大陽線引け。再び雲の中に入り、18日や17日高値を上抜けて上昇に勢いがついた。163.80円台の11月21日高値の手前で買いが一服するも3手ぶりの陽線引け。
厚い雲の中で大きく上昇し、164円前半の雲の上限や164.70円台の200日線が視野に入ってきた。下向き調整が入った場合は、162円半ばの17日高値や昨日レンジの半値水準161.80円台がサポートとして意識されそうだ。
レジスタンス1 164.24(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 163.14
サポート1 161.83(12/19レンジの半値)
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
一目均衡表は テクニカル分析用のインジケーターです
ひとつは、一目均衡表の雲の上限である。昨日はこのテクニカルラインの手前で反落し、日足ローソク足で長い上ヒゲが現れた(下一目チャート、緑矢印を参照)。
「大局観→未来展望→売買ポイント探し→取引→判断の修正」という手順を踏むためには、さまざまなテクニカル指標の助けが必要です。大局観を得るために私がもっとも信頼しているのは「200日移動平均」です。
FXにおける「雲」は、日本で生まれたテクニカル分析手法である「一目均衡表」に用いられます。一目均衡表でもっとも大事な要素であるため、しっかりと身につけておく必要があります。雲はトレンドを判断するために必要となるローソク足の支持線や抵抗線となってくれるものであり、トレンドラインはローソク足の安値同士・高値同士を結ぶことによって見えてきます。たとえば、買いポジションを持っている人が多い相場状況である場合には、相場が下がってほしくないといった心理状態を表しています。そうした投資家たちの心理を表すものとして、雲が形成されます。
一目均衡表はすべてを習得するのが難しいテクニカル指標であると言われています。一目均衡表の考案者である一目山人による解説本は全7巻があるものの、一部の本は絶版になっており、現在完全に習得した人はほとんどいないとされています。ただし、時間論・波動論・値幅観測論などの理論があるものの、実際の使用にあたっては、一目均衡表を完全に習得する必要性はあまりなく、おおまかな概念の理解とシグナルさえ押さえておけば充分役立てることが可能です。
その際、私が重きを置いているのが日本生まれのテクニカル指標「一目均衡表」。なかでも「雲」と呼ばれる抵抗帯/支持帯です。
もうひとつの重要なテクニカルラインは、7月にレジスタンスとして相場の反発を止めた経緯のある100日線である(下の日足チャート、青矢印を参照)。下の日足チャートを見ると、雲の上限とともにレジスタンスのラインとして昨日の上昇を止めたことが分かる。
このような状況のなか、今週の米経済指標がドル円(USD/JPY)の上昇要因となれば、トルコリラ円は上で取り上げた2つのテクニカルラインを突破することが予想される。
トルコリラ円が10日線をも下方ブレイクする場合は、直近1ヶ月の高安のフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準4.344レベルのトライが焦点に浮上しよう。このテクニカルラインは、レジスタンスからサポートへ転換する可能性がある(上の日足チャート、グレーラインを参照)。
テクニカル分析用のインジケーター(テクニカル指標)は海外発のものが多いなかで、一目均衡表は日本人によって考案されたものになります。海外にも逆輸入されているもので、「ichimoku」として親しまれています。一目均衡表の優れている点は視覚的に判断しやすく、現在の相場状況が上向きであるのか下向きであるのかといった方向感と強弱が分かります。多くのテクニカル分析がチャートの縦軸である「価格」を重視しているのに対して、一目均衡表では横軸である「時間」にも注目しています。それによって、価格とともに相場が変化していくタイミングを示唆しています。一目均衡表を正しく判断することによって、エントリーポイントを見逃しにくくなるのではないでしょうか。
一目均衡表は、テクニカル分析用のインジケーターです。雲を見るうえで理解しておくべき一目均衡表の特徴や習得すべき必要性について説明します。
一目均衡表は、日本発祥のテクニカル指標の中でも世界で最も有名と言っても過言ではないほど愛用者の多いテクニカル指標です。一目山人(細田悟一氏)が昭和初期に長い時間をかけ開発した手法で、5本の線により構成される一目均衡表を用いて、時間論(日柄観測)を中心にしつつ、波動論(値幅観測)そして現在の相場の方向性を分析する総合的なテクニカル分析手法です。
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