【ユーロ円週間予想】上値余地を探る動き。161円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯。
直近の日足は実体が小さく下ヒゲのやや長い陰線引けとなりました。続伸には繋げられずに終えていますが、短期トレンドは強い状態を保っています。また、7/11に付けた175.42と10/31に付けた戻り高値166.69を結ぶレジスタンスラインを若干上抜けた位置で終えており、上値余地が拡がる可能性が生じています。この日足の抵抗は162.90-00にありますが、これを割り込んで終えた場合は上抜けが“ダマシ”となった可能性が生じます。しかし、この場合でも12/3に付けた156.18を直近安値として下値を切り上げる流れに変わりなく、短期トレンドは161円を割り込んで終えない限り、変化しません。また、164円台に実体を乗せて終えた場合は、“上抜け”が確定的となり、上値余地がもう一段拡がり易くなります。対ドルでのトレンドが弱いため上下に振れる可能性がありますが、165~166円台にある強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きが強まり易くなります。日足の上値抵抗は163.40-50,163.80-90,164.30-40,164.70-80に、下値抵抗は162.90-00,162.50-60,162.10-20,161.50-60,160.90-00にあります。全て下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯します。21日、120日移動平均線は160.10と162.74に位置しており。短期とトレンドをサポート中ですが、200日線は164.732に位置しており。上値を抑え込んだ状態です。
一方週足は3週連続陽線引けとなり、下値を切り上げる流れを維持しています。週足の形状の崩れもなく、上値トライの動きが継続すると見られますが、7月に付けた高値175.42と10月に付けた戻り高値166.69を結ぶレジスタンスラインが163.10-20に位置しており、これをしっかり上抜けて越週していないことから、163.50超えで越週するまでは下値リスクにも注意する必要がありそうです。また、日足が161円割れで終えた場合や160.50以下で越週した場合は短期トレンドが変化して下値リスクが点灯します。可能性がまだ低い状態ですが、156円を割り込んで越週した場合は、新たな下落リスクが生じます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は164.20-30,165.00-10,165.80-90に、下値抵抗は162.90-00,161.20-30,160.70-80にあります。31週移動平均線は164.31に位置しており、上値を抑え込んだ状態です。また、62週線は162.96に位置しており若干上抜けていますが、“ダマシ”の範囲内です。
今週の戦略は、ユーロ買いは162.10-20まで引き付けて。損切りは161.40で撤退です。売りは今週いっぱい様子見です。
上値は、163.40-50,163.70-80にやや強い抵抗がありますが、全てクリアして164円台に乗せて終えれば、上値余地がさらに広がり易くなり、164.10-20,164.50-60,164.90-00,165.20-30,165.50-60,166.10-20にある強い抵抗どこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、162.90-00,162.40-50,162.10-20,161.40-50にやや強い抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想されますが、全て下抜け、さらに、160.90-00の抵抗も下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯、160円を割り込んで終えた場合は、“ユーロ弱気”に変化して、157~159円ゾーンの下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。可能性が低いと見ますが156円も割り込んで終えた場合は新たな下げトレンド入りの可能性が生じます。
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最新のユーロ円チャート
ユーロ円今週の予想 上値余地を探る動き 161円割れで終えた場合は下値リスクが点灯
ポンド/円は陽線で切り返して続落を食い止めています。194円台の下値抵抗を攻めきれずに終えており、上値トライの可能性に繋げていますが、前日の大陰線が上値を抑え込んでおり、上値余地が拡がり難い状態です。買いは様子見です。売りは196.30₋40で戻り売り。損切りは196.80で一旦撤退です。上値抵抗は195.90-00,196.40-50,196.80-90に、下値抵抗は195.00-10,194.50-60,193.60-70にあります。短期トレンドは197円台を回復して引ければ“ニュートラル”な状態に戻しますが、199.80-90の抵抗を上抜けて終えない限り、“強気”に変化しません。
ドル円、上値余地を探る動き。上値抵抗を抜け切れない可能性。クロス/円、下値リスクを残した状態。
ユーロ円は159円台で下押しが進み、159.50円の買いが支えになるかどうか見定める局面となっている。下抜けると、下落を抑制しそうなオーダーが乏しい下値探る動きが進みそう。下げ渋って戻りを試す局面では、昨日のレンジ超えに相当する160.10円超えにあるストップロスの買いが意識されそうだ。
現状維持が見込まれる12/10の豪中銀政策理事会で声明がハト派寄りになるとの観測を背景に12/9の95円62銭を安値に中国の積極的財政政策の方針を受けて97円80銭へ反発。ただ、政策理事会の声明が近い将来の利下げの可能性に含みを持たせる内容だったことから96円46銭へ反落。一方、12/18-19の日銀金融政策決定会合での利上げ観測の後退を受けた円売りに加え、12/12発表の豪11月雇用統計が市場予想を上回る結果となったことから98円06銭へ上昇。ただ、米PPIが前日のCPIに続き、インフレの根強さを確認する結果となったことから米長期金利の上昇とともに対ドルでの下落から96円96銭へ反落。ただ、12/13には日経電子版が改めて12/18-19の利上げ見送りの可能性を報じ、ドル円やユーロ円の上昇とともに97円96銭へ反発し97円74銭で取引を終えました。11/29に日足・雲の下限を下抜けて以降、この水準(98円00銭)が上値抵抗線として伸び悩む動きを継続。また、12/6の95円52銭で一旦の底入れを確認するためには12/9の戻り高値(97円80銭)を終値ベースで上回る必要があり、この条件をクリアできない状況が続いています。先週12/12発表の豪11月雇用統計で既に年内の主要経済指標の発表を終えたこともあり、日米金融政策会合の結果とドル円の反応が豪ドル円の方向性を確認する上で注目されます。現状、FOMCでは0.25%の利下げ、日銀金融政策決定会合では現状維持が有力視されているものの、パウエル議長が利下げペースの鈍化に言及するか、植田総裁が来年1月の利上げの可能性を示唆するか、結果次第でドル円やクロス円の反応とともに日足・基準線(98円91銭)の回復を目指して上昇を続けるか、12/6の95円52銭に向けて下落するか注目されます。
ポンドドルは12/9の1.2799ドルを高値に12/11-12の米CPI/PPIを控え伸び悩んだ一方、0.25%の利下げを織り込んだ12/12 のECB理事会を控えた対ユーロでのポンド買いとともに12/11の1.2613ドルまでの反落に留まる底堅さを継続。ただ、対ユーロで22年3月以来の水準まで上昇した反動から12/12-13にかけてポジション調整の対ユーロでのポンド売りに加え、12/13発表の英10月GDPをはじめとする一連の指標が下振れたことから転換線を下回る1.2609ドルへ下落し1.2620ドルで取引を終えました。また、ポンド円は12/9の190円60銭を安値に、日足・雲の下限(191円76銭)を回復するなど、12/18-19の日銀金融政策決定会合を巡る利上げ観測の後退を背景した円売りに加え、12/11-12の米CPI/PPIを受けたインフレの根強さを背景に日米金利差が容易に縮まり難いとするドル円を軸にした円売りとともに12/12にかけて195円00銭へ上昇。ただ、12/13発表の英10月GDPなどの指標下振れを受けた対ドルでの下落とともに192円86銭へ反落し193円86銭で取引を終えました。今週の英経済指標は12/16発表の12月製造業/サービス業PMIのほか、12/18には11月CPI/PPI、さらに12/19 には英中銀政策委員会の決定が控えています。政策委員会では現状維持が見込まれているものの、12/13発表の10月のGDPや鉱工業生産が市場予想を下回ったことから、12/18発表のインフレ指標が下振れた場合、先々の利下げ観測につながることから結果が注目されます。そのため、日足・転換線や基準線(1.2709ドル/1.2736ドル)を回復できないまま上値の重さが意識される展開が続けば11/26や11/22の安値(1.2507ドル/1.2487ドル)を目指して下落基調を強める可能性もあるだけに政策委員会の声明が注目されます。また、ポンド円は、日足・基準線(193円50銭)を下値支持線として200日移動平均線(194円86銭)や12/12の195円00銭を上回るか、あるいは、基準線を上値抵抗線として雲の下限(191円76銭)を目指して下落するか、日米英の金融政策会合の結果、さらにポンドドルやドル円の動向次第で上下いずれにも振れる可能性があるかもしれません。
11/25の8円30銭を高値に前週末にかけてのドル安・ランド高の反動売りとともに8円18銭へ下落したほか、12/3発表の南ア7-9月期GDOが前期比‐0.3%とマイナス成長に減速したことに加え、ムーディーズが南ア経済の低成長が当面続くとの見通しを背景に「Ba2」の格付けを据え置いたことも上値抑制につながり、日足・雲の下限を上値抵抗線とする動きを継続。ただ、12/4に日銀の追加利上げ見送りとの観測報道を受けた円売りとともに上昇に転じ、12/5には南ア株式相場が4日続伸と堅調に推移したほか、ドルが主要通貨に対してジリ安となったことから対ドルでの上昇とともに8円35銭へ反発。さらに12/6の米雇用統計の発表を前に円売りが優勢となる中、8円36銭へ上昇。しかし、米11月雇用統計を受けたドル円やクロス円の下落とともに8円30銭へ反落し8円32銭で取引を終えました。先週末は日足・雲の下限(8円29銭)を上回って取引を終えたものの、200日移動平均線(8円35銭)が上値抵抗線として意識される流れを継続。そのため、200日移動平均線を回復し、この水準を下値支持線として日足・転換線(8円37銭)、さらには基準線(8円53銭)を回復できるか、上値メドとして注目されます。一方、再び雲の下限を上値抵抗線とする軟調な動きとなれば先週12/2の8円18銭を下抜け、節目の8円00銭を目指して一段安となる可能性もあります。そのため、12/10発表の10月製造業生産、12/11発表の11月CPIや10月小売売上高などの指標が市場予想を下回れば、更なる追加利下げ観測が上値抑制につながると思われるため、結果と反応が注目されます。
ドル/円は、直近の日足が寄せ線で終え、寄り付き水準に戻して引けています。上下の攻めに失敗した形ですが、前日の大陰線が上値を抑え込んでおり、155.50超えの抵抗を上抜けるにはまだ力不足と見られます。一方で、下値を切り上げる流れを維持しており、152.90-00に日足の下値抵抗が控えていることから、調整下げに留まるならこれを大きく下抜けない可能性も高い状態です。
12/9の8円29銭を安値に、南ア最大の貿易相手国中国の積極的財政政策や金融緩和政策の方針が示されたことが好感され8円53銭へ反発。さらに、日銀の追加利上げ観測の後退を背景に円売りが進む中、12/10発表の10月製造業生産や12/11発表の10月小売売上高が市場予想を上回ったことに加え、12/11発表の11月CPIの下振れを受けた南ア中銀の追加利下げ観測を背景に南ア経済の下支えにつながるとの思惑とともに12/12に8円65銭へ上伸。ただ、日足・雲の上限が上値抑制につながったほか、中国の景気対策が具体性に欠け、その効果に懐疑的な見方が広がったことから12/13の上海株が1週間ぶりの安値まで下落したことも嫌気され8円55銭へ反落し8円58銭で取引を終えました。日足・転換線や基準線(8円42銭/8円52銭)を雲の上限(8円66銭)の回復を目指して一段高となるか、基準線/転換線を下抜け、8/9の安値(8円29銭)を目指して反落するか、南アの主要経済指標がない中、日米金融政策会合での決定やパウエル議長/植田総裁の会見内容に対する反応に加え、12/16発表の中国11月鉱工業生産や小売売上高などの指標が中国経済の先行き不透明感を示唆する結果となるか、上海株の反応とともにその結果と反応が注目されます。
豪ドル/円は実体の確りとした陽線で終え、続落を食い止めています。100円台を回復してレンジ内の動きに戻しており、上値トライの可能性に繋げていますが、上値を切り下げる流れから抜け出しておらず、下値リスクにより警戒が必要です。102.10-20の抵抗を上抜けて終えない限り、下値リスクにより警戒が必要です。買いは様子見か99.80に浅い損切りを置くなら100.10-20まで引きつけて軽く押し目買い。売りは100.60-70で戻り売り。これは東京市場で付いています。上値余地を100.90近辺まで見て置く必要があります。損切りは101.20で一旦撤退です。上値抵抗は100.60-70,100.90-00,101.10-20に、下値抵抗は100.10-20,99.80-90,99.40-50にあります。再び100円台を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、99.40-50の抵抗を下抜けて終えた場合は、下落余地がさらに拡がり易くなります。
ユーロ/ドルは続伸し、上値トライの可能性に繋げています。中期的な下値抵抗には跳ね返されましたが、トレンドがまだ弱く、1.0710-20の抵抗を上抜けて終えない限り、下値リスクがより高い状態です。また、1.0820-30の抵抗を上抜けて終えるまでは下値リスクを残します。買いは様子見か1.0500-10まで引きつけて。損切りは1.0460で浅めに撤退です。売りは1.0630-40で戻り売り。損切りは1.0700で撤退です。上値抵抗は1.0600-10,1.0630-40,1.0690-00に、下値抵抗は1.0540-50,1.0500-10,1.0460-70にあります。1.0400を割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。
ユーロ/円は陽線で切り返して上値トライの可能性に繋げていますが、上値を切り下げる流れから上抜けておらず、下値リスクを残した状態です。164.50-60の抵抗を上抜けて終えれば“ニュートラル”な状態に戻しますが、165.10-20の抵抗を上抜けて終えるまでは下値リスクを残します。逆に、162.50を割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが生じます。買いは様子見か162.50-60まで引きつけて。損切りは161.80で撤退です。売りは164.30-40で戻り売り。損切りは浅い場合で164.80,深い場合は165.10で撤退です。上値抵抗は164.30-40,164.50-60,164.80-90,165.10-20に、下値抵抗は163.00-10,162.50-60,162.20-30,161.80-90にあります。全て下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが生じます。
ポンド/ドルは陽線引けとなり続落を食い止めていますが、トレンドがまだ弱いので買いは様子見か1.2600-10まで引き付けて。損切りは1.2570で浅めに撤退です。売りは1.2700-10で戻り売り。損切りは1.2750で撤退です。上値抵抗は1.2700-10,1.2740-50,1.2780-90に、下値抵抗は1.2640-50,1.2600-10,1.2560-70にあります。短期トレンドは1.2810-20の抵抗を上抜けて終えれば“ニュートラル”な状態見戻しますが。
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