午前の為替予想は… FOMC利下げは織り込み済み 利下げピッチが焦点
作成日時 :2024年12月18日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
ドル円予想レンジ
152.000-154.500円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は154円台を維持できずに反落。年内最後のビッグイベントとして注目が集まる米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合を前に、持ち高調整と見られるドル売り・円買いが優勢となった。米11月小売売上高は個人消費の底堅さを示したものの調整売りは止まらず153.16円前後まで下落した。終値は前日比0.4%安の153.54円前後だった。FOMCは本日、大方の予想通りに25bp(0.25%ポイント)の利下げを発表する公算が大きい。利下げ自体はすでに織り込み済みで、市場の関心は来年の利下げペースに向けられている。声明と同時に発表される経済予測の政策金利見通し(ドットチャート)に注目だ。9月時点のドットチャートでは2025年末のFF金利水準を3.375%と予測していた。これは2025年の利下げピッチが25bp×4回になるとの見方を示したものであり、今回の見直しで3回以下に修正される可能性が高い。もっとも、米金利先物はすでに来年の利下げが25bp×2回に減少するとの見方を織り込んだ水準で推移している。このためFOMCの予測が修正されても、米金利上昇とドル高方向へのサプライズにはなりにくいと考えられる。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がタカ派的なトーンの記者会見を行う可能性も否定はできないが、今回のFOMCがドル高・円安を加速させる公算は小さいと見ている。
今朝 最新のドル/円チャート
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株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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