逃亡から5年 ゴーン被告が会見へ
質疑応答で報道陣から逃亡方法について再度問われたゴーン被告だが、「いつか真実を知る。皆さんで真相を突き止めたら」と質問をかわした。
自身の出身地であるブラジルのメディアに対し、ゴーン被告は同国が日本当局に「圧力」を加えなかったことに失望していると語った。
一方で、ゴーン被告は逃亡の全容を明かし、日本国内の協力者に被害が及ぶことを懸念しているとも伝えられ、謎が多い逃亡手段がどの程度、明らかになるかは不透明だ。
なお、仏紙ル・モンドが「ゴーン被告がNetflixと契約した」と報じた件は否定した。
【ベイルート=佐藤貴生】保釈中に逃亡した日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告は8日午後3時(日本時間同日午後10時)から、レバノンの首都ベイルートで記者会見を行う見通しだ。逃亡後、被告が公に姿を見せるのは初めて。日本の司法行政を批判し、逃亡を正当化する方針とみられる。
この計画のため、ゴーン被告は世界的な自動車企業の経営者として何年も着てきたスーツから、ジーンズとスニーカーというカジュアルな服装に切り替えなければならなかった。
Netflix広報も、BUSINESS INSIDERの取材に対し、ゴーン被告との契約を否定している。
しかし、どうやって日本でかつてこれほど有名な(現在は悪名高い)人物が都内の自宅から抜け出し、空港へ行き、逃亡できたのだろうか。
「計画では、私は顔を出せなかったので、どこかに隠れる必要があった」とゴーン被告は語った。
ゴーン被告は、8日に放映されたブラジルのテレビ局グロボ・ニュース(GloboNews)のインタビューで、ジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領は同被告の姉でブラジル在住のクロディーン・ビシャラ(Claudine Bichara)氏に接触していたと述べ、自身の問題に当局が介入するとの期待を高めていたと話した。
年が明けてゴーン被告は、レバノンで8日に会見を開くことを明らかにし、その会見内容が注目されていた。
「当社の元会長カルロス・ゴーン氏が裁判所の定めた保釈条件に違反し、裁判所の出国許可を得ないままレバノン共和国へと逃亡したことは日本の司法制度を無視した行為であり、極めて遺憾です。
これまで当社は、適性かつ公正に内部調査を実施し、ゴーン氏による数々の不正行為を認め経営者として不適格であるとの判断により、社内のすべての役職を解任いたしました。同氏による不正規模は報酬虚偽記載や会社資産の私的流用など多岐にわたり、極めて甚大なものです。また、これまで発表されている通り米国SECも同氏の不正を認定しており、フランス国内においても同氏を被疑者とする捜査が開始されております」
海外に逃亡したカルロス・ゴーン被告(69)がオンラインで会見しました。 日産自動車元会長 カルロス・ゴーン被告:「報復をしたいのではなく、自分の権利を取り戻したいだけだ」 ゴーン被告は逃亡先のレバノンで日産自動車などを相手取り、10億ドル=日本円で1400億円余りの損害賠償を求める裁判を起こしています。 ゴーン被告は18日、オンラインで会見を開き、「私が被ったダメージは修復不可能で、それに対して補償を求めている」と述べました。 また、日本からの逃亡については「出国が悪かったとは一切思っていない。私は最善策を取った」との考えを示しました。
ゴーン被告によると、計画ではその日はできるだけ普通に過ごすことにしていたという。
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