18日の香港市場は方向感に乏しい展開か。きょうは米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見が予定されている。FRBが公表する政策金利見通し(ドットチャート)を見極めたいとして、市場に様子見気分が広がると予想する。
もっとも、前日のハンセン指数は3営業日続落し、終値は5日以来の安値圏だっただけに、割安感に注目した買いが指数を支える展開があり得る。また、中国の国務院(内閣に相当)が国有企業傘下の上場企業を高める政策を打ち出したと伝わったことで、関連銘柄が買いを集めそうだ。
一方、17日のNY株式相場の下落は重荷となるだろう。ダウ平均は1978年以来となる9営業日続落となり、ハイテク株主体のナスダック総合は3営業日ぶりに反落した。11月の米小売売上高が予想を上回る強い結果となり、先行きの利下げを巡る不透明感が強まった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のアリババ集団(09988)、テンセント(00700)、美団(03690)、英金融大手のHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、本土系銀行株の中国建設銀行(00939)が上回って終えた。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
見通し 18日香港株方向感に乏しいか FOMC結果発表前に様子見
31日の中国本土株式市場で、上海総合指数は6営業日ぶりに小幅に反落。終値は前日比0.09%安の3018.77ポイントだった。深セン成分指数は0.65%安の9863.80ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9183億2100万元だった。
上海総合指数はほぼマイナス圏で推移した。10月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が49.5となり、市場コンセンサス予想(50.2)を下回ったことが嫌気されたほか、指数は前日まで5日続伸し、18日以来の高値を付けた後とあって、利益確定の売りも相場の重しとなった。指数は終盤に下げ幅を縮小したものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードが強まった。セクター別では、自動車や自動車部品、電機などが売られた半面、不動産サービスや石炭、バイオなどが買われた。
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