ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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ポンド(GBP)トレードに関わる現在までの相場トピック
本日16:00 英11月CPI発表!
・英10月消費者物価指数(CPI)は前年比+2.3%で予想(+2.2%)以上に前月(+1.7%)から反発した。CPIコアとサービスCPIはそれぞれ+3.3%、+5.0%となり、ともに前回(+3.2%、+4.9%)から反発した(11月20日)。
・12月17日に発表された英11月失業率は4.6%で前月(4.7%)から低下。8-10月週平均賃金(除賞与)は前年比+5.2%と予想(+5.0%)以上に前月(+4.9%)から伸びが加速した。
・英12月製造業購買担当者景気指数(PMI)と12月サービス業PMIはそれぞれ47.3、51.4となった。製造業PMIは予想(48.5)に反して前月(48.0)から減速。一方でサービス業PMIは予想(51.0)以上に前月(50.8)から改善を示した(12月16日)。
・12月13日に発表された英10月月次国内総生産(前月比)は予想(+0.1%)に反して-0.1%だった。11月15日に発表された、英7-9月期国内総生産(GDP、速報値)は前期比+0.1%で市場予想や前期(+0.2%、+0.5%)を下回った。
・11月7日の会合でイングランド中銀(BOE)は政策金利を5.00%から4.75%へ引き下げた。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中8人が利下げを支持、1名が据え置きを支持した。
今日のポンド(GBP)トレード メインシナリオ
英CPIで今後の利下げペースを占う
英国の総合インフレ率は今年の夏までは堅調に減速していたが、4月以降は2%を挟んだ動きとなっている。ただ、食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比+3.3%、BOEが注視するサービスCPIは+5.0%とともに前月(+3.2%、+4.9%)から反発した。本日発表の英11月CPIではコアCPIが+3.6%、サービスCPIが+5.1%へと伸びがさらに加速すると市場は予想している。昨日発表された英8-10月週平均賃金(除賞与、前年比)は反発。英12月サービス業PMIも予想に反して改善を示している中で、インフレの高止まりが示唆される結果となれば、BOEの追加利下げ期待がさらに後退し、ポンドは買いで反応することになりそうだ。ただし、本日は米連邦公開市場委員会(FOMC)も控えている。英11月CPI発表後はFOMCの結果を見極めたいとの見方から、ポンドの値動きが狭まる可能性があることは留意しておきたい。
ポンド/円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
16:00 英10月CPI
28:00 FOMC
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は晴れ、ポンド/米ドルは雨。11時にポンド/円の移動平均でシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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