と質問したところ、『全く送っていない(65.7%)』『受け取った人への返信のみ(21.6%)』『ごく一部の親しい人のみに送っている(4.2%)』『関係が希薄になった人だけ送らなくなった(8.5%)』という回答結果になりました。
京都府宇治市の主婦、高井志津加さん(51)は今冬から年賀状を出すのをやめることにした。はがきの値上がりを受け、夫と話し合って決めた。夫婦2人で計50枚ほど出していたが、来年は相手から来た場合は返すことにするという。
東京都内の公務員男性(41)は、年賀状を「一部やめる」と言う。すでに「年賀状じまい」した知人がおり、また職場内での年賀状は気を使わせると思っていた。そこにはがき値上げの知らせ。例年50枚ほど出す年賀状のうち、メールやLINEでは連絡が取れないお年寄りらを除いた半数ほどは、送らないことにした。
2000年代頃までは、年賀はがきや暑中見舞い、喪中はがきなど、季節の挨拶やマナーとしてはがきを送る慣習がありました。
12月に入り、年賀状の準備を始めている方もいるかもしれません。ただ、今年は郵便料金の値上げもあって、年賀状を送るのを最後にするいわゆる「年賀状じまい」が少しずつ広がっています。
すでにやめた企業もある。
鹿児島市の文具店です。年賀状コーナーには、金箔で来年の干支・蛇が描かれたはがきなど、およそ100種類が並びます。しかし、年賀はがきの売り上げは年々減少し、入荷量は例年の半分ほどだといいます。
書いて出すのは大変だけど、届いて近況がわかるとうれしい……。そんな葛藤とともに、多くの人が今年も年賀状の準備を進めているのでしょう。
年賀状を全く送っていない層が過半数を超え、慣習としての年賀状離れが進行していることが明らかになりました。
SNSの普及やはがきの値上げを背景に、年賀状を送る習慣をやめることを伝える「年賀状じまい」のはがきやスタンプが、人気を集めています。
フォトブック制作会社「アスカネット」(広島市)が10月に実施した調査では、20代以上の男女308人のうち66人(21・4%)が年賀状を「やめるつもり」、135人(43・8%)が「送る枚数を減らすことを検討する」と答えたという。
SNS・値上げで加速する“年賀状離れ” 年賀ハガキ発売日には長蛇の列・人気バイトだった区分作業…いま売れているのは“年賀状じまい”の商品?
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