ドル円は欧州タイムで153円半ばから後半で底堅い動き。
本日のNY市場では12月ニューヨーク連銀製造業景気指数や12月米製造業・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値などの発表が予定されている。指標結果に一時的な反応が見られるとしても、指標結果が今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)の金利見通しに影響を与える可能性は低く方向感にはつながりにくい。
日銀が今週の会合で利上げを見送るとの観測が高まっており、ドル円の底堅い動きが見込める。先週に5日続伸し、本日は約3週間ぶりの高値水準まで上昇していることで、反動の調整売りに押される可能性はあるが、押し目に底堅さを示すと再び154円台を試す動きに持ち込めるか。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げはほぼ完全に織り込んでいるが、日銀の利上げ・据え置きに関しては不透明感が残されている。最近は円安が進んでおり、この円安が日銀の政策委員の判断に影響を与える可能性もある。観測記事など関連のヘッドラインに注意したい。
時間外の米10年債利回りは先週末終値水準をやや下回って推移しているが、米インフレ率の高止まりから来年の利下げペースが緩やかになるリスクが意識され、米長期金利の上昇基調は続きそうで、日米金利差拡大への警戒感は引き続きドル円の下支えとなる。
・想定レンジ上限
ドル円、節目の154.00円や11月26日高値154.49円が上値めど。
・想定レンジ下限
ドル円、日足一目均衡表・基準線152.70円や200日移動平均線152.10円近辺が下値めど。
(金)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
見通し NY為替見通しドル円 米指標に反応は一時的で底堅い動きが続くか
15日18:31 デコス・スペイン中銀総裁 「インフレは、2025年から2026年にかけて2%程度へ低下する見通し」 「次の金融政策の決定は、利下げになる見通し」
15日17:08 ラガルドECB総裁 「欧州中央銀行(ECB)はインフレ率が2%に向かうとの確信が必要」 「データは、引き続き、低調な経済活動を示唆している」 「ECBはデータ依存のアプローチを継続する」 「2024年を通じて、ディスインフレが緩やかに続く見通し」 「インフレを左右する要因として、賃金の重要性が増している」 「インフレが2%に向かいつつあることを示す追加データが必要」 「インフレが再び上昇に向かうというリスクを負いたくない」 「インフレ率が2%へ向かっている証拠はまだ不十分」 「欧州中央銀行(ECB)は、早急な決断は避けたい」 「インフレが上昇する可能性が残されているため、早急な決断は避けたい」 「ECBの拙速な決定は望ましくない」
◆オバマ政権、空席のFRB理事を指名へ 緩和状態死守か? この日はダドリーNY連銀総裁とコチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁の講演が伝わっていた。両総裁とも今年のFOMCの投票権を有するが、ダドリーNY連銀総裁は慎重姿勢を継続し、自身の景気見通しを下方修正していた。一方、コチャラコタ総裁は今週のFOMCで反対票を投じたが、その正当性を主張している。
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