【見通し】株式明日の戦略-買い先行も失速、目先は待ちの姿勢が強まるか

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【見通し】株式明日の戦略-買い先行も失速、目先は待ちの姿勢が強まるか

16日の日経平均は続落。終値は12円安の39457円。円安進行に好反応を示して高く始まり、序盤では上げ幅を3桁に広げる場面もあったが、場中の上値は重かった。前場ではマイナス圏に沈んだところではすぐに切り返したが、後場は逆にマイナス圏で推移する時間が長く、戻してプラス圏に浮上したところではすぐに売り直された。ただ、安値でも2桁の下落までにとどまっており、終盤にかけては下げ幅を縮めた。前場ではプラス圏とマイナス圏を行き来したTOPIXは、後場は一度もプラス圏に浮上できなかった。前場から弱かったグロース250指数は1%近い下落となった。

 東証プライムの売買代金は概算で3兆3300億円。業種別では繊維、その他製品、ゴム製品などが上昇した一方、陸運、石油・石炭、空運などが下落した。上期が大幅な増益となったHameeが、一時ストップ高となるなど急騰。半面、下方修正を発表したスミダコーポレーションが急落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり612/値下がり975。フジクラや古河電工など電線株が大幅上昇。アドバンテストやディスコなど半導体株の動きが良く、ソシオネクストが商いを伴って値を飛ばした。商業用ディスプレイを手がける丹青社が上方修正と増配を発表して急騰し、同業の乃村工芸社にも期待買いが入った。アクシージアは1Qは大幅減益となったものの、自己株取得・消却が評価されて急伸した。

 一方、三菱重工、川崎重工、IHIの防衛大手3社が軟調。12月日銀会合での利上げ見送り観測を受けて、東京海上やMS&ADなど保険株の一角が強めに売られた。決算が失望を誘ったアスクルやヤーマンが急落。スマレジは上期が大幅な増益となり、初配の実施も決定したが、株価が高値圏で推移していたことで利益確定売りも出やすかったか、17.6%安と派手な下げとなった。

 日経平均は続落。上昇して始まったものの買いが続かなかった。日本経済新聞で日銀の利上げ見送り観測が出てきたことは日本株にポジティブに作用すると思われたが、きょうの失速を見る限り、織り込みが相当程度進んでいたと解釈せざるを得ない。米国の0.25%の利下げも織り込みが進んでおり、それで楽観ムードが高まらないのであれば、目先は上が期待しづらい。東京市場では木曜19日にFOMCと日銀会合の結果を消化するスケジュール。米国動向にもよるが、火曜と水曜はきょう同様に方向感と盛り上がりに欠ける相場が続く可能性が高い。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

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見通し 株式明日の戦略買い先行も失速 目先は待ちの姿勢が強まるか

8月5日の日経平均は31,458円42銭、EPSは2,416円16銭、PERは13.02倍で、9月2日は順に38,700円87銭、2,438円62銭、15.87倍でした(終値ベース)。この間、日経平均は7,242円45銭上昇しましたが、ほとんどがPERの上昇によるものでした。急速に値を戻した日経平均ですが、やはり安定的、持続的な株高には、良好な業績見通しを反映したEPSの上昇が必要と思われます。

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