来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「RBAはハト派に傾いた 日米金融政策に注目集まる」ハロンズ FX 2024/12/14 #外為ドキッ

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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「RBAはハト派に傾いた 日米金融政策に注目集まる」ハロンズ FX 2024/12/14 #外為ドキッ

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執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka
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今週の振り返り

今週の豪ドル/円は95.78円前後で、ニュージーランド(NZ)ドル/円は87.50円前後で週初を迎えました。9日には中国が2025年の金融政策や財政政策を強化する方針を示したことで、同国と交易関係の強い豪ドルとNZドルは買いで反応。豪ドル/円は97円台後半、NZドル/円は89円手前まで上値を伸ばしました。10日には豪準備銀行(RBA)理事会が開催され、声明内容が前回と比べてハト派的になったことで、短期金利市場が予想する2月のRBA理事会での利下げ観測が急速に高まりました。ただ、12日に発表された豪11月雇用統計が予想を上回る結果となったことで、2月RBAでの利下げ観測は5割前後まで後退しています(執筆時)。

RBAハト派化 今後は経済動向に注目

10日のRBA理事会の声明を見ると「基調的なインフレは依然として高いものの、経済活動に関するその他の最近のデータはまちまちで、全体としては11月の予想よりも軟調となっている」と示してありました。RBAの指す基調インフレ率は豪統計局(ABS)が公表しているCPIトリム平均になります。最新のCPIトリム平均は四半期ベース(7-9月期)、月次ベース(10月)ともに前年比+3.5%でRBAによる今年の年末時点の予想(+3.4%)を上回っています。ただ、インフレの減速ペースは概ねRBAの予想通りと評価しており、声明ではインフレに関して「インフレ上振れリスクに対して警戒し続ける必要性」との文言が「見通しに沿う形でインフレ圧力が低下していることに一定の自信を抱き始めている」に置き換えられていました。10-12月期のCPIトリム平均は来年1月29日に発表されますので、ここでインフレが反発を示さなければ、2月のRBA理事会(18日)での利下げ開始に向けて一つハードルを越えることになりそうです。
経済活動を見ると、豪7-9月期国内総生産(GDP)は前期比+0.3%で市場予想(+0.5%)を下回りました。政府部門の支出が拡大した一方で、個人や企業の支出は低調な結果となっています。豪政府によるエネルギー料金補助政策により、エネルギー料金が家計支出から政府支出へ移行しましたが、その余裕ができた分の多くを各家庭は貯蓄に回した様です。政府による景気支援策が期待(インフレ面からみると警戒)したほど豪経済を支える材料になっていないことも、RBAが利下げに移りやすくなっている一因として考えられているようです。
一方で、労働市場は引き続きひっ迫した状況が続いています。豪州の雇用者数は10月に6カ月ぶりに過去1年の平均増加数を下回り、労働市場のひっ迫がやや緩和されてきた可能性を示しました。しかし、12日に発表された豪雇用統計では、雇用者数が3.56万人増加。再び過去1年間の平均増加数を上回りました。この反発が一時的なものなのか、それとも強い労働市場が続くのか、今後も注目が必要です。ただ、5月から9月の間、過去1年間の平均を上回る雇用者の増加を記録した割には、前述の通り7-9月期GDPでは個人消費が伸びていませんでした。RBAの利下げを見極めるには労働市場よりも経済活動を示す指標に注目したほうがよさそうです。

とはいえ、来週は豪州の主要な経済指標の発表は予定されていません。豪州以外の他国では、米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合といった重要イベントが控えています。来週は米ドルや日本円中心に豪ドル相場が動くことになりそうです。

【豪雇用者数変化の推移】

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は12/6安値の95.52円前後が目先の下値目途となりそうです。この水準を下抜けた場合は心理的な節目となる95円前後や、9/11安値の93.60円前後が意識されそうです。一方で上値は一目均衡表の雲(98.00円前後)が目先のレジスタンスとなりそうです。その上の水準では日足一目均衡表の基準線や週足一目均衡表の雲下限(99.63円前後)が上値目途として意識されそうです。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:95.50-99.00、NZD/JPY:86.50-89.50

12/16週のイベント:

12/16 (月) 11:00 中国 11月小売売上高
12/16 (月) 11:00 中国 11月鉱工業生産
12/17 (火) 08:30 豪 12月ウエストパック消費者信頼感指数
12/18 (水) 06:45 NZ 7-9月期四半期経常収支
12/19 (木) 06:45 NZ 7-9月期四半期国内総生産(GDP)
12/19 (木) 09:00 NZ 12月ANZ企業信頼感
12/20 (金) 06:45 NZ 11月貿易収支

一言コメント:

息子の体が硬いと指摘されたので、妻が家でできる基本的な体操の本を買ってきました。息子と妻が一緒にやっているので、運動不足の私も参加。私の目標は腰痛解消と少しでもカロリー消化です。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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来週の為替予想 豪ドル 円

ジャクソンホールだよ!全員集合!来週のドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円の上下のメドは?

2028年12月の豪ドル円見通し。当月始値 115.48、最低 114.48、当月最高 117.96。平均 116.04。月末 116.22。変更 0.6%。

2028年1月の豪ドル円予想。当月始値 111.04、最低 111.04、当月最高 116.09。平均 113.14。月末 114.37。変更 3.0%。

ポンドドルは12/9の1.2799ドルを高値に12/11-12の米CPI/PPIを控え伸び悩んだ一方、0.25%の利下げを織り込んだ12/12 のECB理事会を控えた対ユーロでのポンド買いとともに12/11の1.2613ドルまでの反落に留まる底堅さを継続。ただ、対ユーロで22年3月以来の水準まで上昇した反動から12/12-13にかけてポジション調整の対ユーロでのポンド売りに加え、12/13発表の英10月GDPをはじめとする一連の指標が下振れたことから転換線を下回る1.2609ドルへ下落し1.2620ドルで取引を終えました。また、ポンド円は12/9の190円60銭を安値に、日足・雲の下限(191円76銭)を回復するなど、12/18-19の日銀金融政策決定会合を巡る利上げ観測の後退を背景した円売りに加え、12/11-12の米CPI/PPIを受けたインフレの根強さを背景に日米金利差が容易に縮まり難いとするドル円を軸にした円売りとともに12/12にかけて195円00銭へ上昇。ただ、12/13発表の英10月GDPなどの指標下振れを受けた対ドルでの下落とともに192円86銭へ反落し193円86銭で取引を終えました。今週の英経済指標は12/16発表の12月製造業/サービス業PMIのほか、12/18には11月CPI/PPI、さらに12/19 には英中銀政策委員会の決定が控えています。政策委員会では現状維持が見込まれているものの、12/13発表の10月のGDPや鉱工業生産が市場予想を下回ったことから、12/18発表のインフレ指標が下振れた場合、先々の利下げ観測につながることから結果が注目されます。そのため、日足・転換線や基準線(1.2709ドル/1.2736ドル)を回復できないまま上値の重さが意識される展開が続けば11/26や11/22の安値(1.2507ドル/1.2487ドル)を目指して下落基調を強める可能性もあるだけに政策委員会の声明が注目されます。また、ポンド円は、日足・基準線(193円50銭)を下値支持線として200日移動平均線(194円86銭)や12/12の195円00銭を上回るか、あるいは、基準線を上値抵抗線として雲の下限(191円76銭)を目指して下落するか、日米英の金融政策会合の結果、さらにポンドドルやドル円の動向次第で上下いずれにも振れる可能性があるかもしれません。

2027年11月の豪ドル円予想。当月始値 111.15、最低 111.15、当月最高 115.81。平均 113.05。月末 114.10。変更 2.7%。

2028年5月の豪ドル円予想。当月始値 114.26、最低 112.47、当月最高 115.89。平均 114.20。月末 114.18。変更 -0.1%。

円: GPIF水野氏「あらゆる資産クラスで、同時に損失を出す危険がある」 河野外務大臣、韓国人記者に「そのカメラ、キヤノン?」

金利差は為替レート変動における最大のドライバーですが、経済の安定性も為替レート変動の一因と言えます。為替レート変動における最大のドライバーは金利差ですが、経済の安定性も一因になっていると言えます。一般的に、市場リスクとボラティリティは、安全通貨としての円の需要を高めます。

2027年1月の豪ドル円予想。当月始値 108.17、最低 103.35、当月最高 108.17。平均 106.15。月末 104.92。変更 -3.0%。

最新の豪ドル円為替レート 97.8980円。日の範囲の 97.3582 - 98.2335円。前日 97.8587円。前日比 +0.04%。

2028年8月の豪ドル円見通し。当月始値 108.86、最低 107.77、当月最高 111.05。平均 109.27。月末 109.41。変更 0.5%。

2028年3月の豪ドル円予想。当月始値 110.94、最低 110.94、当月最高 115.98。平均 113.03。月末 114.27。変更 3.0%。

2028年7月の豪ドル円予想。当月始値 110.75、最低 107.23、当月最高 110.75。平均 109.40。月末 108.86。変更 -1.7%。

ユーロドルは12/9の1.0594ドルを高値に ?0.25%の利下げを織り込む12/12のECB理事会を控え、成長率/インフレ見通しがいずれも9月時点から下方修正されたこと ?CPI/PPIが米経済のインフレの根強さを示したことなどを背景に12/13には1.0453ドルへ下落。ただ、12/11 まで22年3月以来の水準まで下落した対ポンドでの下落から週後半にかけて反発したことにサポートされ1.0524ドルへ反発し1.0503ドルで取引を終えました。一方、ユーロ円は12/9の157円86銭を安値に12/18-19の日銀金融政策決定会合の追加利上げ観測の後退を受けたドル円の上昇とともに12/13には161円56銭まで上昇し161円36銭で取引を終えました。12/16発表のドイツやユーロ圏12月製造業/サービス業PMIや12/17のドイツ12月IFO景況感指数やZEW景気期待指数の結果と反応が注目されます。加えて、?12/17-18のFOMCを受けて、欧州経済の先行き不透明感や欧米景況感や利下げペースの違いが一段と鮮明になるか ?フランスで新首相に指名されたフランソワ・バイル氏の組閣人事とともに予算案審議の行方などを背景に11/22の1.0335ドルを目指して下落基調を強めるかもしれません。一方、ユーロ円は日足・基準線や雲の下限(160円80銭/160円92銭)を下値支持線として12/13の高値(161円56銭)、さらに週足・雲の下限(12/16時点:161円92銭)を回復するか、あるいは基準線や雲の下限を再び下回り、日足・転換線(158円86銭)を下抜けるか、日米金融政策会合の結果を受けたドル円の反応と合わせて注目されます。

両国における相場の変動は、そのままAUD/円に影響しており、為替レートも常に変動しています。現在のレートは73.86で、AUDの上昇が低金利の円と対抗する形になっています。2010年末、豪ドル対円相場は、82.96でした。2000年12月31日時点でのAUD/円相場は63.15となっています。

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