24日の日経平均は反落。終値は124円安の39036円。米国株高を受けて買いが先行したものの、すぐにマイナス転換。開始1時間程度は前日終値近辺で一進一退となったが、次第にマイナス圏が定着した。下げ幅を3桁に広げて節目の39000円を割り込んだところで売りは一巡。11時以降は39000円近辺で動意薄の状態が長く続いた。終値は3桁の下落となったものの、39000円は上回った。TOPIXは小幅ながらプラスを確保した。
東証プライムの売買代金は概算で3兆0900億円。業種別では海運、電気・ガス、輸送用機器などが上昇した一方、非鉄金属、サービス、情報・通信などが下落した。政策保有株式の売却が進展したことを受けて、前期の純利益見通しを引き上げた津田駒工業が後場急伸。半面、3Q決算が市場の期待に届かなかった高島屋が、後場マイナス転換から下げ幅を広げた。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり745/値下がり817。日産自動車との経営統合を正式に表明し、併せて大規模な自己株取得を発表したホンダが12.2%高。売買代金は全市場でトップとなった。三菱自動車が急伸したほか、序盤では大幅安となっていた日産自動車も切り返して6%高となるなど、統合に絡む自動車メーカー3社がそろって水準を切り上げた。中計に関するリリースが好感された三菱製紙が急騰。決算や月次を材料にしまむらや西松屋チェーンなど小売専門店の一角が買いを集めた。
一方、フジクラや古河電工など電線株が大幅安。アドバンテストやディスコが米半導体株の上昇を受けても下落しており、全体のセンチメントを悪化させた。ソフトバンクGや楽天Gが軟調。決算を材料に象印マホービンやあさひが大幅安となった。
日経平均は反落。前日に400円を超える上昇となっていただけに、きょう一段高となっていれば、年末に向けてリスクオンに傾く展開にも期待が持てた。しかし、特段の売り材料がない中で早い時間に下げに転じ、後場はマイナス圏でほとんど値幅が出なかった。年内の残り4営業日は38500円~39500円レベルでの一進一退が続きそうな雰囲気が漂う。
水曜25日は米国含め多くがクリスマス休場となる。そのため、本日の米国株が休場を前に下落した場合、東京市場は25日、26日と買い手不在の様相が強まると思われる。きょうの日経平均の終値は39036円。39000円を明確に割り込んでしまうと見切り売りが出やすくなるだけに、節目を意識した動きが見られるかに注目したい。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
見通し 株式明日の戦略米国株高を受けても3桁下落 39000円より上をキープできるか
本日の日経平均は、大幅続伸となりました。396円高で寄り付いた日経平均は、前週末に米国市場の主要3指数が揃って上昇した流れを引き継ぎ、堅調なスタートとなりました。10時頃には、節目である39,000円を早々に上回る769円高の39,053円をつけ本日の高値を更新しました。高値以降は利益確定の売りに押され上げ幅を縮小し、584円高の38,868円で前引けとなりました。後場に入ると、再び上げ幅を拡大し一時は670円ほど高い38,957円まで上げるもその後は伸び悩み、最終的には496円高の38,780円で取引を終えました。新興市場では、東証グロース250指数が0.5%高となり反発となりました。
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