【見通し】株式明日の戦略-大幅高から下げに転じて安値引け、あすも我慢の1日に

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【見通し】株式明日の戦略-大幅高から下げに転じて安値引け、あすも我慢の1日に

17日の日経平均は3日続落。終値は92円安の39364円。ナスダックの史上最高値更新や円安進行を受けて3桁上昇スタート。孫正義会長兼社長とトランプ氏の会見が注目を集めたソフトバンクグループが強く買われたこともあり、序盤では300円超上昇する場面もあった。しかし、早い時間に天井をつけると、その後は値を消す流れが続いた。買いが先行したアドバンテストが急落しており、全体でも次第に買い手控えムードが強まった。指数は前場を2桁の上昇で終えると、後場に入って13時台にはマイナス転換。しばらく前日終値を挟んでもみ合った後、終盤に売り直されて安値引けとなった。

 東証プライムの売買代金は概算で4兆3000億円。業種別ではその他製品、情報・通信、精密機器などが上昇した一方、証券・商品先物、石油・石炭、保険などが下落した。前期の業績見通しを引き上げた象印マホービンが急騰。半面、アドバンテストが9%を超える下落となり、1銘柄で日経平均を約235円押し下げた。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり546/値下がり1032。孫正義会長兼社長が米国への巨額投資を表明したソフトバンクGが4.4%高。本日が売り出しの受渡期日のサンリオが、全市場の売買代金ランキングトップ10入りする大商いとなって強く買われた。任天堂、DeNA、MIXI、ガンホー、バンナムなどゲーム関連が全般堅調。上方修正を発表したダイワサイクルがストップ高となった。

 一方、フジクラや古河電工など電線株が大幅安。三菱UFJ、三井住友、東京海上など金融株が全般弱く、野村HDや大和証Gなど証券株も軒並み安となった。決算を材料にTOKYO BASEが大幅安。今期は営業赤字が拡大する見通しとなったプロレドが一時ストップ安となるなど急落した。

 本日、スタンダード市場に新規上場した黒田グループとグロース市場に新規上場したリスキルは、いずれも高い初値をつけたが終値は初値を下回った。

 日経平均は3日続落。序盤は強く、孫正義氏がトランプ氏の懐に飛び込んだことで、ソフトバンクGを中心にリスクオンに傾くかと思われた。しかし、アドバンテストが悪目立ちしたことで、印象の悪い下げとなった。最近は上でも下でも動きのある銘柄の振れ幅が大きくなっており、オーバーシュートしているように見えても1日のうちでは修正されないことが多い。売買代金上位の常連銘柄が場中に下げ続けてしまうと、それ以外の銘柄を買う動きもなかなか盛り上がらない。

 あすもまだFOMCの結果待ちで、腰の入った買いは期待しづらい。連日の高寄り失速かつ、きょうは安値引けとなったことで、あすは外部環境が良かったとしても初動は鈍くなると思われる。ただ、きのうときょうは場中の動きが弱かっただけで、この2営業日では100円程度しか下げていない。慎重に始まり、下値の堅さを確認して39500円を上回るといった展開が理想的。米国株が弱く大幅ギャップダウンとなる場合には、39000円や25日線(38827円、17日時点)がサポートとして機能するかに注目しておきたい。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

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